バリ島には多くの宿泊施設が存在し、まさに玉石混交といった状態です。お金をたくさん払えば、それに見合った設備とサービスを受けることができるのは当然のこと。
ですから、安くて良い宿泊施設を見つけることのほうが、はるかに難しいと言えるでしょう。
そこで今回は、ウブドにあるオススメの格安宿泊施設をご紹介します。
「ウブド・チャンティック・ハウス」の場所は?
バリ島の山のリゾートと言えば、ウブドでしょう。街の中心地には王宮があり、おしゃれなレストランやカフェ、美術館などがひしめき合っているエリアです。
クタやヌサドゥアのような大型ホテルは街中にはほとんどなく、個性的な中型ホテルが多いのが特徴です。もちろん、ヴァイスロイ・バリやリッツカールトン、マヤ・ウブドやフォーシーズンズなど、大型有名ホテルも存在しますが、それぞれ街の中心地からは少し離れた場所に位置しています。
高級ホテルでゆったりと過ごすのも素敵ですが、アクティブ派なら低価格でシンプルな宿泊施設に泊まってみてはいかがでしょうか?
ニュークニン方面から「ウブド・チャンティック・ハウス」に向かう場合には、ウブド・ヨガ・センターがあるシンガクレタ通りから、バンジャール集会所で右折します。細い道をどんどん進んで行くと、右手側に大きな門構えの建物が見えてくるでしょう。
シンガクレタ通りには大きな看板など出ていませんが、ホテルの門には「ウブド・チャンティック・ハウス」と書かれた看板が下げられています。
ウブド中心地まで約10分の好立地
低価格で宿泊できるホテルの多くは、辺鄙な場所に建っているか、施設が老朽化しているかのどちらかなのではないでしょうか。
ところが、「ウブド・チャンティック・ハウス」は静かな環境に位置しながらも、ウブド中心地まで大変アクセスの良い場所にあります。
バイクを少し走らせれば、「バロン・ブリッジ・カフェ」があり、そのままニュークニン通りを道なりに行くと、ラヤ・プンゴセカン通りに出ます。
「ウブド・チャンティック・ハウス」からモンキーフォレストまでは、バイクで約10分ほどです。ホテルの周辺にはおしゃれなカフェやレストランは見当たりませんが、プンゴセカン通りやハノマン通りまで出れば、食事をしたりチルアウトしたりするのに丁度良い場所がいくらでも見つかります。
シンプルで清潔なホテル
「ウブド・チャンティック・ハウス」に到着したら、スタッフを探してチェックインしましょう。一応フロントらしいスペースはありますが、スタッフの姿が見当たりません。そのような場合には、ホテルのオーナーに連絡してスタッフを呼んでもらうと良いでしょう。
1泊30万ルピア(約3,000円)の部屋は、シンプルでとても清潔です。クーラーもテレビもホットシャワーもありますが、石鹸やシャンプーなどの備品はありませんでした。
1階に3部屋とプール、共同キッチンと無駄に広いダイニングルームがあります。2階には、デラックス・ダブルの部屋が4部屋あり、建物の側面には田んぼを見晴らすことができるシーティングエリアがあります。
シーティングエリアは柵などなく、一歩間違えれば転落事故を起こしかねません。そのため、お子様連れの滞在時にはくれぐれもシーティングエリアには近づかせないよう、注意が必要です。
住んでいるかのように滞在できるのが魅力
田んぼの真ん中に建っているため、風が良く通りとても快適に過ごすことができる「ウブド・チャンティック・ハウス」。クタやレギャン、デンパサールなどでは冷房機器が手放せませんが、ここでは扇風機はおろか、日中でもほとんどクーラーを使う必要はありません。
涼しいというのも魅力の一つですが、「ウブド・チャンティック・ハウス」の魅力はなんと言っても、まるで実際に住んでいるかのように滞在できる点にあります。
ホテルの管理スタッフは、住み込みで離れに住んでいますが、清掃や備品の買い出し以外はほぼ見掛けることもありません。キッチンと広々としたダイニングルームは、自由に利用でき、市場で購入した新鮮な野菜と肉を使って食事を作ることができます。
バリ島滞在中の毎食を外食で済ませるのも良いでしょうが、慣れない異国の地での食事は胃腸にこたえる場合もあるでしょう。そんなとき、自炊可能なホテルであれば、自分の体調に合わせた食事を自ら作ることが可能です。
部屋に冷蔵庫はなく、1階の共同利用の冷蔵庫に食材をストックしておくことができます。欧米人ツーリストの利用が多いホテルだけに、本格的な料理を作ろうとする人は皆無に等しいため、共同キッチンですが心置きなく使うことができますよ。
国際交流!ほかのゲストと仲良くなろう
「ウブド・チャンティック・ハウス」には、看板ネコが住んでいます。特にスタッフが飼っているという訳でもなく、滞在者からご飯をもらって暮らしているようです。そのため、キッチンの戸棚には滞在者が購入したキャットフードのストックがあり、それがなくなれば、また別の滞在者が購入してくるようになっています。
穏やかでとても人懐こいネコなのに、分をわきまえているのでしょうか、個人の部屋まで入ろうとすることもなく常に1階のソファで寝そべっています。滞在者の癒しになるだけではなく、ネズミや虫を駆除する役割も果たしているこのネコは、ホテルのスタッフよりもよっぽど頼りになるスタッフだと言えるでしょう。
さらに、自由快適に過ごせる「ウブド・チャンティック・ハウス」の魅力として、国際交流ができる点もあげられます。キッチンで料理をしていたりダイニングルームで食事をしていたりすると、ほかの滞在者が話し掛けてくるケースも多く、一緒に食事をとることもできます。
ツーリスト同士で旅の情報交換をすることもできますし、気が合えば一緒にバリ島ツアーに出掛けることもできるでしょう。高級ホテルでは過度にプライバシーが守られているため、誰にも邪魔されずにゆっくりするのには最適ですが、ほかの国の人々と仲良くなる機会などありません。
その点、「ウブド・チャンティック・ハウス」では、ほかのゲストと仲良くなる機会が山ほどあるので、素敵な旅の思い出を作ることができるのではないでしょうか。
基本情報
名称:ウブド・チャンティック・ハウス
住所:Jl.Raya Singakerta, Banjar Dangin Labak, Desa Singakerta, Ubud
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