ここ最近、コンビニが至るところにできて、とても便利になったバリ島。かつてのバリ島を知っている方からすれば、便利すぎて逆に居心地が悪いと感じることがあるかもしれません。
もしも、昔ながらのバリ島の姿を見たいと思ったら、ナイトマーケットを訪れてみてはいかがでしょうか。今回は、サヌールのシンドゥ市場のナイトマーケットをご紹介します。
朝の市場とは様子が違う夜の市場
シンドゥ市場といえば、サヌールで暮らす人々にとってはまさに台所そのもの、でしょう。新鮮な肉や魚から野菜類まで、生活必需品のほとんどをこの市場で購入することができます。
シンドゥ市場の朝の顔ぶれの多くは、バリ島に暮らす「お母さんたち」です。朝の市場を訪れると、なんとか少しでも安く食料品を購入しようと、お母さんたちが奮闘している様子を見ることができます。
ところで、ほかの市場と同様、シンドゥ市場の朝と夜とではまったく雰囲気が異なるため、「これが同じ場所にある市場って本当?」とにわかには信じられないかもしれません。
朝には完全ローカル色のシンドゥ市場ですが、夜は外国人ツーリストが多数訪れる巨大な屋台村へと変身します。
活気溢れるナイトマーケット
バリ島にある伝統的な市場には、朝の顔と夜の顔があります。夕方から日没にかけて現れるナイトマーケットは、手頃な値段でお腹を満たすのにぴったりな場所だと言えるでしょう。
ナイトマーケットには、規模の小さなものからシンドゥ市場のように規模の大きなものまでありますが、屋台の種類はだいたいどこも同じような感じです。
周りにホテルが密集しているからでしょうか、シンドゥ市場のナイトマーケットは、特に外国人ツーリストがたくさん訪れる場所でもあります。そのため、ローカル色の濃いナイトマーケットを訪れるのが初めてだという方でも、安心して訪れることができるでしょう。
シンドゥ市場は、サヌールのバイパス沿いにあるマクドナルドを海側に入って、タンブリンガン通りを300メートほど行ったところにあります。大通りの裏側にあるため、「Pasar(パサール)」の標識を見落とさないようにしましょう。
日没後、19:00~20:00の間がもっとも込み合う時間帯です。21:00を過ぎるとそろそろ店じまいを始める店もチラホラ出てくるので、賑やかな雰囲気を味わいたいのであれば20:00までには市場に着いておくようにすると良いかもしれません。
世界中のツーリストと触れ合えるチャンス!
外国人の観光客が多いシンドゥ市場では、インドネシア人だけではなく、さまざまな国から来た人々と相席して食事をする可能性があります。
今回は、市場の入り口左手前にあるインドネシア料理の屋台で食事をすることにしました。ここの屋台は外国人ツーリストに特に人気が高いため、語学を鍛えるのには持って来いの場所です。
インドネシアの野菜あんかけ焼きそばを注文したところ、一緒のテーブルに着いていたツーリストの方たちから、「なにが入っているのか?」「どんな味がするのか?」など、質問攻めにあいました。
ボリュームもあり、野菜もたっぷり摂ることができるお料理を食べながら、ほかの国の観光客の方々と情報交換をしていると、国際色豊かなバリ島の良さを実感することができるでしょう。
インドネシアの人々にとって、ナイトマーケットは家族や友人たちと訪れる場所です。ですが、シンドゥ市場のナイトマーケットは、一人で夕食を食べに来ているツーリストや外国人在住者も多いので、一人旅の方も気軽に訪れることができる場所だと言えます。
ほかの屋台の食事を持ち込んでもOK
たくさん屋台が出ているため、「なにを食べようか?」「どこで食べようか?」と悩んでしまうかもしれません。何人かでナイトマーケットを訪れると、それぞれに食べたいものが違って困ってしまう、という場合もあります。
一般的には、料理を注文した屋台の前に出されているテーブル席に着いて食事をします。しかし、シンドゥ市場のナイトマーケットでは、フードコートのようにほかの屋台の食事の持ち込みが許可されています。
ですから、ナシ・チャンプルの屋台で食事をして、ほかの屋台で買ったデザートを持ち込んで同じ席で食べることができます。また、友達と食べたい料理が違ったとしても、ほかの屋台から料理を持ち込んで、同じテーブルで食べることが可能です。
ただし、シンドゥ市場のナイトマーケットがいつも込み合っていることを考えるなら、食事が終わってもダラダラとテーブルに着いておしゃべりすることはおすすめできません。
もしも、もっと屋台の雰囲気を楽しんでいたいのであれば、ほかの屋台に移るなどして、食事をしにきた人や屋台の人たちの迷惑にならないようにしましょう。
ナイトマーケットでは、食べ終わったら速やかにお会計をして、次に食事をしようと待っている人に席を譲るようにしたいですね。
ナイトマーケットで注意したいこと
ナイトマーケットでは、インドネシアのローカル料理やデザート類を格安の値段で食べることができます。エス・ブワというカットフルーツと甘いシロップのデザートなら7千ルピア(約70円)から、ナシ・ゴレンやミーゴレンなら飲み物を頼んだとしても、2万ルピア(約200円)ほどで買うことができます。
屋台料理は衛生面での心配があるかもしれませんが、火のよく通っている料理であれば、胃腸が弱い方でも比較的チャレンジしやすのではないでしょうか。
一方、食あたりが心配な方、胃腸があまり強くない方なら、エス・ブワなどの果物のデザートやマルタバと呼ばれるお好み焼きのような料理は避けたほうが賢明です。
どちらもとても美味しいのですが、どこの水を使用しているかわからない氷や半生の卵など、食べた直後にお腹の調子を壊しそうなものが入っているため、ナイトマーケットが初めての方であれば用心するに越したことはないでしょう。
また、人で込み合っているナイトマーケットでは、自分の持ち物に十分注意しましょう。
身軽な恰好を心掛け、最低限必要なお金だけを持って行くようにすれば、たとえ財布を落としたり、盗難にあったりしたとしてもそれほど大きな被害を受けることはないでしょう。
コメント