現代のグローバル化の流れに伴って、留学は日本の学生にとってぐんとさらに身近なものになってきています。英語圏の留学先としてカナダは人気が高く、ここバンクーバーで生活していても留学やワーキングホリデーでカナダに来たという人と出会うことはが多く感じます。読者の方の中にはちょうど留学についての疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
田舎と都会、私に向いているのはどっち?
留学先をカナダにすると決めてもなお、悩まなくてはならないのがカナダ内の留学先。留学先の学校へ通い、そこで生活しそこのコミュニティに属することになるわけですから留学生にとっては大きな問題になります。
カナダの田舎と都会、どちらも経験した筆者が両者のメリットとデメリットを紹介します。
自分の留学の目的と自分のライフスタイルに合わせて上手にベストな道を探していきましょう!
メリット①他に日本人があまりいないので、英語力を伸ばしやすい。
筆者が実際にカナダの田舎へ留学して一番良かったと感じたのはこの点でした。やはり都会は人口が多く、留学先になる学校も充実しているためか留学先や海外から来て滞在している人も珍しくありません。また、日本人も例外なく多い傾向にあります。同じ学校や学部、クラス内に日本人がいるのといないのとでは人間関係をつくりあげる上での英語力の重要性も大きく変わります。
結局は日本人が周りにいたとしても自ら英語を使うように働きかけることができれば、英語圏カナダにいるというメリットを最大限に活かすことができます。
しかし、周りに流されてしまうので日本人グループに入ってしまうことは極力避けたい、英語を自分から話すのに抵抗があるので周囲が英語を話している方が良い、とにかく徹底した英語環境で生活したい、という人には日本人比率の少ない田舎の学校への留学の方が適していると言えそうです。
田舎のメリット②なにより、カナダの大自然を楽しめる!
カナダといったらやっぱり大自然を思い浮かべますよね。確かに、都会でも自然が近くにあったり都市内でも自然との調和が感じられる場所もたくさんあります。
一度カナダの田舎での大自然を体験するとそのあまりにも壮大な光景は都会周辺のものとは大違い。確かに都会をメインにして滞在していても大自然の名所へ旅行しにいくことは可能ですが、せっかくのカナダでの生活は大自然に囲まれて生活したい!という方にはカナダの田舎での生活はとても魅力的なものになるでしょう。
また、ウィンタースポーツが好きな方はそのスポーツが近場で出来るところを探すのも良いかもしれませんね!
田舎のデメリット①美味しくて話題のレストランやその他休日に遊ぶ場所が少ない。
これは実際に筆者が田舎の学校へ通っていたときに、周りの友達のほぼ全員がこぼしていたこと。商店街のようにお店が集まった所などにレストランや服屋、美容院などがありましたが何度も同じところへ通っていると代わり映えしなくなっていき、友達とどこへ遊びに行くかよく悩まされていました。
遊ぶというと、必然的にハイキングや湖などアウトドアなどになってくるのですが雨が長く続く冬の期間はそれも出来なくなってしまいます。学校以外になにもすることがない、なんてことが起こってしまいます。
勉強も遊びも頑張りたい留学生には少しつまらないかもしれません。
田舎のデメリット②帰国などの際に乗り換えをする必要があり不便
一時帰国などもする予定のある方や長時間のフライトが苦手には気になるところでしょうか。バンクーバーなど大きな空港などが最寄りの空港だと便利ですが、大きな都市から離れた場所へのフライトそのような主要空港からさらにフライトを介す必要があります。
学生ビザなどの申請などで必ず行かなくてはならないのが移民局。通常入国したその空港の移民局、すなわちフライトを乗り換える前に入国した主要空港の移民局を利用することになります。この移民局がまた大きなトラブルのもと。待ち時間が想像以上に長くなることが多く、乗り換えに間に合わなかったというような話をよく聞きます。
頻繁に出入国を繰り返すことは少ないかもしれませんが、カナダ国内の乗り換えを必要とする場所への留学を検討する場合は余裕を持った計画を立てると良いでしょう。
都会のメリット①マルチカルチャーを体感でき、人との交流がたくさんある。
これはマルチカルチャーが強く根付いているカナダではぜひとも体験したいポイントですね!
カナダは移民大国でマルチカルチャーだといっても、それが特に進んでいるのは都市部。都市から離れれば離れるほどそのようなマルチカルチャーからは離れていきます。筆者が田舎から都会へ移ることを決めたひとつの理由でもあります。
都会のメリット②大規模な大学などもあり、学校や学科の選択肢も多い。
留学生にとっては教育の内容や学校での経験は最も重視したい点ですね。カナダの田舎の学校で主流になるのは2年制のコミュニティーカレッジ。
ESLなどへの留学もカレッジ付属のクラスへ所属することがほとんど。対して主要都市には、大規模な有名大学や就職に強かったり実践的な技術や知識を学べるキャリアカレッジ、カレッジ付属ではなく語学に特化した語学学校など様々な選択肢があるので自分の思い通りの留学を実現させやすいとも言えるでしょう。
都会のデメリット①日本語に接する機会は多くなりがちで完全な英語環境は難しいケースも。
都会には海外からの留学生や滞在者も多いので、田舎と比べると都市部の方が日本人との関わりができやすい傾向にあります。
もちろん、そのような環境自体は決して悪いことではないのですが日本人のコミュニティからなかなか出られず留学の目的だった英語力の向上が滞ってしまうケースもあるようです。英語圏にいるからと言って完全な英語環境で生活するのは意外と難しいかもしれません。
都会のデメリット②家賃・食費・学費などあらゆる費用が高く付きやすい。
基本的に都心の方が物価が高くなっています。
家賃も割高になってしまうので、田舎にいたときはホームステイをしてその環境に満足していましたが、ホームステイは高くつくということで都会へ移る際はホームステイを利用することを諦めました。自炊をするとなっても食材も若干高めに感じます。もちろんそれぞれ学校によって学費設定は異なりますが一般的には学費は田舎の方が抑えめになります。
実際にどちらも体験してみて感じたのは、田舎と都会どちらの留学もそれぞれに長所と短所があるということ。周りの意見も人それぞれ好みが色濃く出ているようでした。ぜひこの記事を参考にしてカナダ留学を存分に楽しめるよう、自分自身にぴったりな留学先を探してくださいね!
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