アムステルフェーンの「居酒屋たぬき」でランチ

オランダ

2017年2月に新しい場所に移転したアムステルフェーンの日本食レストラン「居酒屋たぬき」。アムステルダム在住の日本人に愛されている和食処だと評判です。今回は、平日のランチタイムにお邪魔してきました。

 

新装開店したアムステルフェーンの和食処

 

「居酒屋たぬき」は、アムステルダム中心部から南へ進んだ場所にある「アムステルフェーン」という日本人が比較的多く住んでいる地域にある日本食レストランです。お店の名前に「居酒屋」とついているものの、外観もインテリアも新しい建物のせいか、すっきりしていてこぎれいな和食レストランに見えます。ガラス張りで外から中の様子がよく見えるので、雰囲気がわかり、入りやすくて好印象です。

カジュアルな雰囲気の店内

「居酒屋たぬき」は、「Gelderlandplein」というショッピングセンターの一角にあります。モールの中では、すぐ隣に日本・韓国食品の食材を扱うスーパーマーケット「SHILLA」のすぐ隣にあります。

店内に入ると、掘りごたつ式の座席に案内されました。靴を履いたままで掘りごたつに入りました。ヨーロッパでは珍しいこのスタイル、けっこう落ち着きます……! 他には、畳の席や、普通のテーブルの席、そしてお寿司のカウンター席もあり、家族連れやカップルはもちろん、一人で来たお客さんもそれぞれにゆっくりと過ごせるような雰囲気でした。お昼過ぎになるとだんだん混んできて、13時ごろには満席になりました。

店員さんは、アジア系の顔立ちの方が多かったのですが、筆者に対応してくださった方は日本人ではありませんでした。お客さんは、日本人の方が多いのかなと想像していましたが、実際にはオランダ人らしき外国人がけっこう多かったです。その他に子ども連れの日本人の方もいて、かわいい子どもたちが時折テーブルの間を歩いてきて、ほのぼのした空気が流れていました。

一方、お寿司のカウンターの向こう側のキッチンでは、忙しく手を動かす料理人さんたちの姿が見えます。

単品のお寿司や居酒屋メニューが魅力的

ランチには、「お寿司セット」が一番最初のページに載っていました。15ユーロで、3種類の握り寿司とサーモン・まぐろ・甘海老のお刺身3切れ、そして鉄火巻か鮭巻、かっぱ巻の中から1種類と、お味噌汁がつくそうです。

お寿司は単品でも注文できて、握り寿司は1貫1.7ユーロから、細巻は1本(6個)で3.4ユーロからあり、お手頃な価格で驚きました。手巻き寿司もいろいろな種類があって、定番のものからまぐろアボカド巻、お新香巻などもあります。

また、居酒屋らしいメニューも豊富で、冷奴や枝豆、中華わかめな、若鶏の唐揚げや揚げだし豆腐、トンカツ、さらには焼き鳥などもあって、ディナータイムにきたらぜひ注文したいと思いました……が、今日はランチ! 残念ながらノンアルコールです。

結局、筆者はどんぶりのメニューから海鮮丼(14.60ユーロ)を注文しました。一緒に来ていた友人は鮭丼(9.40ユーロ)と鮭アボカド巻をオーダー。

メニューには麺類もあって、月曜から水曜までは醤油ラーメン、木曜から日曜まではたぬきうどん、もしくはきつねうどんが注文できるそうです。

お味噌汁と厚めのお刺身が美味

15分ほど待った後、海鮮丼がテーブルに運ばれてきました! 筆者にとっては久々の日本食、嬉しいです。鮭丼もおいしそうです。いただきます!

お刺身の新鮮さと、厚めのお刺身は満足感があります。青じそがお刺身の下に敷かれていて、まぐろと一緒にいただきました……おいしいです! 筆者にとってはこのお米はあまり好みではありませんでしたが、どんぶりにたっぷりと盛られていて、かなりのボリュームがありました。

鮭アボカド巻は、お米が薄めで、鮭の切り身とアボカドがしっかり味わえました。個人的に日本ではあまりアボカドを使ったお寿司を食べませんが、オランダの人々には大人気なので、一度味わってみると良いかもしれません。

どんぶりにセットでついてくるお味噌汁も、しみじみと味わせていただきました。やっぱりほっとします。

居酒屋らしい豊富なドリンクメニュー

ドリンクには、日本人にとっては懐かしの味である「カルピス」を注文しました。ガスあり(3ユーロ)とガスなし(2.7ユーロ)が選べるのはおもしろいですね。ウーロン茶は濁った茶色をしていて、かなり濃いめ。香りが強いウーロン茶でした。

ハウスワインはボトルで15ユーロ、日本酒は枡酒4ユーロから始まる手頃なお値段だったので、酒好きな筆者はついついお昼から呑んでしまいそうになりましたが、なんとか思いとどまりました。お酒が安いのは、居酒屋としてポイントが高いですね。

その他、日本のビールはアサヒ・キリン・サッポロの各種が取り扱われていて、各種リキュールやウイスキー、梅酒やジュースなどのソフトドリンクも豊富でした。日本の居酒屋っぽいチョイスが、なんともいえず懐かしい雰囲気を醸し出しています。和食レストランながらも、さすが「居酒屋」と名につくお店ですね。

◆メニュー→ http://www.restaurant-tanuki.nl/wp-content/uploads/2016/04/Tanuki_LunchKaart.pdf

お会計は、1人17ユーロでした。居心地が良くて食後もゆっくりおしゃべりをしていられたので満足です。

このお店は、通りに面している壁がほぼ全面ガラス張りなので、明るくて開放的な雰囲気。オランダなのに、どこかなつかしい「日本の居酒屋」の空気が流れる場所です。

(インフォメーション)

店名:居酒屋たぬき(Japans Eetcafe Tanuki)

開店時間: ランチ12:00~17:00、ディナー17:00~23:00

住所: Willem van Weldammelaan 41, 1082 KT, Amsterdam

公式サイト: https://www.restaurant-tanuki.nl/

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