イギリス小学校の5つの選び方と私立・公立の入学申請と申し込み時のポイントを完全解説

イギリス

日本と比べて、イギリスの小学校は規模が小さいのが特徴です。

各学年1クラスの学校が多く、大きい学校でも各学年2クラス程度で、校舎もこじんまりとしており、校長先生が一人一人の児童を名前で呼ぶなど、アットホームな雰囲気に溢れています。

中には住宅街の一軒家が学校の場合もあります。

そのため、良い小学校を選べば、私立校とあまり変わらない学習環境を得られるので、中学校からは私立に行かせるけれど、小学校は公立校を選ぶミドルクラスの家庭も多く存在します。

この記事では、良い学校を選ぶ方法と応募の仕方についてご案内します。

イギリスの小学校の選び方

1: SATsの結果で比較する

SATsとは「Standardised Assessment Tasks」の略称で、全国共通のテストです。

2年生と6年生の時に実施され、学校平均の全国ランキングが発表されます。特に6年生の学校平均は、その学校の平均学力を示す重要な判断材料となります。

例年12月頃に結果が発表され、大手新聞やBBCなどのマスメディアにランキングが掲載されます。「Primary school league table」で検索すると、それらの記事を見つけられます。

 

2: オフステッドのリポートを読む

オフステッド(OFSTED)とは政府機関の「Office for Standards in Education」の略で、イギリスの学校を視察し、評価とレポートを作成しています。

評価は上から順に「Outstanding」(素晴らしい)、「Good」(良い)、「Satisfactory」(平均的)、「Inadequate」(平均以下)となっています。

それぞれの学校について詳しいレポートがありますので、まずこれを読んでどんな学校か知ることができます。

下のURLのサイトで学校の名前を入れ、該当する学校をクリックするとレポートをダウンロードできるページが表示されます。

Find an Ofsted inspection report

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3:学校見学に行く

例年9月から10月の間、それぞれの小学校でオープンデーと呼ばれる学校見学の日が設定されています。

この日は親と子が入学を希望する学校に行って、校長先生の話を聞き、教室やその他の施設を見学できます。

私立の場合は各学校の、公立の場合は立地するボローのウエッブサイトに詳細案内があります。

見学に行く際は、出来るだけお子様もご同伴ください。オフステッドのレポートは素晴らしくても、子供が気に入らなければ学校に行きたがらなくなってしまう可能性があります。

子供というのは、大人から見て些細な事にこだわるものです。子供が通うのが楽しみと思える学校を選んであげたいものですね。

 

4: フェアーに行く

イギリスの小学校では、クリスマス時期と夏休み前に、クリスマスフェアーサマーフェアがあります。

行くのはほぼ在校生とその家族ですが、そうでなくても入場料さえ払えば誰でも入る事ができます。

学校見学がフォーマルな学校の姿を見る機会であるとするなら、フェアーでは学校の普段の素顔を見る機会と言えるでしょう。先生方と生徒や父兄との距離感もしっかり観察しましょう

フェアーの日程は、校門にポスター掲示されます。周辺の住宅地に不動産の看板(通常LetやSoldと書かれているもの)を利用して告知されている事も多いです。学校に電話で問い合わせても良いですね。フェアーは週末に開催されるので、ぜひお子様と訪れてみてください。

 

5: 公園でリサーチする

イギリスでは10歳までは学校の送り迎えが義務付けられているので、放課後、子供を迎えに行ったお母さん達が子供を連れて付近の児童公園に立ち寄る姿をよく見かけます。

放課後の児童公園に子供を連れて行ってみましょう。制服やバッグに学校名が入っているので、どこの学校の子が遊びに来ているのか、一目瞭然で分かります。

子供たちは遊びに夢中なので、手持無沙汰のお母さんも多いはずですから、気軽に話しかけてみましょう。良い学校であるほど、熱心に学校の事を語ってくれるはずです。

 

イギリスの私立小学校の入学申請方法

イギリスの私立小学校は「Independent」或いは「Private」と呼ばれます。

プレ・プレパラトリーの初年度である幼稚園への入園の他、プレパラトリー(イヤー3)から入学するのも一般的です。

学校によって申請方法や締切日等が異なりますので、直接学校に問い合わせます。学校に「Prospectus」と呼ばれる学校案内の冊子を請求すると、入学願書が申請方法詳細と共に送られてきますのでよく目を通してください。

募集人員を超える申請のある学校は、幼稚園入園は面接と観察、プレパラトリー入学は7+と呼ばれる試験と面接によって選抜されます。

人気プレパラトリー校を受験する場合は、7+試験と面接の準備対策としてチューター(家庭教師)が必要となるでしょう。

 

イギリスの公立小学校の応募方法

公立小学校(コミュニティ・スクール、ボランタリーエイデッド・スクール、アカデミー、フリースクール)現住所のあるボローに希望校を申請します。

希望する小学校が現住所のあるボローでなくとも、現住所のあるボローを通じての申請になりますのでご注意ください。

該当するボローにある図書館に応募方法や締切日等の詳しい説明のある冊子が置いてありますので、詳細をご確認ください。また、各ボローのウエッブサイトからもダウンロードできます。

希望校は6校まで選べ、インターネットで申請します。それぞれの学校の入学可否の結果が出たら、入学許可の出た中で希望順位が最も高い学校から入学のオファーが来ます。

 

公立小学校の入学可否基準

公立小学校の入学の可否を決定するのは、基本的に自宅と学校を徒歩で歩く距離です。

つまり、学校に近ければ近いほど、入学できる可能性が高くなります

入学できるエリアはキャッチメントエリアと呼ばれ、人気校のキャッチメントエリアに入る不動産物件は価格が2割増しになるとすら言われています。人気校に入学させるためだけに引っ越しをする家庭もあります。

キャッチメントエリアに住んでいる家族や友人の住所を借りて入学させようとするケースも後を絶ちません。人気校に入学するには、それほど熾烈な戦いが繰り広げられているのです。

尚、年上のお子さんが既に入学している場合は、下のお子さんは優先的に入学する事ができます。

 

公立小学校申請のポイント

できれば人気校に入学させたいと思うのは、どの親御さんも同じです。

しかし、希望校6校全てを入学させたい順に選ぶのは大変危険な賭けです。何故なら、万が一6校全てから入学許可が得られなかった場合、自動的に自宅周辺から最も近い、応募数が規定数に満たない学校がオファーされるからです。運が悪ければ、通学に不便でしかも人気のない学校に入学することになりかねません。

現在、ロンドン市内の小学生人口は増加の一途で、多くの学校がすぐに定員に達してしまいます。

このため、最低一校は、キャッチメントエリア内から希望校を選ぶ事が重要です。

小学校のキャッチメントエリアは、下記URLを開き、ご自宅のポストコードを入力してご確認ください。

Primary School Catchment Areas

School Catchment

 

ボランタリーエイデッド・スクールの補填情報

教会に付属するボランタリーエイデッド・スクールのうち、特にカソリックスクール規律に厳しく宿題も出るため、学校の成績ランキング上位の人気校が多く存在します。

カソリック・英国教会ともに応募の際、補填情報(Supplementary Information Form)を提出する必要があります。

これには、洗礼を受けた日と洗礼名、定期的に礼拝に参加している教会名とその頻度等を記入し、司祭のサインを得なければなりません。常に礼拝に参加し、教会でボランテイアをしている家庭は有利になります。

但し、いずれの宗教性のある学校も政府の助成金を受けている関係上、少数の他宗教の児童を受け入れています。

 

希望校からオファーが来なかったら…

希望校からオファーが来なくても、諦めるのはまだ早いです。

一旦はオファーを受けても公立校に入学せず私立校を選ぶ家庭も多いからです。

ボローのウエッブサイトでお子さんがウエイテイングリストの何番目かをチェックし、学校の事務所に直接電話して、自分のお子さんはどの程度の可能性があるのか聞いてみましょう。

学校によっては、一定期間が過ぎた後、改めて入学希望者のウエイテイングリストを作り直す場合もあります。

また、3年生から私立のプレパラトリーに転校する子供も多いので空きが出ます。

オファーのあった学校に通わせながら、諦めずにこまめに連絡を入れ、ウエイテイングの状況を確認すると良いでしょう。

 

終わりに

イギリスの小学校の選び方と応募方法をご紹介しました。

ほぼ幼稚園児と同じレセプションから、しっかり自分の考えを言える6年生までの長い期間を過ごす小学校ですから、子供の成長過程に大きな影響を及ぼすのは必須です。ぜひ、お子様が楽しく通える学校を選んであげてくださいね。

また、誰もが自動的に近くの小学校へ行く日本と異なり、イギリスの小学校は選択肢が多い分、人気校への入学競争は年々オーバーヒートしています

早めに情報を集めてじっくり対策を練り、念願の小学校入学を果たしてください。

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