イギリスのスーパーを制覇しよう!日本人に一番人気のウエイトローズからテスコまで完全解説

イギリス

値段が明確に提示されていて、英語に今一つ自信がなくても気軽に買い物ができるスーパーは、旅行者や移住して間もない方の心強い味方です。

ここでは、イギリスのスーパーチェーン別の商品特性やお勧め商品と、ちょっと得する情報をご紹介します。

旅行中に飲み物や軽食、あるいはお土産を買ったり、毎週の食品の買い出しをする際の参考になさってください。

日本人の間で一番人気:ウエイトローズ

まず最初にご紹介するのは、イギリス在住日本人社会の中で最も人気の高いウエイトローズ(Waitrose)人気の秘密は、高品質でハズレがないという事。

ちょっと珍しかったり素敵なパッケージの商品が並んでいるので、陳列棚を見ているだけでも飽きません。ジョンルイス百貨店の系列でもあるので、デパ地下的な雰囲気があります。

また、エリザベス女王とチャールズ皇太子に食料品とワインの供給を許可された「皇室御用達」(Royal Warrant of Appointment)のスーパーでもあります。日本人学校のあるアクトンにあった食料品店が発祥というのも何かの縁なのでしょうか…?

デパ地下感覚でお買い物できるカウンター

かつてのスーパーは陳列棚だけの素っ気ない店舗でしたが、ウエイトローズは1981年にイギリスで初めてカウンター方式を導入。鮮度の良い肉や魚、ハムやチーズといったお惣菜系や、一切れから買えるケーキのカウンターなど、正にデパ地下感覚でショッピングできるのが嬉しいですね。

他のチェーンに先駆けて、1983年にオーガニック食品を扱い始めたのもウエイトローズです。

チャールズ皇太子のオーガニック食品ブランド「Waitrose Duchy Organic」ブランドのお菓子やジャムは、日本へのちょっとしたイギリス土産にぴったり!

しかもお値段もお手頃なのが嬉しいですね。

ロイヤリティカードで得する!

大人気のウエイトローズですが、お値段が高めなのが唯一の難点です。

ところが、ウエイトローズ・ロイヤリティカードに加入するとかなりお得にショッピングできるんです。

まずは、購入予定の商品を「Pick Your Own Offers」に登録すると、何と2割引きに!商品は10種類まで登録できて、任意で変える事ができます。次に、お会計の時にコーヒーを頼むと紙コップを渡してくれます。これで店内に設置してあるコーヒーメーカーからお好みのコーヒーをテイクアウトできるんです。

しかも、このコーヒーがとても美味しい!更には10ポンド以上のお買い物で新聞が無料になるというサービスも。会費無料ですので、イギリス在住の方は申し込んで損のないカードです。

myWaitrose

http://www.waitrose.com/content/waitrose/en/home/mywaitrose/mywaitrose_welcome.html

 

イギリス最大のスーパーチェーン:テスコ

テスコ(Tesco)が最盛期であった2000年代、イギリス国民が消費する8ポンドのうちの1ポンドはテスコで使われていると言われていました。

現在でも小売業者としては利益金額で世界第三位、収益金で世界第五位というイギリス小売業のジャイアント的存在です。ハイストリートでは中・小型店のテスコメトロエクスプレス、郊外では大型店のテスコエクストラを展開しています。

テスコエクストラはこの一店舗でショッピングモールと呼べる程の規模で、食品から衣類、雑貨、電化製品、玩具などあらゆる物が品揃えされています。

低価格のバリュー商品からハイエンドのファイネスト商品まで価格帯が広いのも特徴です。

 使わぬ手はないテスコクラブカード

テスコクラブカード1ポンドにつき1ポイントが溜まり、定期的にポイントに応じたバウチャーを受け取れます。

このままテスコで使うには、100ポイントでやっと1ポンド分にしかならないのですが、「クラブカードブースト」と呼ばれる提携店で使うシステムを利用すると、その価値が2倍から4倍に跳ね上がります。

例えば提携レストランでは2.5ポンド分のポイントが10ポンドに、または4.5ポンド分で映画のチケットと交換できるのです。

この他、遊園地の入場券やホテル、車のレスキューサービスなど幅広い用途があるのが魅力です。

また、クラブカード会員用にレジに並ばず自分で商品をスキャンしながら買い物できるシステムもあります。

Tesco Clubcard Boost

Tesco.com - Security

何故かたまに見かける日本風食品

テスコエクストラは大型店舗だけあって、たまに日本風の食品を見かけることがあります。

例えば冷凍食品のミックスきのこ。これには通常の白いマッシュルームの他、椎茸となめこが入っています。イギリス人はネバネバする食品が大の苦手なのですが、一体誰が買うのでしょうか?

他にもよく探すと、日本風の平たいキャベツ、オクラ(Okura)、里芋(Eddoes)、鞘入りの枝豆(Edamame Beans)など日本風の野菜を発見できます。

季節によって品揃えは変わりますが、お時間がある日はお店の隅から隅まで探検してみてください。

 

アルデイ・リドル:ドイツからやって来た激安スーパー

アルデイ(Aldi)リドル(Lidl)はいずれもドイツ発祥の激安スーパーチェーンで、現在アルデイはアメリカ合衆国とオーストラリア、リドルはヨーロッパを中心にそれぞれ1万店規模の支店を持っています。

イギリスではここ数年で急激に店舗を増やし、既存のスーパーを脅かす快進撃を続けています。郊外型のやや規模の小さい店舗で、駐車場もそれほど大きくありません。

少人数のスタッフ、絞られた品揃え、会計時はレジと支払いのみで時間短縮し袋詰めは別カウンター(これは日本のスーパーと同じですね)と徹底的に効率を重視しています。

優れ物のオリジナルブランド

両店とも、とにかく価格が驚くほど安いのが特徴ですが、その秘密は、商品の多くが自社ブランドだから。

そしてこれらの商品が、安いだけでなく高品質なのが人気の秘密です。ドイツ発祥だけあって、バーバリアン風チーズやハム・ソーセージ類はデリカテッセン並の美味しさ。オリジナルのビールやピルスナーも、有名レーベルと比べても遜色ありません。

因みにアルデイは2016年に食料品店の金メダル「The Grocer Gold Award」を受賞しました。

個人的には、アルデイの白ソーセージ、スモークチーズと麦芽パン(Malted Bloomer)、リドルのオリーブオイル、クリームチーズとダークチョコレートがお勧めです。

 

アスダ

上記のアルデイやリドルが進出するまでは最も価格の安いスーパーとして認識されていた、米ウオールマート傘下のアスダ(Asda)

今もドイツ発祥スーパーと激烈な価格競争を繰り広げています。この店で注目したいのはベーカリー。ペイストリー類やタイガーと呼ばれるチーズ味のパンはなかなか美味しいです。ローフパン類は、ベーカリーの裏で働いている人に頼むと食べやすいようにスライスしてくれますよ。

但し、ここのバゲットはフレンチバゲットとは別物ですのでご注意を。また、他所では殆ど見かけない合いびき肉を売っているので、今夜はハンバーグという日は覗いてみてください。

セインズベリーズ

テスコに次いで業界二位の規模を誇るセインズベリーズですが、現在はハイエンドマーケットを席巻するウエイトローズと、熾烈な価格競争を繰り広げるその他のスーパーチェーンの間の立ち位置で、ちょっと元気がないように見えます。

全体的に品質は良く、特に「Taste the Difference」シリーズがお勧めです。ワインの品揃えも充実していますよ。

センスが良くて価格がこなれた食器やインテリア小物などの雑貨はお土産に最適。ネクターカードという汎用ロイヤリティカードでポイントを貯められますが、お得感は今一つ。

 

鮮魚が評判のモリソンズ

モリソンズ(Morrisons)主に北イングランドで展開しており、ロンドンではあまり見かけないスーパーですが、日本人社会のみならず、イギリス人の間でも魚介類の鮮度が良い事で有名です。

尚、ロンドン市内の店舗は駐車場が有料であったり、無料でも駐車できる時間がかなり短いのでご注意ください。

 

終わりに

ローカルなスーパーを訪れるのは、地元の人々の日常を垣間見る旅の楽しみのひとつでもありますよね。

世界中のあらゆる物が手に入る日本では、せっかく買ったお土産なのに全く同じ商品がデパートに陳列されていた…というのはよくある事です。

それを避けるために地元のスーパーでお土産を調達するのも得策です。

でも地元民にとっては、スーパでの買い物は義務みたいなもの。そんな時は、いつもと違うスーパーで買い物すると気分転換になります。

たまには今まで足を踏み入れたことのないスーパーに出向いてみてはいかがでしょう?

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