観光でベルギーに来た人に大人気の街アントワープ。そこで長年の伝統を守りながら味を守り続けている、知る人ぞ知るパン屋とビスケット屋があります。他の街には店舗がないため、アントワープに行った際にはぜひ味わってもらいたいです。メモを用意してお読みください!
130年以上伝統製法を守り続けているパン屋
パン屋ホーセンス Bakkerij Goossens
Korte Gasthuisstraat 31, 2000 Antwerpen
Bakkerij Goossens - ベルギーアントウェルペン - ベーカリー | FacebookBakkerij Goossens、ベルギーアントウェルペン - 「いいね!」754件 · 410人がチェックインしました - パン屋(公式サイトはなく、フェイスブックのみです)
営業時間:火曜~土曜 7時から19時
このパン屋は1884年にPhilippe Goossens氏が作ったのがはじまりです。現在でも家族経営を貫き、今は4代目です。同じ場所で、同じレシピを使い、ずっと伝統を守り続けながらパンを作っています。という訳なので、ここアントワープに1軒のみというのも納得です。
行ったのが土曜日だったからでしょうか、お店の前を通るといつも行列ができていました。さすが、大人気のパン屋さん!一番人気はお店のショーウィンドウの並んでいる定番のレーズン入りライ麦パンです。ホワイトとブラウンの両方を購入してみたのですが、パンを渡されてびっくり!大きさの割に重かったです。家に帰って計ってみると1つあたり約500グラムもありました。ぎっしりとレーズンが詰まっており、あまり膨らんでいません。日本の食パンのようなふわふわ感はありません。膨らんでないからか、味はとても濃厚です。日本の食パンに慣れているとホワイトの方が雑味が少なく味わいやすいかなと思いました。ベルギーだけでなくヨーロッパではブラウンと呼ばれる全粒粉や雑穀入の茶色のパンが日常的に食べられています。栄養価はホワイトより高めなので、ブラウンを好んで食べている人も多くいます。
注文すると、パンをスライスするかどうか聞いてくれます。このレーズン入りライ麦パンは1つ3ユーロです。毎日手作りで焼きたての、密度の高い濃厚なパンが3ユーロとは良心的だと思いました。
定番のライ麦パン以外にも、店内にはたくさんの種類のパンが並んでおり、どれもこれも美味しそう!次はブリオッシュを試してみたいな~と思いました。パン以外にもペイストリーやバタークッキーなどのスイーツ系もあります。
パンなのでさすがに日本へのお土産には向きませんが、旅行中のおやつなどに向いています。朝ご飯がついていないホテルやアパートに滞在の人には、ぜひここでパンを買って朝食に食べて欲しいです!スーパーのパンとはまた違った味わいがありますよ。オススメはここでパンを、そしてスーパーでバター買って食べることです。ベルギーにはおいしくてお手頃価格のバターがたくさん並んでいます。ぜひお試しあれ。
注意事項としては、このパン屋ではサンドイッチ等は販売しておりません。そして夕方ころにはほとんどのパンが売り切れ!もちろん一番人気のレーズン入りライ麦パンは1つも残っておりませんでした。お店のショーウィンドウは数個パンが残っているだけで、ほぼからっぽの状態でした。この調子では閉店まで持たないんじゃないかと思うほどです。というわけで、週末にここのパンを買いたい人はお昼過ぎまでに買いに行くことをオススメします。
素材にこだわって丁寧にビスケットを作り続けている老舗
フィリップスビスケット Philips Biscuits
Korte Gasthuisstraat 39, 2000 Antwerpen
SHOP | PhilipsbiscuitsOrder your biscuits online and we deliver it for you. Antwerpse handjes, speculaas, peperkoeken, koekjes営業時間:月曜~土曜 10時から18時
2号店
Oude Koornmarkt 8, 2000 Antwerpen
営業時間:月曜~金曜 10時から18時
土曜、日曜 11時から19時、祝日も営業しています
*1月、2月は金曜、土曜、日曜のみ営業しています
このお店もアントワープでは老舗で、本当にいいものだけを使って様々な種類のビスケットを作り続けています。すべて、お店のアトリエでひとつひとつ丁寧に作られたものです。ビスケットに特化しているだけあり、フレーバーがとても多いのが特徴です。ジンジャー、ナツメグ、シナモン、ライムなど。日本ではあまりなじみがないフェンネルというハーブを使ったユニークなビスケットもあります。
とにかく店内はビスケットだらけなので目移りしてしまいますよね。ここの一番人気は手のビスケットです。その名も”Antwerpse Handjes”、「アントワープの手」で、バタービスケットの上に、スライスアーモンドがのっています。アントワープの手は1キロあたり40.50ユーロで、量り売りをしています。
定番のバタービスケットはシンプルな味わいだからこそ、ごまかしがききません。そのバタービスケットが一番人気ということは、ここのビスケット屋は「本物」だと言えます。
ビスケットは壊れやすいし、持って帰るのがちょっと・・・という人こそこのお店に行ってみてください!おいしいビスケットは素敵なパッケージに入ってこそ!という信念があり、パッケージにもこだわっているのがフィリップスビスケットです。店頭には大小さまざまなデザインの缶が並んでいます。こだわっているだけありとてもおしゃれ!もらった人は喜ぶこと間違いなし。色々な味を試してみたい人はアソートもありますので、オススメですよ。ちょっとおしゃれなアントワープのお土産、いかがでしょうか。
まとめ
実はこのパン屋とビスケット屋があるお店は同じKorte Gasthuisstraatという通りにあります。そして別記事で紹介したミシュランスターシェフがプロデュースする絶品フリッツ屋も同じ通りにあります。ここはまさにグルメ通り。実は筆者は何回もアントワープを訪問しているものの、ショッピングの中心街から一本入っているからか、今までこの通りを知りませんでした!他にも素敵なお店が並んでおり、今後はアントワープを訪問する度に行く通りになりそうです。この通り、本当に使えます!みなさんも是非!
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