バンコクの裏技観光スポット。タイの東大、チュラロンコン大学

タイ

タイはバンコク。

辛い料理と交通渋滞で有名なこの街の郊外に住み始めて2年目のオッサンが、日々ローカル生活する中で出くわすあれやこれやを独自の視点で切り取ってご紹介します。

巷に出回っている旅行ガイドなどではなかなか扱われることのないレアなネタも積極的に拾って行きたいと思います。

記念すべき第一回目は、ちょっとアカデミックに名門チュラロンコン大学を取り上げてみましょう。

チュラロンコン大学ってなんだ?

チュラロンコン大学とは、タイ王国国立大学の中で国立大学の最高学府。つまり、タイにおける東京大学なのですね。

行政、官僚、産業、医療等々、タイ王国を牽引する多くの分野の中枢で仕切っているのは、大方この大学の卒業生です。

ただ、我が国の東京大学(略して東大)と比べると、チュラロンコン大学(略してチュラ大)には、お国柄の違いからも、大きな違いがあります。

 

まず、学生は圧倒的にお金持ちの坊ちゃんお嬢ちゃんが多いということ。

結果、雰囲気がまるで違います。

東大の場合、裕福な家庭の子供で、小さい頃からたっぷり進学へのお金を投資されて東大合格を獲得した受験戦争勝ち組もいながら、同時に地方出身の秀才君も多数。

何れにしても、ストイックなガリ勉君のイメージが強いですが、チュラ大の場合はそういった苦学生的な雰囲気が殆どありません。

タイの大学入学試験制度がどのようになっているのか詳しい事情は判りませんが、もしかするとタイの一般社会構造の根底には、学業が優秀=家が裕福、という図式があるのかもしれません。

チュラロンコン大学への行き方

さて、そんなチュラロンコン大学ですが、ロケーションとしてはバンコク中心部の、ほぼ真ん中に位置しています。

BTS(スカイトレイン)のサイアム駅と、地下鉄サンヤーン駅のちょうど中間地点あたり。

パヤタイ通りの左右にキャンパスがあります。

どちらの駅からも徒歩で10分程度という距離です。

サイアム駅からは、大学専用のバスも走っています。

専用バスも走る広〜いキャンパス

サイアム側から行くと左に位置する池がある方がメインキャンパス。

門を入るとドーンと広々とした景色が目の前に広がります。

広大な敷地のキャンパスに、たくさんの学部のビルが点在しています。

こちらが、入り口を入ったところに設置されているキャンパスマップ

日本国内でも、およそ大学というところは緊張感と無縁の場所ですが、こちらは元々緊張感の希薄なタイ王国。その中の大学といえば、世界一クラスに緊張感が感じられません。

こういう空気こそ、リアルなアカデミックな雰囲気と言うのでしょうか。

身を置いているだけでかなりいい気分に浸ることができます。

チュラロンコン大学は、1917年の設立で、タイでは最も古い大学

そして、現在のその規模は全学生数18,460人で学部の数は15で、タイでは最大の規模だそうです。

最高学府が最大規模、というのも東大とは大分と異なる部分ですね。

キャンパスの敷地が異様に広いので、敷地内の移動にも専用のバスが走っていて、ちゃんとバス停まで設置されています。

自ら体を動かしたい方向きには、キャンパス内移動用の自転車も用意されています。

もちろん、どれも無料

行き届いた移動手段の完備は、むしろ街中以上かもしれません。

もちろんここでは、バンコク名物の渋滞もありません(笑)

ところで、すでに写真を見てお気づきかもしれませんが、なにやらピンク色が目立ちますよね?

実は、チュラロンコン大学のテーマカラーがピンクなのですね。走っているバスも全部ピンク色です。

インテリ大学のテーマカラーがピンクというのも、何かしら愛嬌を感じます。

 

教室以外にもユニークなものがいっぱい

各学部は、基本的に一つ一つの学部が別棟のビルになっています。

ちなみに、こちらは建築学部棟

キャンパス内には、学部や教室の建物以外、講堂や音楽ホール、ギャラリーなどもあります。

ちょうど、そのギャラリーの隣には、こんな彫像たちが、記念撮影がしやすいようなポーズを作ってくれています。

円陣を組んだり方を組んだり。大学っぽいですね。青春っていいなぁ(笑)

こちらの女の子は何か急いでいるようですが、彼女とはどんなポーズをとれば良いのか、ちょっとクリエイティビティを要するところです。

また、タイ最大の通信会社trueが経営する”trueカフェ”や、新しく音楽ホールの下に出来たカフェ”メラキ”等のカフェがあり、学生が勉強をしていたり、職員が打ち合わせをしたりしています。

 

学食でローカル学生気分に浸ってみる

そして、こちらは学食

日本の大学の学食とほぼ同じ雰囲気ですね。

写真を見てお分かりの通り、みんな制服を着ています。

意外なのですが、タイでは大学でも制服のところが多いです。

しかも、黒いスカートまたはズボンに白いシャツといった、極めて地味なタイプ。

制服を着た女子学生がスウィーツに群がっている様子は、日本の感覚で言えば、大学というより、むしろ高校の売店のような印象を受けます。

ちなみに、この日に私が頂いたのは、写真のビリヤニ(カレーピラフ的なご飯)+フライドポークで、価格は30バーツ(約90円)。

街の屋台と同等か、あるいはそれよりも安いような価格です。

味のレベルとしては、特別ではないけれど、まぁ十分に美味しいと言えるOKレベル。

これで90円なら何の問題もありません。

他のメニューも大体25バーツ(約75円)程度。

やっぱり、裕福な家の子が多いとは言え、学生の懐には優しい価格設定ですね。

 

この学食の上が実は駐車場になっています。

エレベータのボタンは、このように何やら見慣れない感じ。

このPの文字が、恐らく駐車場のPなのだと思われますが、よくよく見るとただの6階もボタンが2つ。

うーむ、さっぱりワケがわかりません。

そして、駐車スペースを見ると、何とまぁ高そうな車がいっぱい停まっていること。

実際に車を停めているのは、大学職員であったりゲストであったりすることも多いですが、学生も結構な割合で駐車しています。

この日も、高級なメルセデスに、男子学生が制服を着たまま乗り込み、キキーっとタイヤを慣らしながら帰って行きました。

さすがにブルジョア学校ならではですね。

 

まとめ

一部ではありますが、タイの最古、最大かつ最高学府たるチュラロンコン大学をご紹介してみました。

このキャンパス、一般の人も入ることができ、普通に学食でも食事ができます。

今後、バンコクへの旅行を計画している方は、観光がてらチュラロンコン大学のキャンパスも寄って見られては如何でしょう?

広々としたキャンパスでリラックスし、学食で最高のコスパのランチを食べながら、タイエリートの学生の様子を観察すれば、ひと味違ったバンコク観光の思い出を作ることが出来るでしょう。

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