お花見にカプセルホテル⁈ マレーシアでできる意外なこと4選

マレーシア

マレーシアには、実は桜が咲く名所があるとご存知でしたか?正確には、桜にかなり似た木ですが、日本と同じようにローカルの人々は春の桜の季節を楽しみにしています。それだけではありません。蛍が見られたり、サーフィンができたり、映画『ホビット』シリーズに出てきそうなカプセルホテルまで、あるんです。今回は、マレーシアでできるちょっと意外なことを4つ、ご紹介します!

「桜」サク・マレーシアで花見はいかが?

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ぱっと見は、日本の桜みたい。でもよく見ると、桜よりも一つ一つの花が大きいこの木は、なんとマレーシアの桜!こちらの素敵な桜の写真を提供くださった、ローカルのEng Hooi Sim (イング・フーイ・シム)さんによると、このマレーシア桜は、ペナン州やケダ州で毎年3月から4月に開花するとか。

学名Bignoniaceae Trumpet (ビグノニエイシアイ・トランペット)と言います。中でも白い桜は、別名Tabebuia Riparia(タベブイア・リパリア)、ピンクの桜はTabebuia Rosea(タベブイア・ロゼア)と個別に呼ばれるとか。日本の桜がバラ科、マレーシアの桜がノウゼンカズラ科と異なるのに、咲く姿に散る姿もそっくりなのが不思議ですよね。

マレーシアの人々は日本が好きな方が多く、マレーシアの桜のことを“Malaysian Sakura(マレーシアの桜)”と日本語の”サクラ”を入れて呼ぶなど、桜を通しても、日本に親近感を持っています。少し嬉しくなりませんか?

 

ホビットの隠れ家みたいなカプセルホテル

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映画『ホビット』シリーズで、ビルボーが住むミニサイズの家が可愛らしく「行ってみたい!」と思った人、筆者だけではないのでは?そんな、ホビットたちが住んでいそうなカプセルホテルが、マレーシアにあります!その名も『TIME CAPSULE RETREAT(タイム・カプセル・リトリート)』。このホテルは、マレーシアの中でも、ムスリムの方が多く住む東海岸側のクアンタン地方にあります。家族経営のためこじんまりと運営されており“きちんとした受付もない”とホームページに断り書きがありました。その代わり、ホテルは静かな林の中にあり、ひんやりと涼しく、人里離れてリラックスするのには最適な環境だとか!

気になるカプセル型のお部屋は、2m13cm x 3m5cmのコンクリート・パイプ・シリンダーの中にクイーンサイズのベッドが一つ備え付け、あたたかい印象のライティングにエアコン付き!片側一面がガラスなので、自然の一部になって景色を楽しめます。夜になると一つ一つのカプセルにぽっと灯がともり、幻想的な雰囲気に。ジャングルを眺めながら鳥の声を聞き、時を止めて物思いにふけるのに、ぴったりな場所ではないでしょうか。

ホテルのフェイスブックページには24,000ライクが付き、評価も4.5と人気上々です。利用者の声をご紹介すると、「このホテルで1泊した。カプセルの中で過ごすことで、自然と緑をより近く感じることができた。慌ただしい都市生活から離れ、一息入れるのに、ぴったりの場所だった。10点中10点、自然が好きな人にはオススメ!」

 

隣国からわざわざ来る人もいる!サーフィン

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ティオマン島など、豊富なダイビングスポットで有名なマレーシアですが、実は“サーフィン”もできます!これは、サーフィンをしない人の間では、あまり知られていません。サーフィンをしない人とお話しすると「海があればどこでもサーフィンができる」と思っていたり、「ダイビングスポットでサーフィンもできる」と混同したりする方も、少なくありません。しかし、サーフィンは限られたスポットでしか楽しめないスポーツで、例えば隣国シンガポールにはサーフスポットがないため、雨季になるとわざわざ週末にシンガポールから車で国境を越えてマレーシアにやってきてサーフィンを楽しむ人も、沢山います。

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かくいう筆者も、シンガポール在住時代にはマレーシアのデサル、東海岸のチェラティンに波乗りをしに訪れたことがあります。特にチェラティンは『Cherating International Surfing Competition(チェラティン・インターナショナル・サーフ・コンペティション)』という国際的競技会も実施されるほど、地元の人々によってサーフィンが親しまれている場所です。

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筆者がチェラティンを訪れた時は、残念ながら波がない日、しかも嵐に当たってしまい、泣くなくホテルの部屋で過ごしました。東海岸側であるチェラティンは、ムスリムが多い地域のため割と保守的な雰囲気で、娯楽が作りかけのショッピングモール意外何もなく、暇を持て余してしまいました!行かれる方は、事前に地元のサーフショップと連絡を取っておき、情報を事前に仕入れておくと外しにくいのではないでしょうか⁈

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デサルの場合は、波がなくてもローカルな雰囲気漂うホーカーで、マレーシアのローカルフードを食べたり、小さなスーパーマーケットで時間を潰したりすることができますよ。

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究極の静寂に包まれる!幻想的な「蛍」鑑賞

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最後にご紹介するのが、蛍。日本では、夏に蛍の姿を見かけるとノスタルジックな気持ちになるものですよね。マレーシアでは一年中、あらゆる場所で、蛍鑑賞ツアーを通して蛍を見ることができます。クアラルンプールから近いところでは、セランゴール州のクアラセランゴール蛍鑑賞ツアーが有名ですし、シンガポールに近いエリアではデサル付近、東海岸でもクアンタンでの蛍公園鑑賞ツアーなどが挙げられます。

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筆者も、一度体験したことがあります。ライフジャケットを着てボートに乗り込み、暗闇の中、ボートのエンジン音だけを聴きながらマングローブの木の間を静かにゆっくりと進んでいきます。ある地点からゆっくりと進み、時には止まると、木々に集まる蛍の灯火がぽつ、ぽつと見え始め、クリスマスツリーのように輝く姿を鑑賞することができます。完全な暗闇の中、蛍だけが見える非日常的空間に、言葉を失ってしまいました。ボートは確か6人乗りで、他にも同乗者がいましたが、フラッシュ撮影が禁止。そんな時、人は「写真を撮るより今の美しい瞬間を心に止めよう」となるもの。その結果ボート同乗者一体となって、しんとした静けさの中で、水の流れを感じながら、やさしい蛍の光に心和むひとときを味わうことができるのです。

「ワオ!もし蛍鑑賞ツアーの機会があるなら、絶対試すべき。蛍が見える前であっても、月明かり照らす川を下りながらボートに揺られる経験は、究極の静寂と魔法のような時間を味わえる。」という蛍鑑賞体験者の声がありますが、メインの蛍だけでなく慌ただしい日常で感じることが少ない“静けさ”を味わう機会を与えてくれるのが、蛍鑑賞の素晴らしいところではないでしょうか。
マレーシアでできる“意外なこと”のご紹介は、以上になります。特に桜や蛍鑑賞は、マレーシアでは日本と違った形で体験できるため、ぜひトライしてみてくださいね!

 

・写真協力:

– Eng Hooi Sim :桜の写真

– Chew Kok Jin: TIME CAPSULE RETREATの写真

– Eric Elofson: 1&2番目のサーフィンの写真

– Omar Jamaludin:3番目のサーフィンの写真

– sunriseOdyssey:蛍の写真

 

・参考:

TIME CAPSULE RETREAT: http://timecapsuleretreat.wix.com/home

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