いよいよ夏が近づき日本の暑さが厳しくなっていく頃、バンクーバーでは降り続ける雨もようやっと去りカラッと澄んだ青空が広がっています。
日暮れが21時から22時頃まで伸びてくるこの時期、バンクーバーの人々は公園やビーチなどで夕日が沈むまでの長い夕方をゆっくり過ごします。
そんなバンクーバー市民の憩いの場といえばバンクーバーのビーチとして有名なEnglish Bay。
ビーチへ入る前に食べ物をゲット!
ダウンタウンからバスで一本。バス停から歩いてすぐそこには街路樹に囲われたEnglish Bayへの入り口です。
初めてきた時にはこのいかにも南国チックな街路樹に驚かされました。青空を飛ぶかもめを見るとバンクーバーって海に近いんだなぁと実感しますね。
日本に比べるとバンクーバーは比較的涼しめな気候。まだ泳ぐには寒い気温にも関わらず、たくさんの人がビーチに集まっていますね。もちろん夏場には海水浴を楽しむ人がたくさんあつまります。
それに、夏にはここEnglish Bayでは花火大会まで行われるんです。過去には日本チームが優勝したこともあるそうで、毎年白熱するんだそう。
にぎやかな花火大会は楽しい夏のひとときを盛り上げてくれそうですね。
少し小腹が空いた、ビーチでのんびりしながら何か食べたいときにはビーチ周辺にこのようなタコスやホットドッグの屋台が出ています。
上の写真のホットドッグ屋さんは休日のみお店を出しているようです。そのほかに、多くの屋台型のお店はデビットカードやクレジットカードを受け付けておらずキャッシュのみという場合がほとんどです。
バンクーバーではほとんどの会計がカードで済んでしまうためつい現金を持ち歩くことを忘れてしまいがちですがマーケットや屋台など野外でのお買い物はカード不可だと思って正解。
お出かけ前に財布の中身を確認しましょう!
このホットドッグ屋さんのメニューは、基本のJUMBO DOGとベジタリアン向けのVEGGIE DOGが$3.50、少し変わり種のBAVARIAN SMOKIESとJALAPEUNO SMOKIESが$4.50。店員さんによると、一番の人気はやっぱりボリュームが売りのJUMBO DOGなんだそうです。ということで筆者はJUMBO DOGを注文。
屋台横にケチャップやマスタード、その他トッピングが並んでいるのでお好みで味付けをすることができます。それでは、飲み物と食べ物をこの屋台で手に入れて早速ビーチへと向かいましょう。
English Bayでの過ごし方は十人十色
この日は雲の少ない青空に、遠くまで続く青い海というきれいな風景を見ることが出来ました。
English Bayはその日その日によって海の色合いが変わったり、様々な表情を持っているビーチ。English Bayでカメラを構えれば、素敵な写真が撮れること間違い無し!毎日見ていても飽きないその風景を写真に収めようとカメラを持って訪れる人も多いんです。
今回は友人とホットドッグを食べながらゆっくり過ごすことにしました。芝生にそのまま寝転がっても良いですがこちらの$1均一ストアでも地面に敷くシートが手に入るので、あると便利かもしれません。
みんな砂浜ではなく、砂浜を囲んでいる芝生で寝転がったり、本を読んだり、日焼けをしたり思い思いの過ごし方を満喫しているようです。(しかし、日本とは違ってこのような公共の場でアルコールを摂取することは違法なのでビーチでお酒を飲む、なんてことはやめましょう。)
また、芝生前の通路を使ってウォーキングやランニング、ジョギングやサイクリングを楽しむ人の姿もよく見られます。ダウンタウンや他のエリアではあまり見かけないのですが、ローラーブレードで颯爽と駆け抜ける人がEnglish Bayではたくさん見られます。
長く広がるEnglish Bayにはビーチバレーのコートがあるエリアもありアクティブな方もEnglish Bayで思いっきり楽しめますよ。
パブリック・アートもEnglish Bayの見どころ
ホットドックを食べきり、のんびりとおしゃべりに花を咲かせていると、友人が「せっかくEnglish Bayに来たならアートを見に行こう!」とひとこと。
友人の言うとおり、English Bayの周辺には様々な彫刻などのパブリック・アートが点在していて観光にはもってこいの写真スポットにもなっています。中国のアーティスト、Yue Minjunによる”Amazing Laguhter”など、大きいスケールの銅像などが見られるとあってパブリック・アートの周辺にはいつも人だかりができています。
なかでも有名なのが上写真のイヌクシュク。2010年のバンクーバー冬季オリンピックのシンボルになっていたのがこの石像なんです。バンクーバーという都市が日本で有名になったきっかけであるバンクーバーオリンピック。ぜひそのシンボルは見ておきたいですね。このイヌクシュク、実はここEnglish Bayにあるひとつだけではないんです。
イヌクシュク”inukshuk”はカナダの北に住むイヌイットたちのが道しるべとして使っていた石を積み上げた建造物の総称。また、このイヌクシュクにはその土地にやってきた人への歓迎も意味するのだそう。
オリンピックのシンボルはバンクーバー、カナダが世界からやってくるアスリートや応援に駆けつけたサポーターたち、世界中にいるオリンピックを楽しみにしている人たちへの歓迎のメッセージだったのです。神々しくも優しい雰囲気のするイヌクシュクを前にそんなエピソードを聞くとこみ上げてくるものがありますね。
バンクーバー流(とはいっても人それぞれ)な初夏のビーチの楽しみを身をもって体験できるEnglish Bay。なんといってもアクセスが便利なのが地元の方に愛される理由の一つ。ダウンタウンからなら歩いて行くことも可能ですが、バスを利用すると便利です。
ぜひ、天気の良い日にはEnglish Bayでのんびりした時間を過ごしてみてください。
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