堺筋本町のイタリアンレストランSPELLO(スペッロ)をご紹介します。
イタリア国内で修行を重ねたオーナーシェフが、毎朝、木津市場から仕入れるお魚や、お肉、イタリア産・国産のお野菜など、旬の食材を使い、ウンブリア州はじめイタリアの郷土料理を提供します。
スペッロは、イタリアでは唯一の内陸の州、ウンブリア州にある都市の名。ウンブリア州には、ペルージャやアッシジなどの都市があります。「イタリアの緑のハート」と呼ばれるだけあって、緑やお花が多く、とても美しい州なのだとか。
修行先の一つであり、オリーブオイルの名産地としても知られるスペッロを店名とされたシェフ。この地に魅せられたシェフの思いが汲んで取れますね。
堺筋本町の中央大通りを東に、一筋目を右に入ります。左手の奥まったスペースに、明るく洗練されたガラス張りのレストランが。昔ながらの問屋が密集するこの地域においては、パッと目を引く存在ですね。
8月に南船場から移転してきたばかりで、新しく綺麗なレストランです。
インテリアもとてもお洒落です。店内中央にある、この木のテーブルは、実はワインラックなのだとか。台の下にはたくさんのワインが収納されているんですよ。
カウンター5席、テーブル席16席のほどよいキャパシティ。
12時前の訪問でしたが、半席ほどは埋まっていました。
ランチは4種類。
Pranzo Aは、前菜とパスタ、フォカッチャがついて900円のお手軽さが、近隣のOLさんに人気。
Pranzo B(2000円)~D(5500円)は、ゆっくりとランチを楽しみたい人におすすめの、メイン付コース。Bからは、お席の予約も可能です。
今回は、前菜、パン、パスタ、メイン、デザート、ドリンクが含まれるPranzo Bをお願いしました。
まず、出てきたのが自家製ほうれん草のフォカッチャ。割ってみますと、とても柔らかくふわふわ。表面の岩塩がピリッと効いています。砂糖を使用していないそうで、とてもヘルシーです。美味しくて次のお料理が来るまでに食べきってしまいました。お願いすれば、お代わりもできるようですよ。
前菜は、サツマイモのポタージュ。クリーミーで濃厚です。しっかり目のブイヨンとサツマイモの甘みで、ちゃんと前菜として務まるポタージュですね。カリっとしたクルトンは自家製フォカッチャから作られたものでしょうか。
パスタは、魚介のリングイネ。具材には、タコやイカなどの魚介に、紫色のキャベツらしき葉野菜が使用されています。胡椒がピリっと効いていて、見た目以上にパンチのあるソースです。
パスタには歯応えがあり、もっちりと美味です。量はさほど多くないものの、この後にメインが控えているかと思うと適量に感じます。
新鮮な卵と、セモリナ粉で作られた生地を、イタリア製のパスタマシンで製麺。生パスタの旨みが感じられるパスタでした。
さて、メインがやってまいりました。
メインは茶美豚の炭火焼。粒のとても大きいタスマニアマスタードが添えられています。それ以外の味付けはおそらく塩コショウのみと思われますが、ソースに頼らずとも、とても弾力があり美味しいお肉でした。炭火焼の香ばしさもいいですね。
火入れや、スライスの厚さも加減がよく、お肉の柔らかさと旨味が際立っていました。
コースの締めくくりは、ドルチェとコーヒー。
この日のドルチェは、ボネ、という北イタリア・ピエモンテの伝統菓子で、チョコレートがふんだんに使われています。かかっている褐色透明なソースはリキュール。ピスタチオもかかっています。初めていただくドルチェでしたが、お味は少しビターで濃厚なチョコレートプリンといったところ。
ドリンクは、コーヒー、紅茶、オレンジジュースから選ぶことができます。
少し濃いめのコーヒーも美味しくいただきました。小袋のお砂糖がかわいらしいですね。
コース中、一番リーズナブルなPranzo Bでしたが、女性には十分な量で大満足。次回は、パスタ料理が1皿増えるPranzo Cや、前菜が2皿になり、メインにお肉、お魚の両方が提供されるPranzo D、ワインを楽しみながらのディナーにも挑戦してみたいですね。
また、パスタ、メインはもちろんのこと、フォカッチャの美味しさが際立ちました。毎朝、季節ごとに温度管理された中で手作りされるフォカッチャ。こちらの名物料理とのことです。パンが美味しいレストランにハズレはないと言います。また、このフォカッチャを食べに来たいものです。
Spello
大阪市中央区久太郎町1-6-20
06-6262-7044
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