風車を眺めるザーン・スカンスの旅

オランダ
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

オランダといえば、風車小屋にチューリップ……というイメージが定番ですよね。ですから、せっかくオランダを訪れたからには、アムステルダムの活気ある街だけではなく、のどかなオランダの田舎の風景が見たい、という方は多いはず。そんな方におすすめなのが、アムステルダム中央駅から約40分の直通バスでアクセスできる、昔ながらの風車小屋の立ち並ぶザーンス・スカンス(Zaanse Schans)地区です。

今回は、アムステルダムから気軽に日帰りで行けるこの観光地「ザーンス・スカンス(Zaanse Schans)」へのアクセスと楽しみ方をご紹介します!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

アムステルダム中央駅からのアクセス

 

まず、出発前には、充電済みのカメラと、風が強い時のためのジャケットをぜひご用意ください。私が訪れた際はほぼ一日中好天でしたが、さすがに風車小屋が昔は林立していた地域だと納得するくらいに、強い風がずっと吹き荒れていました。ですから、お天気も変わりやすく、急に短時間の小雨が降ることもありました。そんなとき、重宝したのが防水ジャケットです。折り畳み傘だと強風に負けてしまうことが多いので、簡易カッパや防水ジャケットが役に立ちます。

出発の準備ができたら、まずはアムステルダム中央駅構内から港方面に出て、一階にあるバスチケットセンターで「Amsterdam & Region day ticket」(13.5ユーロ)、もしくは「Zaanstreek Day Ticket」(10ユーロ)で購入します。どちらも最初の乗車から24時間有効で、風車のあるザーンス・スカンス地域への交通に何回でも乗ることができます。ちなみに、ザーンス・スカンスまでの片道チケットは5ユーロです。

(「Amsterdam & Region day ticket」は、アムステルダム市内の交通にも利用できるチケットです。交通に関して、詳しくはこちらをご参照ください。

http://www.connexxion.nl/data/upload/Dummy%20plaatsing%20kaft%20’Dummy_2097331′.pdf

チケットが買えたら、中央駅の上階にある「プラットフォームE」で、391番のバスを待ちましょう。15分おきに来るようです。チケットを見せて乗車したら、あとは約40分間のバスの旅をのんびりと楽しみましょう。

バスはアムステルダムから一路北へ進んでいきます。途中、Zaandamという小さな街を抜け、さらに北上し、終点のザーンス・スカンスに到着します。バスが停まると、運転手さんが「ザーンス・スカンスだよ!」と教えてくれました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

バス停を降りてから左手に向かっていくと、まず目に入るのは、大きな空! 思わず深呼吸したくなるような、気持ちの良い風景です。ザーンス・スカンス地域への入場は無料なので、チケットなどを買う必要はありません。そのまま風車の見える方向に進んでいきましょう。必要ならば、バス停から風車小屋の地域までの途中にあるインフォメーションセンターに立ち寄ってもいいでしょう。

風車小屋に近づいていくと、チョコレートの香りがどこかから漂ってきます……よく見ると、カカオを使った生産品を扱う小さなチョコレート屋さんがありました。周りにはオランダ土産を扱うお店も多数あります。

 

風車小屋の内部を見学!

 

この地域の主な魅力は、風車小屋のある美しい田舎風景です。せっかくなので、風車小屋めぐりをしてみましょう。それぞれの風車には名前があり、カラーリングも少しずつ違います。小屋の内部では、絵具のための顔料や小麦など、それぞれに異なる材料が風力で粉に加工される過程が見学できます。

これらの風車小屋の内部を見学するためには入場料がかかることが多いのですが、一つだけ入場無料の風車小屋がありました。早速入ってみます。

小屋の中に入ってみると、天井の低い小さなスペースに、ゴウゴウという音が鳴り響いていました。風が風車の羽根を回す力で、このような車輪を動かし、香辛料や穀物を粉状に挽いています。風の強い力を動力に変えて、昔のオランダ人が生活に役立てていたようすが伝わってきますね。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

小屋の展示の中には、時代とともに消えていった風車小屋のある風景を復活させるプロジェクトに取り組む人々のメッセージ映像が流れていました。風車が動力として重宝されていた黄金時代をその目で見たお年寄りから、今だからこそ伝統に惹かれる若者や技術者たちなど、それぞれに異なる立場の人々の思いが伝わってくる内容でしたので、お時間があればぜひ観てみてください。

また、以前風車小屋で扱われていた多種多様のスパイスを匂いで当てるゲーム的な要素のある展示もありました。嗅いでみると、どれも刺激的な香りです!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ちなみに、この小屋内の小さな窓から外を眺めると、3つの風車小屋が並んで見えます。水上に風車が並ぶ風景が撮影できるので、おすすめの写真スポットです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

先にも少し触れたとおり、このザーンス・スカンス地域内には、風車小屋だけではなく、ザーンス地域の歴史を説明する「ザーンス美術館」や、カフェやレストラン、チーズやお菓子、木靴などお土産を豊富に取り扱うお店があります。それらのオープン時間は10時から17時くらいまでの間なので、だいたいお昼くらいまでに到着すれば、全体を見て回るのにちょうどいいでしょう。

木靴を扱うお店では、木靴を加工する工程のデモンストレーションが見学できます。材木を切って、それを靴の形に削り出し、中をくりぬいて、乾燥させるまでの工程とそれに使用する機械を見せてもらい、職人さんから説明を受けられます。

また、その付近には可愛らしく飾られた建物や、大きな木靴と一緒に記念写真が撮れる場所もあります。天気がいい日に、ぜひ遊びに行ってみてください!

(インフォメーション)

公式ウェブサイト(英語版)

Home
A day out in North Holland? Visit the Zaanse Schans; discover crafts, windmills and a unique heritagepark from 1850; 15 ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました