旅先の楽しみのひとつは、美味しいご飯や珍しいおやつをいろいろと試すこと……という食いしん坊な方は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です!
この記事では、現地の人々にも愛されているオランダの郷土菓子から5種類をご紹介いたします。オランダには日本ではあまり知られていないようなお菓子が多いのですが、シナモンなどのスパイスがお好きな方なら、きっとお口に合うものが見つかるはずです。
スーパーマーケットでも手に入りやすいものを挙げたので、オランダならではのお土産を探している方も、ぜひご参考にどうぞ。
オランダ銘菓代表! ストロープワッフル
オランダの郷土菓子といえば、まずはこちら。ストロープワッフル(Stroopwafel)です。薄く焼き上げたワッフルにカラメルシロップがサンドされていて、サクッ、しっとりという2つの食感が楽しめます。野外マーケットでこのワッフルを販売していたお姉さんに伺ったところ……「食べる直前にコーヒーカップのふちに載せて、少し温めてから味わうと格別!」なのだとか。ブラックコーヒーとの相性も、苦みと甘みのバランスが絶妙で、思わず食べ過ぎてしまうような美味しさ。あまりかさばらず、お土産にもちょうどいいお菓子で、スーパーマーケットでも必ずといっていいほど取り扱っているので、手に入りやすいです。ぜひお試しくださいね。
カリカリのスパイスクッキー
こちらは、オランダやベルギーなどで昔から伝わるレシピで作られた薄焼きのスパイスクッキー「スペキュラス(Speculaas)」です。シナモン、しょうが、クローブ、ナツメグなどの香辛料が効いた独特の生地をカリッと焼き上げた、軽い食感の薄焼きクッキーで、筆者が個人的に大好きなお菓子です!
スペキュラスを味わいながら、その昔、風車小屋で香辛料を挽き、その貿易で栄えたオランダの歴史に思いをはせてみるのも一興です。
もともとはキリスト教の聖人にまつわる記念日に作られていたお菓子で、伝統的な製法では、大きいものでは50cmほどにもなる木でできた型を使って、聖人を象った巨大なクッキーが作られていたようです。このクッキーの木型は今でもあちこちで見かけます。小さいものならキッチン用具店で数ユーロで購入できるので、お菓子作りが好きな方におすすめの可愛らしいお土産です。
りんごのフィリング入りお菓子
オランダに来たばかりの時、現地の友人が連れて行ってくれたカフェで食べたアップルタルト(Appeltaart)は、衝撃的でした。ボリュームのあるタルトの一切れに生クリームがたっぷりとかかっていて……食べきれないくらいの量でしたが、甘すぎない美味しさにすっかり魅了されてしまいました。
その一方で、こちらのリンゴフィリング入りの揚げドーナッツ、アップルフラッペン(Appelflappen)は、手軽に道を歩きながらでも食べられる丸くてかわいらしいお菓子です。パン屋さんでもよく取り扱っているので、見かけたらぜひ試してみてください。これと似たものに、リンゴの輪切りを揚げたアップルベニエ(Appelbeignets)というお菓子もあります。
オランダでカフェに入ってお茶をするなら、ぜひリンゴ(appel)のお菓子のあるお店を選んでみてください。温めてサーブされることが多いしっとりした食感のタルトや、シナモンが効いたリンゴのフィリングの入ったドーナッツは、午後のおやつにぴったりです。お腹がすいているときならアップルタルト、小腹がすいたくらいならアップルフリッター。おやつにおすすめの銘菓です。
地元メーカーの人気チョコレート
こちらは伝統的なお菓子ではありませんが、お土産にちょうどいい、現地の会社が作っているチョコレート「Tony’s chocolonely」です。
味は、ミルク、ダーク、ヨーグルト、ナッツやフルーツ入りなどなど……なんと25種類もあります。その中でもおすすめは、オレンジ色のパッケージがいかにもオランダらしい「塩キャラメル」味。粒状の塩が入っていて、「あましょっぱい」味が癖になります。
実は、このチョコレートのメーカーは、アムステルダム市内のWesterpark至近にオフィスを構え、フェアトレードで輸入された高品質のカカオを使って生産する、というポリシーを掲げています。チョコレートの生産の背景にありがちな児童労働や環境破壊などの社会的な問題に目を向け、改善するための具体的なメッセージを打ち出すことで、消費者の意識を高めるのが狙いのようです。チョコレートの美味しさや個性的な味のバリエーションもあって、現地の人々にも幅広く人気のある商品です。これだけ普及しているのを見ると、オランダの人たちが少なからずフェアトレード等の理念を意識して生活していることが伝わってきます。
(公式ウェブサイト(英語版)はこちら→http://www.tonyschocolonely.com/en/)
甘党の朝食に! トースト用チョコフレーク
一瞬、何かよく分からないのがこちらの一品。箱を開けてみると、中には細かいチョコレートフレークがぎっしりと詰まっています。このフレークは、焼きたてのトーストに振りかけて食べるというのがお決まりだそうですが、アイスクリームやパンケーキ、パフェなどに使ってみても良いかもしれません。
カラフルなものや、ホワイトチョコレート、プレミアムダークという味もあり、楽しみながら選べます。いくつかの味の小さい箱がセットになったものも売っているので、友人へのちょっとしたお土産のひとつになりそうです。
以上、オランダのおすすめお菓子5選、いかがでしたか。お菓子に関しては、日本ではあまり有名ではないオランダですが、美味しいものはこの他にもたくさんあります。ぜひ積極的に試して、新しい味を見つけて、楽しんでくださいね!
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