フランスの大学に日本人が編入・大学院留学し卒業する難易度を体験談から解説

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英語圏の大学、大学院に比べて学費が安価なフランス

英語圏の大学に劣らないハイレベルな教育を受けることができるとして人気の留学先です。

筆者はフランスの大学三年次に編入をして、最終的に大学院を卒業しました。そんな私の体験をもとに、フランス大学留学の情報やアドバイスをお届けします。

フランスの学業年数

フランスの大学は学部は3年間、修士課程は2年間、博士課程は最短3年間と合計8年間です。

日本は学部が4年間で、その後就職というのが一般的な流れですが、フランスでは文系、理系に問わず、基本的に修士課程を終えて就職することが理想とされます。

実際不景気の現在のフランスでは学部のみを終えて就職先を探すというのは、かなり困難なことと言われているのです。

 

フランスの学業システム

フランスではバカロレアという大学入学資格試験を高校三年次の最後に受けて、それから学部一年目に入学というのが一般的な流れです。

日本とは違い、大学間に一流大学三流大学ようなレベルの違いは基本的にはありません。

ただ、フランスには大学とは別にグランゼコールという、専門職の養成機関があります。こちらはトップクラスの学生のみが入学することができます。

工業系グランゼコールや経営学系グランゼコールに入る為には、高校卒業後、Classes préparatoires/クラスプレパトワールと呼ばれる準備クラスに入り、2年間みっちりと勉強をして、コンクールを受けます。

グランゼコールはレベルが分けられていて、いい学校の卒業生はエリートコースを歩むことができると言われています。例えば、現フランス大統領のオランドや日産のCEOカルロス・ゴーンはグランゼコールの出身です。

 

日本から大学一年目に留学するには

日本人がフランスの大学に留学するには、まず高等教育進学資格を証明しなければなりません。

高校卒業だけではフランスの大学に入学することは不可能だと言われています。

日本にはバカロレアはないので、大学入試合格証明書や大学在学証明書がバカロレアと同等の資格としてみなされます。

そして大学に登録するには、勿論フランス語のレベルも必要となります。CECR(欧州共通基準)のB2レベル以上のフランス語の語学力を証明する語学試験の証明証を提示しなければなりません。語学試験は、DELFB2、DALF、TEF、TCF-DAPとなります。

これらの資格を揃えて、はじめてキャンパスフランスから応募をします。

DAP Blanche – Campus France

http://www.japon.campusfrance.org/ja/dap-blanche-jp

 

大学の編入、大学院への留学

大学の編入や大学院への留学は日本の大学の在籍証明か卒業証明証明が必要となります。

語学レベルですが、こちらは各大学の学科が定めているレベルを証明しなければなりません。

例えば、B1で入学可の学科もあれば、C1というかなり高いフランス語力を求めてくる学科もあるので、事前にチェックしておくようにしましょう。日本に住んでいる場合はキャンパスフランスから応募をしなければならないようです。こちらをチェックしてみてください。

フランス留学手続き説明会 > Japon – Campus France

http://www.japon.campusfrance.org/ja/hors-dap-jp

 

先ほどフランスの大学は基本的にレベルの違いはないと書きました。

以前は、フランスの大学編入、大学院の入学にあたっては、パリのソルボンヌ大学群を除いて、日本の大学のレベルが考慮されることはあまりありませんでした。

しかし、何年か前より外国人留学生の落第の多さが問題になっているとかで、大学編入にあたって、語学レベルの証明も以前より厳しく課されるようになりました。

そして大学によっては日本の大学のレベルも考慮されることもあるという話は聞くようになりました。

 

学年選びについて

フランスの高等教育ではバカロレアから何年目かという数え方をします。

フランスの学部を終えるとBAC+3、修士課程一年目がBAC+4、修士課程二年目がBAC+5となります。

それを日本の大学システムに置き換えると、日本の学部を卒業するとBAC+4と同等のレベルと捉えることができます。理論上では修士課程二年目に編入することができます。

しかし、日本の大学を卒業して、そのままフランスの修士課程2年目に入ることができる日本人はかなり少ないのが現状です。応募しても受け入れられないことが多いようです。

日本の大学を卒業していれば、修士課程一年目に入ることが一般的。筆者は日本の大学も卒業していますが、修士課程には応募せず、学部三年に編入しました。

当時、フランス語を勉強して1年4ヶ月という短い期間での高等教育機関への入学だったので、レベルを下げたところから始めることにしました。実際授業内容はそこまで難しいということもなかったので、フランスの大学の試験やレポートを書くことに慣れるのには、理想的な環境でした。

 

フランスの大学、大学院を卒業するのは難しいことなのか ?

よくフランスの大学、大学院を卒業するのはフランス人でも難しいことと言われています。

筆者の経験上、フランス人がフランスの大学、大学院を卒業できない理由は辞めやすい環境にあるというのが一番大きいと思います。

筆者の通っていた大学は年間200ユーロほどの授業料でした。学部1年目の学生なんかは、この学科は自分がやりたい分野ではなかったから、翌年違う学科に入り直したということはかなり頻繁に聞く話。授業料が安い分、進路変更もしやすいのです。

それが1年次から2年次に上がる際に多くの学生が落第して上がれないといったように伝えられているのではないかと考えます。

ですので、実際勉強についていけずリタイアしたフランス人学生というのはそんなに多くもないように思います。日本で言われているように、大学に入ってから勉強をものすごくするフランス人学生の姿はあまりみられません。学部にもよると思いますが、日本の大学生とあまり変わらないように思います。

 

次に日本人が大学、大学院を卒業するのは難しいことなのかというお話をしたいと思います。

筆者の経験上、語学の壁があるので難しいことではあると思いますが、不可能ではないと思います。最初はノートを取ることもできないので、勉強に明け暮れる日々が続きます。

しかし、一年もすれば授業内容も普通に聞き取ることができて、ノートは取れるようにもなります

ただ文系の学部ですと、論述の試験がほとんどで、慣れないとなかなかテストで点を取ることはできません。それに論述の中でProblèmatiqueという問題提示をしなければなりません。これは他の国ではみられないフランス独自の問題提示の仕方方法で、これを習得することが一番難しいことでした。

フランスで大学院を卒業するのは難しいことでしたが、言われているほどではないと思います。全ては自分次第だと思います。

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