メイドがいる生活は本当にバラ色なのか?雇う際の注意点とは

マレーシア

突然ですが、メイドがいる生活はセレブな響きがするでしょうか?マレーシアではメイドの数が豊富で利用料金が安価なので、多くの日本人が利用しています。住み込みでなく家の掃除や家事代行のため、パートタイムで通ってもらう利用の仕方が多いです。日本でも昨年より外国人家事代行者解禁を受け、メイド利用に興味がある方がいるのではないでしょうか。メイドのいる生活は本当にバラ色なのか?雇う際の注意点を、お伝えします。

メイドの探し方で結果も変わる

メイドを探す際に、筆者の経験の中で一番良い方法は、住んでいるコンドミニアムなど“住居の管理事務所からの紹介”です。自分が住んでいる住居に他のクライアントがいて、すでに頻繁に出入りをしているようなメイドだと、パーフェクト。なぜかと言うと、住居の管理事務所はそこに出入りするメイドのことをよく知っており、住人の住みやすさのことを重視しています。そのため「こういう人がいい。」と言うと、好みに合う人を紹介してくれる可能性が高いんです。筆者の場合は、“時間に正確で、遅れる場合は連絡をくれるような、おしゃべりでない方”というリクエストを、住んでいるコンドミニアムの管理事務所にしたところ、条件に合う方をリストアップしてくれました。

管理事務所を通すと良い次の理由は、他の住人の部屋にも出入りしているメイドだと、一箇所で何かトラブルがあると他のクライアントとの関係にも影響するため、慎重になるからです。

また、“管理事務所からの紹介“だと伝えると「自分の評判が正当に評価されている。」とメイドが喜び、モチベーションが上がるため、一生懸命働いてくれます。

筆者も過去何人かメイドを変えることとなりましたが、例えば管理事務所からの紹介の場合のみ、ドタキャンをされることがありませんでした。これが、メイド同士のつながりで、メイドの友人を紹介してもらった際には、条件に合った方を必ずしも紹介してくれることはないので注意してください。この日のこの時間がたまたま空いている、金銭的に苦しいあの友達を紹介したいなど、メイド側の都合や条件が優先され、結果的に好みに合わない方に当たってしまう可能性があります。筆者も実際にそれを経験して、”住んでいる住居の管理事務所からの紹介が一番良い“、という結論に至りました。

気を抜かないで!盗難に注意

盗難は、最も気をつけたいことの一つ。貴重品は厳重に隠すなど、長く信頼関係を築いたメイドであっても、気を抜かない方が良いでしょう。筆者はシンガポール在住時代に、メイドにパスポートや高級衣服を盗まれた経験があります。メイドの盗難は“オポチュニティー・テイカー”で、たまたまそこにあったから盗んだ、たまたまその日はロックされている筈の鍵が空いていたから盗んだ、など突発的であることが多いとか。よって、“たまたま”をなくし、いかにスキを作らないか、が重要になってきます。

苦い経験から、筆者は雇用するメイドの身分証明のコピーを取るようにしており、それを拒否する方は最初から面接を受けないで欲しい、というガイドラインを設け徹底しています。家の鍵をメイドに預けて、住人不在時にも掃除をお願いする家庭も多いですが、気を抜かないこと、また気を抜いていないことを常にメイドに分からせるような振る舞いをする努力は、犯罪の未然防止に役立ちます。1時間の家事代行で約600円程度の報酬で、1ヶ月10万円にも満たない中、自国の家族に送金までしている彼らの境遇を思うと、出来心なのかと想像できなくもありません。でも犯罪は犯罪なので、できる限りの予防策を取ることは、大変重要です。

ドタキャンと馴れ合いに注意

そもそも、“メイドはドタキャンするもの”と考えておいたほうが良いでしょう。約束へのコミットメント度合いが、日本人とは大きく違うからです。1週間前に日時を約束しても、忘れることもあります。前日にリマインドするのは当たり前ですが、それでも当日ドタキャンされることもあります。時間に遅れても連絡をくれる方は稀なので、遅れる時は連絡をしてほしいことを伝えていくと同時に、そういうものだと割り切るしかない時もあります。筆者は、遅れる時には連絡をするよう、またできれば遅れないよう伝えると、拗ねてしまったメイドがいたことも……。

また、何度も仕事をお願いするうちに、世間話や家族の話などをしているうちに馴れ合いがでてくると、さらに統制が難しくなります。仕事としての線を引き、プライベートの話をしすぎない、難しいですが優しくしすぎないことも、馴れ合いを防ぐ一つの案です。プライベートの話という点では、特にフィリピンのメイドは明るくおしゃべりが大好き。噂話が大好きなので、他の家庭で起こった話を、筆者にすることは当たり前です。同時に、筆者の家庭のことも他の家庭で話しているのだろうなぁと想像しています。例えば、⚪︎⚪︎というコンドミニアムの△号室に住んでいるXXさんは、X歳の子どもがいて、国籍は△で、いつ休暇で家を不在にしているか、という話までするため、先ほどの注意点に挙げた盗難とも関わってきますが、メイドとの話は気をつけたいもの。

さらに、ある時驚いたのが、いつもお願いしているメイドが突然友人のメイドを連れて来て「今日は2人で掃除しますね〜!」と言ったこともありました。突然知らない人が家に出入りするのは困りますし、次は「また連れてきたよ〜!」と友達を10人も連れてきたらどうするの?という懸念が湧いてしまいました。このように、メイドのマネジメントは、雇う側にとってかなりスキルと忍耐が必要になります。

スキルという点で言うと、“日本人はメイドの扱いが下手”というのが、海外に住んでいると通説です。でも、筆者は、それを良い意味で受け取っています。これまで住んだ国の中で、マレーシアだけでなくシンガポール、スリランカ、ドバイでもメイドの利用がごく一般的でした。外国人低所得労働者を広く受け入れている国では、各所得層の社会的地位が、日本よりはるかに明確に線引きされています。メイドはその家庭のステータスの象徴であることもあれば、小さな子どもが、メイドに色々用事を言いつける姿も見てきました。それが普通である価値観の社会で育つのが良いことかは、分かりません。メイドを利用することが一般的でなく、“平等”がよしとされる文化の日本で育つからこそ、メイドに物を頼むのに気を使ってしまったり、とにかく優しすぎると言われたりすることがあるのです。それは、メイドの扱いには苦労するかもしれませんが、人間的には悪いことではないと、個人的に思っています。

実体験に基づく、メイドを雇う際の主な注意点は以上になります。日本でメイド雇用を計画中の方にも、参考になる点があったのではないでしょうか?メイドとのコミュニケーションギャップを減らすには、異なる価値観を持った他人であり、常識が違うことを常に意識すること。色々マネジメントで苦労はありますが、筆者はプラスマイナスでやはりメイドがいると、とても助かると思っています!信頼できるメイドを見つけ、どう対応するかに慣れてしまえば、自分の時間を有効活用できる、バラ色の生活が待っているはずですよ!

 

<参照>

・Agensi Pekerjaan Venture Provision…http://www.maidstation.com/

・INNOVEDGE Maid Agency…

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