【これであなたもプノンペンマスター!】プノンペンの交通手段と利用方法のまとめ

カンボジア

数年前まで、カンボジアの交通網は脆弱で首都のプノンペンでもぼったくりのトゥクトゥクとバイタクしかない、といった状態でした。
しかし近年は急速に発展し、アプリを使った移動サービスがあったりとますます便利になってきています。

しかし来たばかりだと、その恩恵を最大限受けるのは難しいですよね。
そこでこの記事では、カンボジアが初めての方でもカンボジアの首都・プノンペンで暮らせるように、プノンペンの交通手段とその利用方法についてまとめていきます。また記事後半では、プノンペンから郊外に行く方法も紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

 

プノンペン市内の交通手段

まずは、プノンペン市内の移動方法についてみていくことにします。
今までは、路上に止まっているぼったくりのトゥクトゥクを利用するしか選択肢がありませんでしたが、最近は一気に便利になりました。

現在主流の交通手段!トゥクトゥク

現在、カンボジア全土で一番利用されている移動手段がトゥクトゥクです。
実はカンボジアには、二種類のトゥクトゥクがあります。
上の写真に写っているトゥクトゥクは旧式のトゥクトゥクで、ほんの2,3年前まではこのように荷台をバイクで引くような形のトゥクトゥクがほとんどでした。

しかし近年では、下側写真に写っている、自動三輪のようなトゥクトゥクが主流になっています。旧式のトゥクトゥクと違って一体化しているのでスピードも出しやすく、また小回りも利きやすいといったメリットがあります。
それだけでありません!新型のトゥクトゥクは携帯アプリから呼べるという利点もあるのです!
そこで、次にこのトゥクトゥクの利用方法についてお伝えしていきます。

トゥクトゥクを利用する方法3選

それでは、現在最もカンボジアで利用されている移動手段、トゥクトゥクの利用方法について見ていきましょう。

Pass appとその使い方

カンボジアで、一番初めにアプリを使った移動手段を提供したのがPass appで、現在でも国内シェア最大を誇ります。
使い方は簡単。まずPass appのアプリを開くとset upという緑のボタンが出てきます。それを押すと、下の写真のような画面になって車種を選ぶことができます。(タクシーはトゥクトゥクの倍くらいの値段です。)

暫くすると、現在地までトゥクトゥクがやってくるので、それに乗ればOKです。ただ、Pass appでは目的地指定ができない(厳密には可能だけど、この機能を知っているドライバーがほとんどいない)ので、目的地は自分で言う必要があります。

Grabとその使い方

Grabは後発ながら、最近使用ユーザーが猛烈な勢いで増えているトゥクトゥクアプリです。Grabのメリットは、目的地指定ができる点、さらにクレジット決済ができる点(Pass appは不可)にあります。そのため、クメール語を一言も発さなくても簡単に目的地に到着することができるんです。

使い方はPass appと同じ感じですが、Grabは先に目的地を指定します。
すると、下の写真のような画面になるので、そこで車種を選択すれば、あとはトゥクトゥクが到着するのを待つだけです。

路上で拾う

プノンペンでは、Pass appとGrabのトゥクトゥクの台数は十分にありますが、それでもお盆やクメール正月といった大型連休になると、アプリで呼ぼうとしても全然捕まらないことも。そうなってしまったら仕方がないので、路上に止まっているトゥクトゥクに声をかけて行先を伝えます。

観光地にいるトゥクトゥクドライバー以外は英語が通じず、地図も読めないことがほとんどなので口頭で行先を伝えます。
その場合は、クニョム・チョン・タウ~(わたしは~に行きたい)と伝えればいいでしょう。もしそのドライバーが、目的地の場所を知らない場合は、面している道路の番号を言えば、わかってくれます。そのときは、クニョム・チョン・タウの後ろにプラウ・レーク~(道路~番)と言います。

トゥクトゥク利用の注意点

トゥクトゥクを利用する際には、スマホを見たりはせず、カバンは膝に抱えてしっかりと持つようにしましょう。

カンボジア、特にプノンペンやシェムリアップではトゥクトゥクの乗車客を狙ったひったくりが相次いで発生しています。
後方から怪しげなバイクがついてきていないか確認も忘れずに。

タクシー

カンボジアではタクシーはほとんど普及しておらず、路上で見かけることもまれです。ただ、先述したGrabを使うとタクシーを呼ぶことができます。(プノンペンかシェムリアップのみ)
タクシーの運賃はトゥクトゥクの倍かかりますが、その代わり空調が効いていて快適ですし、何より車体が完全に閉じているので、荷物をひったくられることもありません。

タクシーの利用方法

タクシーの利用方法はトゥクトゥクと同じです。
Grabを起動して車種選択のところで「タクシー」を選択しましょう。すると、タクシーが地図で示した場所まで迎えに来てくれます。

庶民の足!モトー(バイタク)

観光客はトゥクトゥクを利用することがほとんどですが、現地の人は一人で移動したりするときにはモトー(バイタク)を利用する人も多いです。
モトーは一般的にトゥクトゥクより安く、さらに小回りが一番利くので渋滞のときでも早く目的地に到着できるというメリットがあります。

一方、モトーはGrabやPassappでは呼べないのですが、道端で客引きをしているのですぐにわかるかと思います。

モトーはメーターなどはないので、料金は交渉制です。英語は通じないことが多いのでクメール語で交渉することになります。(まれに英語が通じるモトードライバーもいますが、そういう人はぼったくってくることも多いので注意しましょう。)

モトーの利用方法

客引きをしているモトードライバーが道のいたるところにいるので、その人に行先を伝え、料金を交渉します。
料金交渉をしなくても乗せてくれることが多いですが、あとあと高額な料金を請求されないように、料金は乗る前に交渉した方がいいでしょう。

クメール語で交渉する際は、「ポンマーン?(いくら?)」と尋ねましょう。料金の相場はトゥールトンポンエリアからボンケンコンエリアまでで大体10000リエルくらいです。

モトー利用の注意点

何よりもモト―に乗る場合は交通事故に十分注意してください。
カンボジアではバイクに乗るのに免許がいらず、交通ルールも整っていないため、毎日あちこちで事故が多発しています。
また手提げバッグやリュックなんかを持っていると、後ろからやってきたバイクにひったくられることもあるので、後方にも気を配りましょう。

最近できた新しい交通手段!市バス

今までほとんどなかった市バスですが、最近中国の支援を受けて、プノンペンでも市バスが走るようになりました。
市バスのメリットは何と言っても料金の安さ!どこからどこまで行っても、料金は一律1500リエル(40円くらい)と大変良心的な価格になっています。

逆にデメリットは使いにくさ。プノンペンの市バスのバス停は大通りにしか配置されていないため、市バスに乗りたいと思ったら場所によっては数十分歩いて大通りまで行く必要があります。また、プノンペンは年中渋滞しているので時刻表通りには来ず、30分、下手したら1時間以上バス停で待たされることもあります。

市バスの利用方法

バスに乗る前に、Stops Near Meというアプリを起動します。すると、上のような画面が出てくるので、事前にバス停の場所と行先を確認しておきましょう。カンボジアではバスの路線がしょっちゅう変更されるので、確認しておかないと目的地とはまったく別の場所で降ろされる…なんてこともあるので注意しましょう。(私は二回ありました。)

あとは、上の写真のようなバス停(このように看板が立っている場所が市バスのバス停です。市バス以外はバス停の看板はありません。)で待っていれば市バスがやってくるので、そこで乗車し、運賃の1500リエルを払います。
ここで一点注意することがあって、日本のバスと違っておつりは出てこないので、1500リエルぴったり準備する必要があります。

ここまでは何とかなるのですが、問題は降りるとき。
プノンペンの市バスは次のバス停の表示やアナウンスなどは一切ないため、自分がこの停留所で降りたいと思ったら、運転手に声をかけ(最近作られたバスはブザーボタンがあるのでそれを押し)降ろしてもらう必要があります。

このように、土地勘がないと利用しにくいので、行ったことがある場所が目的地のときに利用することをおすすめします。

今はもう絶滅寸前の交通手段!?シクロ

プノンペンには「シクロ」という乗り物もあります。
シクロは人が乗れるくらい大きな荷台が前についている自転車のようなもので、トゥクトゥクがカンボジアに普及する前によく利用されていた乗り物です。

現在はほとんど見かけることはなくなってしまいましたが、それでもセントラルマーケット周辺など、一部の観光地ではいまだに見ることができます。もちろん乗ることも可能です。

シクロの利用方法

道端にいるシクロの運転手に行先を告げれば、乗ることができます。
ただ人力なのでそんなに遠くへ行くことはできません。

また、シクロドライバーはほぼ100%英語がわからないので、行先を告げるとき、値段交渉するときはクメール語で伝える必要があります。

プノンペンから地方に行きたいときに用いる交通手段

これまで、プノンペン市内を移動するときに用いる交通手段を見ていきました。
しかし、たまにはプノンペン以外の場所に行きたくなることだってあると思います。
そこで、プノンペンから地方に行きたいときに用いる交通手段についてお伝えしていきます。

バン・バス

プノンペンから地方に行きたい場合に、最もよく用いられるのがミニバン大型バスです。
この交通手段を使うメリットは、一番交通網が整っているので色んなところに行けて、かつ料金も安い(参考:プノンペンからシェムリアップまででおよそ10$ほど)ということです。
それでは、次にバンやバスの利用方法についてお伝えしていきます。

バン・バスの利用方法

バンやバスを利用する場合は、事前に特定のバス停(たいていバンや大型バスの写真や絵がある)に行き、そこでチケットを買います

ネットで購入できるケースもありますが、係の人がわかっていないことも多く、そうするとまた払わなければならなくなるので、できることなら直接チケットを購入することをおすすめします。
なお、チケットの購入場所は、オルセーマーケット付近にcapitol bus tourというバス停があって、そこをおすすめします。
そこはゲストハウス街になっていて、外国人も多く利用するため、係の人も外国人の対応に慣れていて、英語もできることが多いです。

バン・バス利用の注意点

料金も安くて便利なバス移動ですが、注意点があります。
ドライバ―は総じて運転が荒く、全国各地でバスやバンの交通事故が多発しています。
ガタガタの山道を100km超で走行することも珍しくありません。

身の危険を感じたらすぐにドライバーに言って、減速してもらいましょう。

鉄道

カンボジアにも鉄道はありますが、車体は古く、速度もかなり遅いです。
また、運航頻度も毎日運航しているわけではないので、もし利用する場合には、日付をしっかり確かめておきましょう。

鉄道で行ける場所

2019年5月現在、プノンペンで発着している電車は以下の通りです。

区間日時料金
プノンペン~バッタンバン毎週水曜日

7:00発

5$
プノンペン~シハヌークビル毎週金・土・日曜日

いずれも7:00発

8$
プノンペン~ポイペト

 

毎週水曜日

7:00発

7$
プノンペン~カンポット毎週金・土・日曜日

いずれも7:00発

7$
プノンペン~プーサット毎週水曜日

7:00発

4$
プノンペン~タケオ毎週金・土・日

いずれも7:00発

5$

鉄道の注意点

時間通りに来ないことが多々あるので、来なくても辛抱強く待ちましょう。

飛行機

今まで紹介してきた移動方法はどれも安いのですが、事故が多発してたり時間通りに来なかったりとデメリットもあります。そんなデメリットをすべて解消した乗り物が飛行機。

他の移動手段に比べれば圧倒的に高額ですが、それでもプノンペンからシェムリアップまでは安ければ30$程度で行くことができます。

また、プノンペンからシハヌークビルまでも飛行機で行けます

 

まとめ

この記事では、プノンペンを中心にカンボジアのさまざまな交通手段をまとめていきました。

目的に合う交通手段を選んで、カンボジア観光を満喫してください!

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