JR・地下鉄鶴見緑地線の玉造駅は、中央区、天王寺区、東成区の境目に位置し、それぞれの区の特色を楽しめる町なんです。今日はその中でも、歴女にはたまらないスポット達をご紹介します。
2015年は、大坂の陣から400年という節目の年にあたり、大阪城近辺では各種イベントが行われています。そして2016年大河ドラマに決定した「真田丸」。そのタイトルともなっている真田丸が築かれた場所であるとも言われているのが、こちら三光神社です。
三光神社
地下鉄鶴見緑地線玉造駅の2番出口を下車、少し南東に向かい歩くと見えてきます。
鳥居をくぐり、進むとありました。真田幸村の像です。
大坂冬の陣ではここに布陣。徳川方に大打撃を与え、その力をみせつけたと言われています。
そして、その左手には、「真田の抜け穴跡」という大阪城への抜け穴跡が。
これを見に全国の幸村ファンが訪れるということです。実はこの抜け穴を使って、秀頼らと共に逃げ延びたという言い伝えもあるんですよ。何ともロマン溢れる一説ではありませんか。
そして、こちらから少し西に300mほど歩くと、善福寺が見えてきます。
善福寺
善福寺は別名どんどろ大師の名で知られています。ここには、大坂の陣に斃れた兵達が供養されており、弔いの和歌が掲げられています。
また、こちらは歌舞伎の演目「傾城阿波の鳴戸」などの舞台ともなっており、モデルとなるお弓・おつるの母子像がランドマークにもなっています。
三光神社
大阪市天王寺区玉造本町14-90
06-6761-0372
善福寺
大阪市天王寺区空堀町10-19
06-6768-6366
大阪カテドラル聖マリア大聖堂
善福寺を後にし、歴史の散歩道を北上すると、お次は打って変わって洋風の教会が見えてきます。
大阪カテドラル聖マリア大聖堂。関西のカトリック教会の中心ともなる大聖堂です。
もと細川大名家の敷地に建設されたこともあり、入り口には、細川ガラシャ夫人と高山右近の石像が設置されています。
明治27年に建てられ、一度空襲により焼失するも、現代建築で著名な長谷部鋭吉氏の手により、再建されました。彼の遺作ともなり、建築作品としても見どころのある教会です。
特に大聖堂のパイプオルガンは圧巻です。ミサが定期的に行われているので、少し覗いてみてもいいですね。
そして、そのすぐ北側にある「越中井」は、細川大名家の台所の跡地で、細川ガラシャ夫人の最期の地として歴史スポットとなっています。
秀吉の死後、石田三成に人質になるよう迫られますが、敬虔なキリシタンだったガラシャ夫人は、これを自らの死をもって拒絶。家臣に胸を突かせるという、壮絶な最期だったと語り継がれています。
大阪カテドラル聖マリア大聖堂
大阪市中央区玉造2-24-22
06-6941-2332
玉造稲荷神社
さて、次は玉造稲荷神社です。大聖堂を東へと坂を下るとあります。
この玉造稲荷神社は、紀元前12年に垂仁天皇の時代に創祀されました。この頃、この近辺で勾玉が作られていたことが、玉造という地名の由来なのだそうです。
飛鳥時代には聖徳太子が布陣し、戦勝を祈願したと伝えられています。
戦国時代に、こちらも一度焼失していますが、豊臣秀頼に再建されており、境内には秀頼の石像が建立されています。
境内に奉られている胞衣塚大名神(よなづかだいみょうじん)には、秀頼と母淀君の卵膜・胎盤が奉納されており、子育ての悩みや、夜泣きにもご利益があるとされています。
玉造稲荷神社
大阪市中央区玉造2-3-8
06-6941-3821
白光大神
さて、神社の境内を下り、そのまま南に進むと、道路の真ん中に大きな木が植わっているのが見えます。境内からも見えます。
これは、白光大神として祀られている白蛇の神様。
玉造稲荷神社から飛んできた榎が育ち、そこに白蛇が住み着いたという説や、もともとこの辺りは神社の境内だったという説があります。
今はガードレールで保護され、地元の人たちにきれいにお手入れされています。
樹齢は650年ほどだと言われています。激動の時代をずっと眺めてきたのでしょうか。
さらにもう少し足を伸ばせば、難波宮跡、大阪城、歴史博物館などもあります。大阪城で巨石探しにかけくれるもよし、どっぷりと戦国時代の英雄達に思いを馳せるのもよし、思い思いに楽しんで歩きましょう。
HIROFUMI FUJITA COOFFEE
さて、最後に1軒、足休めのカフェをご紹介します。
HIROFUMI FUJITA COOFFEE(ヒロフミフジタコーヒー)さんは、長堀通を北に入る階段路地にあります。隠れ家的なこのカフェでは、本格的なコーヒーをいただけます。
お店に入ると、何ともいえない香ばしい薫りが。そしてガラスケースにはお豆がずらり。
玉造ブレンドは、苦味・酸味・コクを絶妙のバランスでブレンド。柔らかい苦味のrivetブレンドや、さっぱりしているのに薫り高い1029ブレンドなどもおすすめ。ドリップコーヒーはすべて490円。200円でおかわり(別の豆でもOK)できるところが、コーヒー好きには嬉しいですね。
カフェオレにおすすめのrivetブレンドをいただきました。なるほど、酸味が少なくミルクに合うお味で美味しくいただけました。サービスの黒砂糖菓子が、意外にもコーヒーと合うことにも驚きです。
靭公園レ・グーテさん直伝レシピのメレンゲ(2ケ60円)や、自家製ベークドチーズケーキ(380円)と、素朴なスイーツも人気。
豆の販売(100g~)もしておられ、お好みを伝えると合う豆を教えてくれます。保存方法など親切に教えていただけました。
お一人お一人に、違うカップ&ソーサー。お客様のイメージでカップを選んでいるのでしょうか?
シンプルでかわいいインテリアにも、ほっこり癒されます。
HIROFUMI FUJITA COOFFEE
大阪市中央区玉造2-16-21
06-6764-0014
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