歴史と温かさに包まれた街、サンタローザを歩く




カリフォルニア州北部にある、サンタローザ市。

ワインの産地として知られるソノマ・ヴァレーやナパ・ヴァレーへの玄関口であり、歴史的な建物や、スヌーピーなどのキャラクターでおなじみの「PEANUTS」の作者、シュルツ氏の制作スタジオがあったことでも知られています。

この記事では、ワイナリー訪問やベイエリア観光の途中に立ち寄りたい、サンタローザのおすすめスポットをご紹介します。

歴史ある街角を散策

市内各地に、世界的コミックス「PEANUTS」のキャラクターたちをかたどった像が。像ごとに、異なるアーティストがデザインを担当しています。

 

サンタローザの旧市街にある「Historic Railroad Square」(レイルロードスクエア)は、1870年に開通した鉄道と、街の人々の手で保護・修復されてきた歴史的な建造物が集まる地区です。

アメリカの文化的遺産として、国家歴史登録材(National Register of Historic Places)にも指定されています。

この地区でまず立ち寄りたいのは、州立の観光案内所「California Welcome Center」(http://www.visitsantarosa.com/welcome-center)。

古い駅舎を利用した、石造りの小さな平屋の建物です。

担当スタッフが観光や飲食の相談に乗ってくれるほか、ワイナリーで使えるテイスティング割引クーポンや、ハイキングルートの地図など、便利なアイテムも無料でもらえます。

地元製品を購入できるギフトショップもあり、手頃なお土産探しにぴったりです。

 

続いて、観光案内所から2、3分ほど歩くと、1907年創業の老舗ホテル「Hotel La Rose」(http://www.hotellarose.com)が見つかります。

温かく気さくな雰囲気のホテルで、近隣観光の拠点にぴったりです。

周辺には、アンティークショップやヴィンテージショップ、慈善事業のためのリサイクル店(thrift shop)、手芸店などが軒を連ね、ファッション・インテリア好きには必見です。

各店舗の詳しい情報は、レイルロードスクエアの公式ウェブサイト(http://www.railroadsquare.net/all-shopping)から見ることができます。

 

また、レイルロードスクエアには、バーやカフェなど、飲み物を片手にくつろげる場所も豊富です。

コーヒー好きならぜひ立ち寄りたいのは、豆と焙煎にこだわる「Flying Goat Coffee」http://flyinggoatcoffee.com/10-fourth-street/)。

白を基調としたタイル張りの店内で、人々が思い思いの時間を過ごします。

Flying Goat Coffeeでは、スパイスをその場で挽いてふりかけてくれるチャイなど、コーヒー以外のドリンクメニューも充実。

焙煎豆を購入するとコーヒーが1杯無料になります(2017年現在)。

 

レイルロードスクエアを電車が通り過ぎる際には、警笛代わりに、ハーモニカのような和音が奏でられます。

この音を聞きながら街を歩くのが、サンタローザでの楽しみの1つになりそうです。

 

スヌーピーと仲間たちに会いに

サンタローザは、世界的コミックスPEANUTS(ピーナッツ)」の作者、チャールズ・M・シュルツ氏が執筆スタジオを構えた街としても知られています。

スタジオ所在地のすぐ近くに建つCharles M. Schulz Museum」(https://schulzmuseum.org/は、そんなシュルツ氏の作品、人柄、制作過程などを余すところなく紹介する美術館です。

緑あふれる敷地に足を踏み入れると、特別デザインのチャーリー・ブラウン像と、犬小屋の上に寝るスヌーピー、そして、ピーナッツのキャラクターたちが描かれたワゴン車が出迎えてくれます。

館内1階には、シュルツ氏の直筆原稿が折々のテーマに合わせて豊富に展示されているほか、

  • 3,588枚のピーナッツコミックスを組み合わせて描かれた巨大タイル画
  • 連載中に変化を続けたスヌーピーの姿を描いた木の彫刻(いずれも、日本人アーティスト、大谷芳照の手によるもの)
  • 橋や建物などを梱包してしまう表現活動で知られる、現代美術家クリスト&ジャンヌ=クロードによる作品「Wrapped Snoopy House」(シュルツ氏がコミックスの中に描いたものを、2人が実際に制作)

といった、PEANUTSから派生した迫力の美術作品も。

また、2階には、

  • 執筆スタジオを再現した空間「Schulz’s Re-created Studio」
  • シュルツ氏が自分の子どもたちのために描いた絵が残る、旧居の壁
  • 映画やミュージカルの台本

など、シュルツ氏の作品づくりの過程に触れられる品々が展示されています。

シュルツミュージアムの展示より。現代美術家のクリスト(CHRISTO)が「PEANUTS」の題材になった(写真左)のをきっかけに、クリスト本人が「Wrapped Snoopy House」を構想(写真右)。完成作はミュージアム2階に展示されていますので、お見逃しなく。

チャーリー・ブラウンやスヌーピーたちのアートが館内のあちこちに施され、子ども向けの創作スペースも設けられている美術館。

コアなファンだけでなく、家族やカップルでの旅行の立ち寄り先としても楽しむことができます。

シュルツ氏が生前に開設した隣接のアイスアリーナや、併設の資料館も必見です。

 

気さくなワインバーで自然派食材を味わう

サンタローザは、ワイン産地として知られるソノマ郡(Sonoma Countyの郡庁所在地。

そのため、ワインを味わえる場所も充実しています。

 

Willi’s Wine Barは、ブドウ園や牧草地に囲まれたワインバー。

緑に包まれた立地で、在来品種の野菜や肉など、素材の味を最大限に生かした食事を、ワインとともに楽しむことができます。

「Willi’s Wine Bar」のメニューの1つ、ラムチョップのレモンクスクス添え($15:2017年現在)。肉の甘みと旨み、そして繊細なソースの味わいが互いを引き立てます。

食事は、グリル野菜や生牡蠣、アヒポキ、ラムチョップなど、素材の甘みや旨みを引き出すメニューが豊富。

野菜は、品種改良などの手があまり加わっていない、伝統的な heirloom(エアルーム)品種のものも積極的に取り入れています。

食材は冷凍することなく、仕入れたものを短期間で使い切るようにしているそうです。

ワインは、サンタローザのあるソノマ郡のものを中心とした、バランスの良い品揃え。

3つのグラスで味見ができる「Wine Flight」は、ワインの品種によって価格が異なります。

例えば、Sauvignon Blanc のフライトは$16、 Zinfandel のフライトは$15 です(2017年現在)。

 

スタッフは皆フレンドリーで、ワインや食材についての質問に喜んで答えてくれます。

単に知識があるというだけでなく、食べること、飲むことを心から楽しんでいるのが、言葉や表情から伝わってきます。

英語があまり得意でないという方も、どのワインが気に入ったか、どの食事が美味しかったかを、ぜひ伝えてみてください。

Willi’s Wine Bar のウェブサイトはこちら(http://www.starkrestaurants.com/stark-restaurant/willis-wine-bar/)。姉妹店へのリンクもあります。

 

ワインやビールを買うなら「倉庫」へ

ワイナリーやブルワリーを巡る時間があまりない方にオススメなのが、酒店「Bottle Barn(ボトルバーン)」(http://www.bottlebarn.com/index.html)。

サンタローザ市の北部にあり、地元のレストランやバーのスタッフも足を運ぶ実力店です。

農家の納屋や物置を意味する「barn」の名の通り、店内はまるで倉庫のよう

ほぼあらゆる種類のアルコール飲料がずらりと並び、酒瓶の箱が積み上げられた様子は壮観です。

商品は世界各地から集まっていますが、もちろん、主力は地元ソノマカウンティ産

ワインビールだけでなく、ジン、ウオッカ、ウィスキーなども、地元産のものが見つかります。

持ち帰り用の梱包材や、お酒を楽しむためのグッズも販売されていて、お土産探しがますます楽しみになりそうです。

 

まとめ

歴史と温かみが詰まったサンタローザ市。決して大都市ではありませんが、観光、飲食、ヴィンテージアイテムのショッピングなど、訪れる人にとっての楽しみがぎゅっと詰まった、味わい深い街です。

ナパ・ヴァレーからは車で1時間、サンフランシスコからは車で約1時間半と、北カリフォルニアの旅の途中で立ち寄るにはぴったりの場所です。

都会の賑わいから少し離れて、古い街並みの中で過ごす時間をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。

サンタローザ市の公式観光ウェブサイトはこちら(http://www.visitsantarosa.com/)。

見所の紹介やイベント情報なども豊富ですので、旅行のプランニングの参考にぜひどうぞ。




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