雲の広告!?アメリカのユニークな宣伝方法




消費大国と呼ばれるアメリカ。不況で一時期の勢いが失われているとはいうものの、モノを買うこと、そして、売ることに対する意欲は、今もアメリカ社会の中に健在です。どの会社も、自分たちの商品やサービスをいかにアピールするか、工夫をこらしています。

そこで、今回の記事では、思わず目を留めてしまうユニークな広告、時代の逆を行く広告など、アメリカで見かける変わった宣伝方法について紹介していきます。

鮮やかな看板スピンに注目!

マンションの看板を持って歩道に立つ、アルバイトの青年。これは、日本でもおなじみの光景ですよね。

でも、その青年が、看板を高く放り投げたり、背中や腕の上でくるくるとスピンさせたりしているというのは…? おそらく、日本では見られない光景なのではないでしょうか。

看板を回したり、放り上げたりして注目を集める、サイン・スピナー。写真を撮りにくいので、イメージ図をどうぞ。

こんな目を引くスタイルの看板持ちが、ここ数年、アメリカではブームになっています。

「Sign Spinner」(サイン・スピナー:看板回し人)と呼ばれるアルバイトの青年たちに託されるのは、持ち手のついていない、横長の看板。

サイン・スピナーたちは、全身を使ってこの看板を器用に操り、車に乗って通りかかる人々の目を惹きつけているのです。

看板を抱えて、ギターを弾いているかのような演技をしたり、放り投げた看板を、ジャンプしながらキャッチしたりと、そのパフォーマンスは多彩。

看板は両面印刷になっていて、回転させても同じ内容が目に留まるようになっています。

サイン・スピナーたちが持っている看板は、大型マンション(英語ではapartment complex)や量販店などを宣伝するものが多いようです。

完全な長方形ではなく、矢印のような形になっている看板は、「受付はこちら!」という案内板代わりにもなります。

見ているこちらとしては、楽しい気持ちにさせてもらえる宣伝ですが、宣伝する場所の近くの交差点に立って、数時間、このパフォーマンスを続けていることを考えると、アルバイトとしてはなかなかハードかもしれません。

 

写真が一切載っていない、スーパーの広告

目を引く広告をご紹介した後は、一転、時代を逆行するような、地味(?)な広告を。

南カリフォルニアを本拠地とする「Trader Joe’s」(トレーダー・ジョーズ)は、独自の流通経路を作り上げ、高品質志向のオリジナル商品を、お手頃な価格で提供している食料品スーパーです。

遊び心ある商品パッケージやエコバッグ、親しみやすい店内の雰囲気は、日本から現地を訪れる人にも人気です。

 

トレーダー・ジョーズでは、毎月「Fearless Flyer」(フィアレス・フライヤー:「恐れを知らないチラシ」)と名付けた広告を発行しています。

他の大型スーパーが毎週欠かさずにチラシを出している中、フィアレス・フライヤーは、月にたった一度しか発行されません。

しかも、ざらついた再生紙に、黒・赤・青の三色刷りで、商品の写真は一切なし。使われているのは、文字とレトロなイラストだけです。そのイラストでさえ、ただの「挿絵」として載っているだけで、商品の見た目を紹介するものではないのです。

トレーダー・ジョーズの月刊広告、フィアレス・フライヤー。店頭にも置いてあるので、お店を訪れた時には要チェック。

フィアレス・フライヤーの変わっている点は、それだけではありません。

まず、商品の説明文が、とにかく長い! たとえば、ハロウィンシーズンに発売された、「パンプキン・ブレッド・アンド・マフィン・ミックス」という製品(パンなどを作るためのミックス粉)の説明は、なんと22行。

しかし、この文章の中に、商品の材料(本物のパンプキンでできています)、用途やアレンジ法、そして何より、トレーダー・ジョーズらしい遊び心(雑学やジョークなど)が詰まっているのです。

その紙面は、もはや単なるチラシではなく、読み応えたっぷりのフリーペーパー。もちろん、一枚にはとても収まりきらず、薄い冊子状になっています。

ケーキミックスやお菓子だけでなく、珍しい野菜(ししとうや紫芋など、日本のものも!)、ムール貝などのおしゃれな冷凍食品、肉類などについても、調理の工夫や原産地の情報などを盛り込みながら、軽快な文章で紹介しています。

また、各所に散りばめられたイラストも、見どころの一つ。

昔の新聞や雑誌から抜き出してきたようなレトロな絵に、その月の季節行事(ハロウィン、サンクスギビング、クリスマス…)や、そのページに載っている商品(りんご、かぼちゃ、冷凍食品…)にちなんだセリフが書き込まれています。

前の月と同じ絵を使っているのに、書き込まれたセリフが、季節に合わせて変わっている…ということも。

 

英語の勉強にもなるので、現地を訪れた際にはぜひ、手に取ってみてください。

 

空にとつぜん文字が!? 飛行機雲の広告

最後に、見た目のインパクトが抜群の、ユニークな宣伝方法をご紹介します。

それは、青空に真っ白な文字を浮かび上がらせていく「Skytyping(スカイタイピング)」「Skywriting(スカイライティング)」と呼ばれる広告です。

この広告の特徴は、誰もが見上げる「空」というスペースに、リアルタイムで広告を描き出していくこと。

何もない空間に白い点が次々と浮かび、それが文字になっていく……という不思議な光景が、何万人もの人々の頭上に広がります。

点を並べて文字を作る様子は、電車のドアの上などにある、文字が横に流れる電光掲示板に似ています。

文字を描き出しているのは、高度10,000フィート(約3,000メートル)を飛ぶ5機の飛行機。

一列に並んで飛び、タイミングを調節しながら、白い飛行機雲を吐き出していくことで、大空に文字を残しています。

飛行機は小型で、かつ、はるか上空を飛んでいるので、その姿は地上からだとほとんど見えず、エンジンやプロペラの音も聞こえません。

そのため、見ている人には、青空に文字がひとりでに浮かび上がってくるように感じられるのです。

青空に白い文字、というシンプルさのおかげもあり、インパクトがありながらも好感度が高い広告です。

 

サービスを行っている Skytypers 社(http://www.skytypers.com/)、AirSign 社(http://www.airsign.com/skywriting.php)のウェブサイトでは、文字が空に浮かび上がる様子や、飛行機が並んで飛ぶ様子などを紹介しています。

 

いかがでしたか? この他にも、アメリカの街にはたくさんの広告があふれています。

 

まとめ

現地を訪れる時には、宣伝広告からリアルなライフスタイルを感じとってみてください!




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