マドリッドの避暑地ヘ!山間の村ラスカフリア




異常気象の影響か、夏至の前だというのに気温がぐんぐんと上がり、連日40度を記録。街の暑さに我慢しきれなくなった週末、マドリッド県北にあるグアダラマ山脈の村、ラスカフリア(Rascafría)に行くことにしました。マドリッド市から82km、標高は約1200m。セゴビア県と県境を接し、グアダラマ山脈で一番標高が高いペニャララへの登山口のひとつでもあります。

 

ラスカフリアへの行き方

平日は1日に3本、土日は2本のバスカスティージャ広場から出ていて、所要時間は約135分。

私は、車を出してくれる友人がいたので、今回は時間が短縮できる車を選びました。週末は、山の別荘で過ごす人たちが一斉に車を出すので、土曜日の11時頃に出発した私たちは、途中何度か渋滞に巻き込まれてしまいました。

ブルゴス方面へ行く高速道路A1を走り、69km出口県道M-604をラスカフリア方面へ。途中、キラキラと輝くロソヤ貯水湖(Embalse de Lozoya)なども通り、気分はすっかり避暑です。

ひたすらM-604を走った後、マドリッドを出発してから1時間半ほどでラスカフリアに到着。村はそれほど大きくないだろうと高を括って村の入り口に車を停めたら、思いのほか歩くことになりました。

 

マドリッド市内との気温差は?

今回の一番の目的は暑さから逃れることでしたが、車から降りたら「暑い!」の一言。36度と表示されていたので、42度と表示されていたマドリッドの街中から比べると6度は下がりましたが、涼しい風を感じるのは無理のようです。

 

手作りのチョコレート専門店へ

気を取り直して、一本道の街道を歩いて行くと、村役場のある広場へ到着。こちらが村の中心のようです。スペイン広場(Plaza de España)と書かれた広場の周りのバルでは、すでにビールを飲んでいる人たちがいました。

ここから始まるパウラル大通り(Avenida de Paular)に、今回の目的地のひとつであるチョコレートのお店がありました。以前、友人にこのお店の話を聞いていて、密かに行く機会を狙っていたのです。

大通り沿いを歩いて行くと、木々が茂り、小川の流れる一角がありました。通るだけで風がそよぎ、そこだけ気温も10度は低いと思ったほど。通り過ぎてしまうのが惜しいくらいでしたが、ちょうどその奥にChocolate natural San Lázaroの看板を発見。迷わず中に入ってみました。

工場も併設されているということで、販売スペースは小さなものでしたが、今まで見たこともないほどたくさんのフレーバーがびっしり!それぞれに試食用チョコレートも置かれていました。オレンジやレモンなどのフルーツフレーバー、ナッツ入り、カルダモンなど香辛料入り、全てが把握できないほどの種類でした。

店主によると、このお店は3代目。1代目はケーキ屋でしたが、2代目がチョコレート専門店に変更。今は生産国の生産協同組合から直接カカオを買い付け、このお店で自社製造しているようです。パーム油を使わず、自然の素材だけを使うのがこだわりとか。

今回は、ココナッツ入りとアーモンド&オレンジピール入りチョコレートを買って、散策を続けることにしました。

http://www.chocolatenatural.com/

Avenida de el paular 35, 28740 Rascafría, Madrid

 

ツーリストインフォメーションで情報収集

チョコレートのお店を出ると、斜め前にツーリストインフォメーションを発見。もう一つの目的地である天然プールについて聞いてみることにしました。

天然プールとは、山から流れる川を堰き止めて、プールのようにした貯水池のこと。海がないマドリッドの人に人気と話は聞いていて、1度入り口まで行きましたが、駐車場が満車で断念したことがありました。

今回は、天然プールの駐車場に停められなくても、近くに駐車できる場所がないか聞いたところ、全て満車。その日は12時頃には近くの駐車場が満車になったというので、12時前到着を目安にすれば良いかもしれません。

歩いて行くには、ツーリストインフォメーションから30分。日陰がないと辛そうですが、途中、県道から散策路に入る道が少し近道になるので、そこを勧められ、張り切って歩いて行くことに。

所在地:Av. del Paular, 32, 28740 Rascafría, Madrid

http://www.rascafriaturismo.org/

 

フィンランドの森(El Bosque de Finlandia)

 

県道沿いを10分ほど歩いた後、左に「El Cuadrón 31km」の標識のある自然道が見えます。エル・クアドロン(El Cuadrón)とは、ラスカフリアの村に来る途中に通った村ですが、ツーリストインフォメーションで言われたような道はここしか見当たらなかったので、この道に入ってみることにしました。

最初は日陰のない砂利道ですが、途中、川を渡ったり木々の間を歩いたり、緑が生い茂っていて、乾燥したマドリッドにいるなんて嘘のようです。

ツーリストインフォメーションの案内によると、こちらはフィンランドの森と呼ばれているとか。確かに木の国フィンランドと呼びたくなるような豊かな緑です。

途中、分かれ道があったり、柵があって行き止まりかと思うこともありますが、ひたすらまっすぐ、柵も扉が開いているので、問題なく通ることができます。

 

川の水が流れる天然プール

 

もう30分は歩いたと思われた頃、自然道が終わり、アスファルトの道に出ました。ここから更に左方面に。途中「徒歩(Peatones)」の看板が見え、その小道を入り、5分から10分ほど歩くと、やっと天然プールに到着です。入り口には貯水池(Las Presillas)と書いてあったので、これが正式名称のようです。

右には車でいっぱいの駐車場が。ツーリストインフォメーションで「駐車場代に9 ユーロ払っても天然プールの近くに停めたいという人が多い」と言われたのも納得です。私はほとんど手ぶらでしたが、ランチや水、水着などの荷物を持って炎天下の中30分歩くのは、なかなか大変なことでしょう。でも徒歩で行けば入場料はないので、無料で天然プールが楽しめます。

手前には芝生が広がり、水着姿の人たちが思い思いにシートやタオルを広げ、寝転んだり座っています。

肝心の天然プールは芝生ほど混んでいないようです。水着の用意はして来なかったので、足を流れる川に浸してみました。ひんやり冷たく、のぼせ上がった頭まで冷えて行くような心地です。足を少し乾かそうと川の外に出したら、ほんの数分で足が乾いてしまいました。

所在地:Camino de los Batanes, 3, 28741 Rascafría, Madrid

http://www.rascafria.eu/Las_Presillas.html

 

14世紀建設のエル・パウラール修道院 (El Monasterio de Santa María de El Paular)

 

元の道を戻りつつ、もう1ヶ所気になっていた場所へ。天然プールから自然道ヘ戻らずに、そのままアスファルトの道から県道を渡ったところにエル・パウラール修道院があります。山を背になかなか絵になる景色です。

1390年に建設が開始したという由緒ある修道院は、現在宿泊もできるようになっているというので覗いてみたかったのですが、残念ながら修復中で、門の中にさえ入ることができませんでした。

所在地:Ctra. M-604, 28740 Rascafría, Madrid, Madrid

http://monasteriopaular.com/

 

終わりに

修道院から、また自然道を戻り元の道へ。帰りは思ったより早くツーリストインフォメーションヘ戻り、30分以上と思った道のりも、それほどかからなかったかもしれません。

更に車まで15分ほど。影を探して歩くと、やはり都会のしつこい暑さとは違うようです。

車に乗って、一路また40度を超すマドリッドの街ヘ。気づいたら、チョコレートがドロドロに溶けて液状になっていました。




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