これだけわかれば怖くない! マドリッドの公共交通機関




スペインの首都マドリッドは、人口316万人。ヨーロッパでは、ベルリンやロンドンの次に多いと言われます。しかも、地下鉄の規模は世界でも10位、ヨーロッパでもロンドンに次ぎ2位とか。東京などと比べると複雑ではありませんが、思ったより発達しているようです。

そんなマドリッドでの地下鉄や電車、バスなど、市民が使う公共交通機関で気をつけるべきことなどをご紹介します。

 

空港から市内へ

多くの場合、中心街から12kmのアドルフォ・スアレス・バラハス空港からマドリッドの旅が始まります。以前は、タクシーが空港からの主な交通手段でしたが、最近は地下鉄バス電車でも市内に行けるようになりました。空港ターミナルはT1からT4まであり、国際線が発着するのはT1、T 2、T4。T1とT2はつながっていてバスや地下鉄が、T4は地下鉄、バス、電車、全ての公共交通機関が通っています。

http://www.aena.es

地下鉄

9番線ピンク色が目印の地下鉄T4からオフィス街のヌエボス・ミニステリオスまで20分ほどで走っています。

運行は、6時から夜中の1時半まで。値段は市内まで5駅まで4,5ユーロ、10駅以上は5ユーロ。T4からヌエボス・ミニステリオスまで 7駅、T1、T2からは5駅あるので、乗り換えて中心地のソルなどヘ行くことを考えると、5ユーロと見積もっておいたほうが良いでしょう。

地下鉄の利点は、市内を網羅しているので至る所ヘ行けること。ただ、乗り換えが多くなると、階段の上り下りが多くなるという難点もあります。

エアポート・エキスプレス(空港バス)

 

黄色いバスが目印のエアポート・エキスプレスは、365日24時間運行夜間はシベレス広場止まりですが、6時から23時半までは、空港T4からT1、T2を通った後、市内でも数か所寄って鉄道主要駅アトーチャ駅まで行きます。所要時間はT4からアトーチャ駅まで40分。5ユーロで運行しています。

エアポート・エキスプレスの良い点は、何よりも24時間の運行。夜は、終点のシベレス広場から市内各所へのバスが夜通し出ているので安心です。http://www.emtmadrid.es/Aeropuerto

電車

バス同様、T4からアトーチャ駅ヘ行きますが、電車は空港T1、T2には止まらず、T4からアトーチャ駅に25分で到着。終着駅はプリンシペ・ピオ駅です。

良いのは、中心地ソルまで1回の乗り換えで行けること。値段も2,60ユーロと、地下鉄やバスの半額程度で中心地まで行けることです。

運行時間は、行き先によっても異なりますが、6時頃から24時頃まで。地下鉄より本数が少ないのが欠点ですが、家の最寄り駅を通るという理由もあり、私は断然電車派です。

 

ちょっとお得な切符

メトロブス(metrobus)

マドリッド市内で何度も地下鉄やバスを使う予定があるのなら、断然メトロブスと呼ばれる10回券がお得です。現在は12,20ユーロ。電車には使えませんが、市内の地下鉄とバスに使えて期限もなく、地下鉄は、改札を出るまで何駅乗っても1回分に換算されます。定期を買わないマドリッドの人は、ほとんどメトロブスを持っていると言っても過言ではないほど。

ただし、空港からは、メトロブスだけでなく、3ユーロの追加チケット(Airport supplement)を買う必要があります。

メトロブスが買えるのは、地下鉄の駅か街中ではタバコなどを売るキオスク。バスの中では買えません。キオスクではバスの回数券なども売っているようです。

1日券(Abonos turísticos de transporte)

1日に地下鉄やバス、電車を何度も乗り降りする予定があったら、1日乗り放題の切符もあります。数日間滞在する場合は、2、3、5、7日間用もあるようです。

何度も利用する予定があれば利用価値はありますが、美術館や王宮など、観光名所が中心街に集まっていて歩いて行ける距離にあるのがマドリッドの良いところ。購入前に、行く場所をチェックして、買う必要があるか検討することをおすすめします。

それでも、トレドなどへ遠出する場合は、トレドへの往復にも使えるTゾーン用チケットはお得かもしれません。

http://www.crtm.es/media/10985/ABONO_TURISTICO.pdf

定期券

仕事や学校などで頻繁に公共交通を使う時は、定期券もあります。以前は月初から月末までと限られていましたが、今では月初に限らず、使い始めから30日間有効。メトロ、バスだけではなく、電車にも使えます。

ゾーンによって値段が異なるので、買う前に自分の使う区間を確認する必要があります。市内はA、その周りを囲むようにB1、B2…と県外のE2まで割り当てられています。大体はマドリッド市内を網羅するAゾーン内の移動で済みますが、 アルカラ大学があるアルカラ・デ・エナーレスはB3にあるので、もしマドリッド市内から通う場合は、AからB3の区間の定期券を買わなければいけません。その代わり、アルカラ・デ・エナーレスだけでなく、B3の区間まではどこでも定期券が使えるメリットが。その先に行く時も追加料金を払えば途中まで定期券が使えます。

 

市内の移動は地下鉄が便利!

 

各線が色分けされていてわかりやすく、下りる駅さえわかっていれば、色を辿って迷うことなく目的地に到着できる地下鉄。現在は13路線。最近では、郊外まで広がっています。

https://www.metromadrid.es/export/sites/metro/comun/documentos/planos/Planoesquematicoespanol.pdf (路線マップ)

大体どの線も始発は6時、最終は最初の駅を午前1時半出発が目安です。始発と最終前後を除いて時刻表はなく、プラットフォームの電光掲示板に次の電車があと何分で到着するか表示されます。

地下鉄駅では、以前は必ず窓口に駅員がいて、スペインの券売機を信用していなかった私は、いつも窓口で切符を買っていました。でも最近では、人員削減のため窓口を減らす傾向にあるようです。

窓口に駅員がいない時は券売機に頼るしかないのですが、券の種類が色々あって、スペイン人でも券売機の前で戸惑う人をよく見かけます。タッチパネルで英語を選択して買うこともできますが、必ず券売機の周りには駅員や警備員がいるので、疑問があったら聞くのが一番でしょう。

一回券

地下鉄の1回券は、1,50ユーロから2ユーロ。5駅までは1,50ユーロ、駅数と共に値段が上がり、10駅以上は2ユーロになるようですが、確実なのは券売機。タッチパネルで目的地を選択すると、値段がわかります。

地下鉄に乗る!

改札では、1回券やメトロブス、1日券などの場合は、矢印の書いてある方向から、右横の機械に切符を通します。旧式のレバーの場合は、チケットが出てくると同時にレバーを押しますが、最近はチケットが受理されると自動でドアが開きます。今のところ、市内の地下鉄では出口でチケット提示を求められることはありません。

地下鉄の色と番号を辿り、方向を確認してプラットホームへ行くまでは順調でも、少し戸惑うのはドアの開閉です。地下鉄のドアは自動ではなく、レバーを引き上げるかボタンを押すなどして開けます。これは、地下鉄だけでなくて、電車でも同様です。大抵レバーやボタンは扉の真ん中にあり、新車両だと緑色のランプが光っている時にボタンを押せば簡単に開きますが、少し古い車両についているレバーは、力強く引き上げなければ動きません。そして、 6番線の車両では、ドアの真ん中ではなく、ドアの両側にボタンがついていることもあります。これも重心をかけて力いっぱい押さなければドアは開いてくれません。これは車両から下りる時も同様。中からレバーやボタンを使って開きます。

www.metromadrid.es

 

市内を網羅する路線バス

 

市内を走る路線バスにはいくつか種類があり、市内と郊外をつなぐバスは緑色、市バスは青が目印。こちらでは、市内移動に必要な市バスに絞ってご紹介します。

 203路線あるという市バスは、メトロが通っていない場所にも行けて、とても便利。地理が把握できるまでは使いこなすのが難しいですが、 運転手に行きたい場所を言えば近いバス停で合図してくれます。また、最近ではネットでルートや待ち時間などがわかるようになっているので、事前にルートをチェックすることもできます。

切符

前から乗って乗車時に運賃を払います。切符は、メトロブスを持っていなければ、1回分を車内で払えます。1回分は1,50ユーロ

最近では、バス用の10回券も出ているようで、メトロブスより割高ですが、乗り換えしても60分まで1回と換算されるようです。

運行時間

通常の運転時間は、始発が6時、最終は最初のバス停を23時半に出発します。

スペインでは夜間バスも大活躍!

夜間バスの運行は、最終バスの後から始発のバスが動く前まで。26路線あり、通常運転のバスとは路線が異なります。多くはシベレス広場から出発、地下鉄駅に沿って運行するバスもあって、その場合は地下鉄駅近くから出発します。

夜中のバスは危険そうに見えますが、夜遊びが好きなスペイン人がたくさんいて、危険な雰囲気はそれほどありません。歩いて帰るよりも安全なことも多いので、最終電車やバスに乗り遅れた時は、是非利用してみてください。

http://www.emtmadrid.es/

 

郊外にも足を延ばせる電車

 

郊外の村を訪れる時などに便利な電車。マドリッド県内の観光地アランフェスやエル・エスコリアルアルカラ・デ・エナーレスへの電車も出ています。

http://www.renfe.com/viajeros/cercanias/planos/madrid.html (路線マップ)

主なターミナル駅はアトーチャ駅チャマルティン駅長距離列車はチャマルティン駅から出ることもありますが、近郊線は、ほとんどアトーチャ駅を通っています。

市内は駅が少なく、地下鉄と比べると本数も少ないですが、数年前に中心地ソルに駅ができてから、とても便利になりました。 アトーチャ駅から3分ほどでソル駅に着きます。

AVEの切符で同日乗車は近郊線無料!

スペインでも知らない人が多いようですが、高速鉄道AVEに乗る日は、AVEの切符を持っていればマドリッドの近郊線も追加料金なしで乗れるという利点もあるようです。

改札と電車の乗り方

地下鉄では入る時だけ切符を改札機に通しますが、電車では、入り口と出口で切符を通さなければいけません。また、電車に乗る時は緑と赤のボタンがふたつありますが、開ける時は緑のボタン、閉める時は赤いボタンを押します。

あてにできない時刻表

そして、電車で注意したいのは発車時刻です。時刻表をあてにすると痛い目に遭うことがあります。始発駅ならば比較的時間通りに発車するようですが、途中駅の時刻表はあってないものと思ったほうが良いでしょう。私は一番大きなアトーチャ駅を使っていますが、2本立て続けに来たと思ったら、その次の日は15分待たされたりと、不規則な電車に悩まされています。

http://www.renfe.com/viajeros/cercanias/madrid/

 

まとめ

慣れない土地で地下鉄やバス、電車に乗りこなすのは大変ですが、1度乗ってみたら感覚もつかめるはず。タクシーも良いですが、意外と公共交通機関も使い勝手が良いものです。手荷物には細心の注意を払って、地下鉄などを乗りこなしてください!




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