無料で楽しめるマドリッドのアートスペース5ヶ所




マドリッドを訪れたら、是非訪れていただきたいのが美術館などのアートスペース。美術館や博物館だけでも40館ほど、小さなギャラリーや文化施設を入れるとかなりの数に上ります。その中でも今回は、日や時間を選べば無料で入れるアートスペースをいくつかご紹介します。気軽にふらりと立ち寄って、アートを楽しみませんか?

 

プラド美術館

 

スペイン王室コレクションを所蔵し、世界三大美術館の一つとも言われる国立美術館閉館2時間前から閉館まで無料で開放されています。私が行ったのは月曜日の午後6時半頃。大通り沿いにそびえ立つ美術館では、真ん中あたりのベラスケス像のすぐ横から入館待ちの行列が始まっています。その日は20分ほど待って受付でチケットを入手。大体どの美術館でも、無料とはいえチケットを手に入れる必要があります。

入口は2つあり、受付横の石段を上った2階のゴヤの扉か、新しいヘロニモ館から入れます。私が入った時は、ゴヤの扉は混んでいたのでヘロニモ館へ回されました。いよいよ入館する時もまた行列。チケットをチェックしてもらったら今度は荷物チェックです。リュックを持っていたら手荷物預かり所へ。カバンをX線検査に通したらようやく入れます。

ヘロニモ館では通常特別展が開催されているようですが、無料チケットでは入場できないので、無料観覧時間に入っても特別展用の入場券を買わなければいけません。特別展は断念して本館の常設展へ。7時前には入れたので閉館まで1時間はありますが、なにせ8000点にも上るという作品を1点1点見ていたら時間も体力も尽きてしまいます。私の場合、入口に置いてある美術館ガイドを入手して、好きな作品や観ておきたい作品に狙いを定めて鑑賞します。この日は、ボッス、レンブラント、ゴヤ、ベラスケスなどの作品を眺めた後、ふと思い出して陶器やガラス作品のある地下へ。その後0階(日本の1階)へ行き、まるで教会の一角にいるようなロマネスク様式のフレスコ画も見上げて、ゆったりとした時間を過ごしました。気の済んだところで外に出たら、7時40分頃。さすがに行列はなくなっていました。

無料観覧: 月~土 18:00~20:00 / 日祝日 17:00~19:00, 5/18, 11/19

https://www.museodelprado.es/

 

ソフィア王妃芸術センター

 

スペイン近現代美術作品を集めた国立美術館。ピカソやダリ、ミロの貴重な作品が見られるとあって、プラド美術館と合わせて人気の美術館です。18世紀の病院が改築されたサバティーニ館と2005年に建てられた斬新なヌーヴェル館が中でつながっていて、両方から入ることができます。入ったのは無料観覧時間開始の19時過ぎ。ヌーヴェル館から入ると、ほとんど待つことなく入れました。土日や大型企画展の時は入館を待つ列も見られますが、平日はほとんど待たずに入れるようです。

中に入って入手しておきたいのは館内マップ。私は、何度も入っているから大丈夫だろうと高を括ってマップなしで入ったのが間違いでした。ヌーヴェル館は広くないのでほとんど迷いませんが、問題は有名画家の作品が集まるサバティーニ館。展示室がいくつもあって、目的の場所に行き着かない人も私だけではないようで、いたる所でエレベーターの場所を聞く人がいました。

マップを入手したら、まずは観覧できる時間を見極めて観る作品を選ぶのが良いようです。時間がないのなら、迷わずサバティーニ館の2階(日本の3階)へ。有名画家の作品が集まっています。その後に時間が余ったり、現代アートに興味があれば、他の展示室もお勧めします。好みが分かれるかもしれませんが、映像やインスタレーションもあり、思わぬところで気に入った作品に出会えるかもしれません。

そして、行く度に寄ってしまうのはヌーヴェル館3階(日本の4階)のテラス。絶景とは言い難いですが、外の空気を吸いながら、ヌーヴェル館や周りの建物を違う角度から眺められて、息抜きにぴったりです。他にもカフェや図書館もあって、誰でも利用できるので、時間があれば是非!

無料観覧時間: 月・水~土: 19:00〜21:00 / 日13:30〜19:00, 5/18, 10/12, 12/06
http://www.museoreinasofia.es/

 

ソロージャ美術館 (Museo Sorolla)

 

光の画家と呼ばれ、19世紀終わりから20世紀初頭にかけて活躍したホアキン・ソロージャ(1863-1923)の私邸を利用した美術館。夫人と息子の寄贈で、画家の作品だけでなく、調度品や収集コレクションなども見ることができます。土日の限られた時間しか無料開放していないので、無料観覧時間は行列に並ぶ覚悟が必要です。私の場合、土曜の午後に2度ほどチャレンジしましたが、美術館の面した通りに長い列。警備員に30分から1時間待つと言われて断念。3度めのチャレンジで土曜午後5時前に行列覚悟で行くと、並ぶこともなくすんなりと入れました。私邸を開放した美術館は、中のコレクションも見応えがありますが、敷地内の庭も見ものです。セビージャのアルカサルやグラナダのヘネラリフェなどを模したという庭は、噴水やベンチがあって、そこでぼーっと過ごすだけでも気持ち良く、本を読んでいる人もいました。

入館すると、左のスーベニアショップの奥で無料チケットを切ってもらい、右の陶器コレクションを眺め、改めて外へ。展示は、また別の入り口から入ります。吹き抜けの美術館は、赤茶の壁と吹き抜けの大きな窓で、とても明るい印象です。海辺や庭園でキラキラ輝く家族や子供達を描いた作品は、画家の故郷バレンシアのまばゆいばかりの光を連想させます。作品の間にはソロージャや家族が使っていたと思われるキャンバス、ベッドやテーブル、火鉢などが置いてあり、どんな風に生活していたのか想像するのも楽しい美術館です。

無料観覧: 土 (14:00~) / 日, 5/18, 10/12,11/16, 12/06
Web: museosorolla.mcu.es/

 

マタデロ(Matadero

 

レガスピ駅から歩いて数分。元は家畜の屠殺場でしたが、 マドリッド市管轄の文化施設として生まれ変わりました。市内を流れるマンサナレス川沿いは遊歩道や公園が整備されていて、マタデロもその一部として、特に週末は散歩する人で賑わいます。現代アートやデザインのアートスペース、講座、ワークショップ、映画上映、演劇など、さまざまな活動が行われています。映画館や劇場は有料ですが、 基本的に入館は無料です。 屠殺場時代の面影を留めたマタデロはコンクリートがむき出し。改装が途中のようにも見受けられますが、それが却って効果的で、斬新な雰囲気を作り出しています。私が行った土曜日はラテンアメリカのデザイン展を開催していましたが、久しぶりのお天気だったからか、展覧会よりも、外で開催されていたマドリッドのオーガニックマーケットに人が集まっていました。

入館無料

開館: 火~金: 16:00~21:00 / 土日祝日: 11:00~21:00

http://www.mataderomadrid.org/

 

サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂 (Ermita de San Antonio de la Florida)

 

マタデロ同様マンサナレス川の近くにありますが、こちらはプリンシペ・ピオ駅から繁華街から離れるように大通りを歩いて8分ほどの場所。18世紀後半にカルロス4世の命で建てられた小さな礼拝堂です。礼拝堂は他にもたくさんありますが、ここで特筆するのは天井画。スペインを代表する画家の一人、フランシスコ・デ・ゴヤによって描かれているのです。1919年にはゴヤのお墓も移築されて、特別感も倍増。観光客の増加で、隣に礼拝を行うためのレプリカの礼拝堂が建てられ、今では、ゴヤの傑作を拝むアートスペースと礼拝を行う場所に分かれています。
聖アントニオの奇跡を描いたという天井画は何度見ても圧倒的な迫力。直接天井画の写真を撮ることはできませんが、床に鏡があって、鏡に向けて何枚も写真を撮ってみました。
6月13日には聖アントニオ・デ・フロリダを祝うお祭りで、恋人ができるか占えるおまじないができると言われ、たくさんの女性で賑わうと言います。

入館無料

火~日祝 9:30~20:00

http://www.madrid.es/ermita

 

行きたい場所は見つかりましたか?

今回は有名な国立美術館から文化施設までご紹介しましたが、他にも、ティッセン=ボルネミッサ美術館などの私立美術館なども無料観覧時間があり、時間が許せば入場料を払わなくても色々な美術展が鑑賞できます。無料の時間をチェックして、気軽にアートを楽しんでください!




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