マレーシアで初「ヘイズ」体験!つらい時期を乗り切る方法




北京の大気汚染は、ニュースを通じて有名になりましたよね! WHO(世界保健機関)の2014年レポートによると、世界で最も大気汚染がひどいのはインドのデリー。そこからそう遠くないマレーシアも、実は毎年大気汚染に悩まされていることをご存知でしたか?窓のカーテンを開けてびっくりのヘイズ、下記にヘイズ時期を乗り切る方法もあわせてご紹介します。

カーテンを開けたらそこは雪国ではなかった

マレーシアでは、乾季にインドネシア・スマトラ島の野焼きや森林火災が原因とみられるヘイズ(煙害)による大気汚染が深刻化し、健康を損ねる人が続出します。かく言う筆者も、ヘイズのために目が痛くなったのとともに、気管支炎になりました。

ヘイズって、どんなものなのでしょうか?朝起きて窓の外を見ると、真っ白!これが、ヘイズです。

同じ景色を、ヘイズのない日に写真撮影すると、このような感じ。違いがはっきりと分かりますよね!

マレーシアの前に住んでいたドバイでも、砂嵐が起こると、このような見た目になったことを思い出しました。違いは、ドバイの場合内容物が砂メインであったのに対し、マレーシアの場合は野焼きによる“煙”であること。だから、霞がかった美しい景色とは程遠く、白いのにどんより感が漂っています。焦げ臭い臭いもします。昨年9月はさらにひどく、大気汚染指数が200という“学校が休校になるほどの数値”を記録したとか。誰に聞いても「今年はまだマシだよ〜。」という答えが返ってきました。

特に10月、11月頃はヘイズがひどかったので、筆者はオンラインで見られる空気汚染指数を毎日チェックしていました。クアラルンプールで大気汚染指数100前後を行き来するころ、ひどい咳に喉の痛みから始まる、気管支炎になってしまいました。深呼吸ができないとう大変苦しい状態が続き、肺のCTスキャンも撮ってもらうほどの自体に……。ヘイズ被害がこれだけ深刻で健康を害しても、高級コンドミニアム街にある近所の工事現場付近で、野焼きをしているのが目に入ったことも。“野焼き禁止令”を出して頂きたい!と思ってしまいました。ちなみに大気汚染指数が101以上200以下になった場合の健康被害への影響は下記の通り。

 “101〜200 Unhealthy(不健康)レベル:一般的な人は継続的(数時間続くよな)または激しい屋外活動を減らすこと。子供及び高齢者は、継続的または激しい屋外活動を最小限にすること。心肺に関係する持病のある人は、継続的または激しい屋外活動を避けること。”

(参考)シンガポール国家環境庁(NEA)公表のPSIの数値と健康被害

また、予想される健康被害は、呼吸困難、上気道炎、心臓発作、鼻腔や喉の違和感、皮膚のかゆみ。お年寄り、子どもや喫煙者、また呼吸器障害やアレルギー持ちの方は悪化する可能性があるとのこと。それもそのはず!大気汚染指数が反映するのは次のような物質で、中でもPM 2.5という粒子が非常に小さいため、肺の奥に容易に到達してしまうためです。

二酸化硫黄(SO2)、二酸化窒素(NO2)、一酸化炭素(CO)、オゾン(O3)、粒子状物質(PM10)の濃度に加えて、近年問題になっている微小粒子状物質(PM2.5)の濃度も反映されています。PM2.5は髪の毛の太さの30分の1ほどの非常に小さな粒子のことで、吸い込むと肺の奥まで届いてしまためぜん息や気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられています。”

(参考) ジャパングリーンクリニック 医療情報コーナー

筆者の気管支炎は、結局、抗生剤2種類、咳止め、生まれて始めての”吸引”、トローチなど病院で処方された山ほどの薬を飲みながら、完治に約1ヶ月かかってしまいました。病院では、同じような咳をしている人がたくさんいました。お医者様の話だと、ヘイズによる健康被害で患者が増加しているとのこと。12月に入った現在は、雨が多い雨季に入り、空気がクリアになったためほっと一安心!「雨が多いから観光がしにくい。」と避けられる雨季の旅行ですが、ヘイズがすごい乾季よりもずっと過ごしやすいので、筆者は雨季の旅行の方がヘイズよりは快適だと思います!

具体的なヘイズ対策はこれ!

 

では、ヘイズ対策には、具体的にどのようなことをしたら良いでしょうか?お医者様によると、“喉から気管支がダメージを受けている状態だから、マスクを着けた方がよい”とのこと。マレーシアでマスクを着けて歩く人はほとんど見かけませんが、筆者も体調を壊してからはタクシーでの移動中の室内でも、また喉の湿度を保つため寝る時にも着用していました。するとやはり治りが早かったため、予防の意味でもヘイズが出てきたらマスク着用をするのが良いと思います。大使館の情報を参考にすると、やはりうがい、手洗い、洗顔と、風邪予防と同様の対策が効果あり。

室内環境整備もヘイズ対策に効果があるため、筆者の自宅では日本製の微粒子も除去してくれる高性能空気清浄機を購入。寝る前には濡れタオルを部屋中に干し、喉を刺激する飲み物や冷たい飲み物を控えるなど、様々な対策をとりました。それでも結局家族全員体調を崩すことになったので、空気汚染指数が、筆者が体調を壊した際の50〜100前後であっても、ヘイズがいかに恐ろしいか、読者のみなさまにも伝わることと思います。

また、ヘイズがすごい日には窓を開けて換気するのもやめておいたほうが良いです。空気の入れ替えどころか、汚い空気が部屋中に蔓延してしまいます……。年中暑いマレーシアではエアコンを常時付けっ放しにしていることも。1日1回は空気を入れ替えたい気持ちになりますが、ヘイズの時期はぐっと我慢です。

最後に、空気汚染指数はインターネット上でチェックできるので、毎日確認することをお勧めします。マレーシア環境庁ホームページ:Air Pollutant Index of Malaysia(http://apims.doe.gov.my/v2/index.html)のウェブサイトで、1日3回最新の数値に更新されます。だいたい50を越えると、筆者の場合、体感で空気の汚さをはっきり感じることができます。

結論。ヘイズがすごい日、用事がないなら、出かけないのが一番……。

今回の記事、まだマレーシアに来たことがない方には脅かすようではありますが、このようなヘイズは1年の中の約2ヶ月だけです。その他の時期はトロピカルで、突然のスコールがエキゾチックな、“マレーシアらしい”気候であることがほとんど。旅行者のみなさんは、できればヘイズ時期を避けて計画を立てるなど工夫し、在住者のみなさんは予防対策をしっかりとって室内中心のライフスタイルに切り替えるなど、うまく乗り切りましょう!

<参考>

・マレーシア及びシンガポール:ヘイズ(煙害)による大気汚染 – 外務省 海外安全ホームページ

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2015C291.html

・インドにおける大気汚染の現状 – インドにおける大気汚染の現状

在インド日本国大使館

http://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20160215_(Dr.Kanetake).pdf




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