市民の憩いの場「ププタン広場」で午後の散歩はいかが?




日本のように、いたるところに公園がある訳ではないバリ島。そのため、ビーチや広場が市民の憩いの場になっています。

デンパサールの中心には3つの広場がありますが、今回はレノン地区にあるププタン広場をご紹介します。

市民が思い思いにくつろぐ憩いの広場

 

バリ島でもっとも大きい中央郵便局やバリ州地方局、移民局や各国大使館があるレノン地区は、バリ島の行政機関が集まる地区です。

ラヤ・ププタン通りにぐるりと囲まれたエリアの東側には、バジュラサンティとも呼ばれる、バリ人民闘争記念碑が建つププタン広場があります。広場の正式名は、「レノン・ププタン・マルガラナ広場」ですが、「レノン・ププタン広場」として地元の人々に親しまれています。

レノンのププタン広場はあまりにも有名なので、小学生の子どもたちですら場所を知っているのではないでしょうか。

1987年に建築開始され2003年にようやく完成したモニュメントの中には、ジオラマと展望台があり、展望台からはデンパサール市を一望することができます。

バリ島の小学生たちの社会科見学先や遠足先として、そしてインドネシアのほかの島々からの観光客が訪れる観光スポットとして有名なレノン・ププタン広場。

早朝や夕方には、ジョギングをする人々に交じって散歩をする人々、芝生エリアでサッカーやバレーボールをする人々、子どもたちを遊ばせる親たちでとても賑やかになります。

 

犬の散歩は禁止に

かつては犬の散歩場所としてポピュラーな広場でしたが、2年ほど前から犬の散歩は禁止になってしまいました。

バリ島では、ペットを飼う家庭が多く、中でも血統書付きの犬を飼うことはお金持ちとしてのステイタスの一つでもあります。

犬が心から好きで飼う人ももちろんいますが、中には、「こんなに(値段の)高い犬を飼えるほどお金持ちなのよ!」とアピールしたくて飼う人がいることもまた事実です。

恐らくそのような人々が広場で犬を散歩させた後、汚した場所の後始末をしなかったのがいけなかったのでしょう。スポーツクラブや子どもたちを持つ親から苦情が出たのかもしれませんが、犬を広場に連れてくることは一切許可されなくなりました。

本来、厄除けの力を持つとされ、バリ・ヒンドゥー教の神様のお供をする動物としてバリの人々から愛されている犬たち

しかし最近では、バリ州知事・マデ・パスティカ氏の命令により、狂犬病予防として野良犬(飼い犬が被害に遭う場合も多い)の一掃作戦が行われています。予防接種の無料化などの政策でないことが非常に残念ですが、広場での散歩禁止も含め、犬たちにとってバリは住みにくい環境になってきています。

 

ププタンの悲しい意味は?

通りや広場の名前にもなっている「ププタン」ですが、単なる地名や歴史上の人名ではありません。

実は、バリ語でププタンは「終焉」を意味しており、王侯貴族たちが殉死することを表している言葉なのです。

バリ島には、1846年から始まったオランダ帝国の東インド軍との戦いであるバリ戦争をはじめ、ロンボク戦争、そしてバドゥン王国とクルンクン王国へのオランダ軍による侵攻の末、王族たちによってなされた捨て身の集団自決行為の歴史があります。

穏やかでフレンドリーな空気に満ちたバリ島からは想像もつかない歴史ですが、「ププタン」は、悲しい侵略の末路をいまの時代に伝える言葉だと言えるでしょう。

 

ゆったりと時間を過ごすことができる贅沢

 

バリ島で観光地巡りやショッピング、スパやマリンスポーツを楽しむのも良いでしょう。しかし、のんびりしても誰にも咎められることのない島にやって来たのであれば、ゆったりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

ゆったりと時間を過ごすのが得意な地元の人々に交じって、レノン・ププタン広場を散策すれば、リフレッシュできると共に、まるで地元民の一人になったかのような感覚を味わうことができるはず。

運動をしている人の姿もあれば、お弁当を持ってきて芝生でピクニックをしている家族の姿もあります。また、広場のベンチに座って読書にいそしむ人の姿もあれば、仲良くデートをしている恋人たちの姿もチラホラ見掛けることができます。

思い思いの過ごし方で、広場での時間を楽しむバリ島の人々の姿を見ていると、なんとも言えないほどピースフルな思いで心が満たされるでしょう。

運動不足に陥りがちな現代人ですが、レノン・ププタン広場の遊歩道を一周するだけでも歩いて15分から20分はかかるので、軽い運動をするには持ってこいの場所です。

途中、遊歩道の脇で売っている焼きトウモロコシや茹でトウモロコシ、肉団子と春雨スープのバクソや、甘いピーナッツソースがかかった揚げ春巻きであるルンピアなどを目にすることができるでしょう。

それらのスナックは、1万ルピア(約100円)でお釣りが返ってくるほどの安さです。小腹が空いたときのために、小さな額の紙幣をポケットに何枚か用意しておくと良いかもしれませんね。

 

新しくできた公園「タマン・ジャンガン」

 

レノン・ププタン広場の東に、新しくできた公園があります。2016年12月末に開放された「ジャンガン公園」は、子どもたちが遊ぶことのできるカラフルな遊具が設置されており、賑やかで明るい子どもたちの歓声が溢れています。

もしも、子ども連れでレノン・ププタン広場を訪れたなら、必ず立ち寄る羽目になること必至です。レノン・ププタン広場から歩いて5分ほどかかる公園は、ラヤ・ププタン通りを挟んで、ちょうど在デンパサール日本総領事館の真ん前にあります。

この公園がユニークなのは、屋外にあるにもかかわらず「土足厳禁」なことでしょう。遊具のある場所はゴムチップ舗装材が使用されており、遊具で遊ぶためにはサンダルや靴を脱ぐ必要があります。

ショッピングモールや大型スーパーマーケットに有料の子ども広場が多く、ジャンガン公園のように無料で子どもたちが思いっきり遊べる施設が少ないバリ島。

工夫を凝らした、安全性の高い遊具で子どもたちを遊ばせたくて、遠くからはるばるこの公園を訪れる親子連れも多いようです。

子どもたちを遊ばせている間、大人たちが木陰で夕涼みしながら談笑している姿は、まさに平和そのもの。

ありきたりなバリ島の観光スポットに飽きたなら、地元の人々の普通の生活を垣間見ることができる、広場や公園を訪れてみるのも素敵な体験になるのではないでしょうか。




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