パリの美術館2 ポンピドゥー・センターとオランジュリー美術館




パリの芸術と聞いてすぐに思い浮かべるのは、近代美術ではないでしょうか。近代美術のコレクションの素晴らしさが有名なのは、ポンピドゥー・センターとオランジュリー美術館。同美術館を何度も訪れたことのある筆者が、その魅力についてお話したいと思います。

 

ポンピドゥー・センターとは

 

建築家レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの建築が印象的なポンピドゥー・センター1977年に誕生しました。クラシックな建築物が美しいパリの中に、エスカレーターや配管が外から丸見えのデザインのこの建物は良くも悪くも印象的。圧倒される建築物です。

ポンピドゥー・センターでは毎年20近い特別展が開催されています。筆者が訪れた時はルネ・マグリット展が催されていて、入場制限があるほど大変な盛況でした。また映画や音楽、ダンスなどのスペクタクルの催しもおこなわれていて、美術館としてだけでなく、総合文化施設のような役割を担っています。ポンピドゥー・センター内には図書館もあります。こちらは学術的な文献が充実。学生も多く訪れ、勉強場所としても利用されています。

 

ポンピドゥー・センター内の国立近代美術館

 

ポンピドゥー・センターを訪れる人のほとんどが特別展目当てで、館内の国立近代美術館の存在はあまり知られていません。しかし、国立美術館では6万5000点というヨーロッパ最大の近代絵画コレクションを所蔵しています。ピカソ、マティス、シャガールなど、あまり絵画に詳しい人でなくても、一度はどこかで見たことのあるコレクションばかり。他の美術館に比べて訪れる人も少ないため、素晴らしいこれらの作品をゆったりと鑑賞できるのが嬉しいところです。

 

国立近代美術館オススメのコレクション

 

国立近代美術館で感動したのは、アンリ・マティスのコレクションが充実していることです。マティスは歴史の中でピカソの栄光の影に隠れてしまった節はありますが、近年フランスではピカソとの比較展が開催されたりと、再評価されている画家。そんなマティスの有名な絵画が国立近代美術館では独り占めしながら鑑賞できるのです。

 

現代美術の充実も

 

ポンピドゥー・センターは現代美術も有名です。企画展も多く行われたり、現代美術が好きな方には訪れていただきたい場所です。四階は現代美術スペースになっていて、人気の現代美術家のコレクションもここで見ることができますよ。

 

パリのベストビュー、ポンピドゥー・センター

 

日本人がポンピドゥー・センターを外から眺めるとそこまで高い建築物に思いませんが、最上階まで登るとパリの街を一望できることに驚きます。それほどまでにパリには高い建物がないので、この高さでもパリの街を眺めることができるのですね。エッフェル塔やモンパルナスタワーに比べてそこまで高い建物ではないので、パリを俯瞰的に鑑賞しながらも、どこか街自体が身近に感じられるという不思議な場所であります。

 

オランジュリー美術館とは

 

次にご紹介するのはオランジュリー美術館です。チュイリルリー公園に位置するオランジュリー美術館ポスト印象派の美術館として大変人気があります。ルーブル美術館やオルセー美術館に比べてこじんまりとした美術館ですが、充実したコレクションは一生に一度は見ておきたいと思えるものばかりです。

 

クロードモネの「睡蓮」

 

オランジュリー美術館の目玉とも言えるのがクロードモネの「睡蓮」です。「睡蓮」は二つの大広間の壁に楕円形に展示されています。淡い白の展示室に布張りのガラス天井から差し込む淡い光。モネの「睡蓮」は、他の美術館とは異なる特別な環境の中で鑑賞することができます。ここを訪れる度に、この空間からは日本の寺で庭園を鑑賞する時のような静けさが感じられます。ここで睡蓮の絵画を眺めていると、何も考えずにただただ無でいられるような気がするのです。実際モネも「パリの人々に永遠に描かれた自然の前で、瞑想へと誘う安らぎの場を提供することを望んだ」のだそうです。(引用オランジュリー美術館発行ガイドマップより) モネの睡蓮を眺めながら、日頃疲れた心を癒し、安らぎを感じ取ってみてください。

 

ジャン・ヴァルテールとポール・ギヨーム・コレクション

 

美術商人と収集家のポール・ギヨームとその妻と彼女の二人目の夫ジャン・ヴァルテールによって144点の作品が国家に寄贈され、その作品がオランジュリー美術館で公開されることになりました。ルノワール、ピカソ、セザンヌ、マチス、モディリアーニ、マリーローランサン、ユトリロなど、日本人に人気の画家の作品が特徴的です。

 

オランジュリー美術館オススメの作品

 

筆者が個人的に好きな美術館の一つがオランジュリー美術館です。作品の数は多くなくても、鑑賞後は満足感でいっぱいになります。オランジュリー美術館のマリーローランサンの絵画は何度見ても印象が変わる不思議な魅力に溢れています。グレーが淡いピンクや青、緑などを引き立てて、絵を見る時の心境によって、絵画の見え方も変わってくるように思われます。またユトリロの絵画は美しいモンマルトルの風景が心に響きます。ここでユトリロのモンマルトルの風景画を眺めてから、ぜひモンマルトルの散策をして欲しいです。

 

チケット情報

 

最後にお話したいのが、チケット情報。ポンピドゥー・センターとオランジュリー美術館も人気の美術館なので、インターネットで事前にチケットを購入することをオススメします。オランジュリー美術館は切符売り場が二つしかないので、時間帯によっては長い列に並んでチケットを購入しなければならないことも。チケットはこちらのサイトで購入することができますよ。オランジュリー美術館http://reservation.parisinfo.com/il4-offre_i171-musee-de-l-orangerie.aspx ポンピドゥー・センターhttps://billetterie.centrepompidou.fr/selection/timeslotpass?lang=fr&productId=101055485966

 

ポンピドゥーセンター/Centre Pompidou

Place Georges-Pompidou, 75004 Paris

https://www.centrepompidou.fr

Metro : 11番線 Rambuteau

 

オランジュリー美術館/Musée de l’orangerie

Jardin Tuileries, 75001 Paris

http://www.musee-orangerie.fr

Metro :1,8,12番線 Concorde




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