パリの近郊の街 モンサンミッシェル




フランスの世界遺産の中でも、最も神秘的な場所といえばモンサンミッシェルです。フランス旅行のツアーには必ずと言っていいほど組み込まれているほど、日本人にも人気の場所。モンサンミッシェルはパリの近郊の街とは正確には言えませんが、日帰りで行くことも可能なのです。

 

モンサンミッシェルとは

 

モンサンミッシェルは、ノルマンディーにある孤立した島。遠くからみるモンサンミッシェルはまるで島が浮かんでいるように見えるほど、神秘的です。

巡礼者が訪れたモンサンミッシェルは、1979年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。年間250万人もの観光客が訪れる、フランスでも最大級の観光スポットです。

 

モンサンミッシェルの伝承

 

モンサンミッシェルは現在のように陸と島を繋ぐ橋ができるまでは、潮が引いた時のみ渡ることができる孤立した島でした。ここを渡るのに、今まで何人もの巡礼者が命を落としたと言います。ドラマがある島なのです。なぜ、わざわざこのような島に修道院が作られるようになったのでしょうか。

 

モンサンミッシェルは本来、陸続きの森の中にある山でした。ある日津波が訪れて、陸と山を引き離してしまったのだそう。そうして孤立した島となったのです。そして、8世紀には、アヴランシュの司教であった聖オベールは夢の中で大天使ミカエルに「ここに修道院を建てるように」とお告げを受けます。それから長い年月をかけてモンサンミッシェルの修道院が建設されました。

 

修道院

 

モンサンミッシェルの修道院は、島の頂上にあります。かなりの階段を登らなければなりません。現在のように建設技術も発達していなかった時代に、このような修道院が建てられたことに驚きを感じるほど。このような場所に圧倒するような建物が作られたことが奇跡的なように思われます。

 

修道院内部は、静けさに満ちています。11世紀から変わらない礼拝堂や、騎士の間と呼ばれる柱が印象的な執務室などがあります。しかし、個人的にはモンサンミッシェルの修道院からは単なる聖の場所とは言えない、暗い影を感じます。というのも、この修道院には数奇な歴史があるのです。

モンサンミッシェルは中世までは巡礼者が訪れる場所でした。しかし、18世紀頃から牢獄として使用されることとなったのです。実際、驚くことに修道院内には死体収容所まで残っています。簡単には脱出できないという地理的条件もあって、ここは牢獄として利用されていたのでしょう。モンサンミッシェルは、単に神聖な場所とは呼べない、フランスの複雑な歴史が感じられる場所でもあります。

 

モンサンミッシェルの一番美しい時

 

モンサンミッシェルが一番美しい時はいつでしょうか。筆者は現在まで二度モンサンミッシェルを訪れました。そのうち一度、夕暮れ時まで滞在したことがあります。夕日がモンサンミッシェルの背後から現れ、徐々に暗闇の中に呑まれていきます。夜になる頃には、ライトアップされたモンサンミッシェルがが現れます。それは、息を呑むほど神秘的で美しい姿。

青空の下のモンサンミッシェルも美しいと思いましたが、夕暮れ時のモンサンミッシェルは一番見応えがあって、心に焼きつく美しさです。

 

モンサンミッシェルから見える景色

 

モンサンミッシェルからは潮が満ち引きする様子をみることができます。筆者が訪れた時は、引き潮の時でした。砂が楕円形を描き、自然の神秘が感じられます。そして、この自然の姿はずっと変わらずあり続けています。いくら周辺の街が発展し、その景色が変わろうが、ここから見える風景は中世の頃から変わらないのです。長い歴史の中で、同じ風景が変わらずあり続けるということに、感動を覚えました。

また満ち潮は、押し寄せてくるように潮が満ちるのだそうです。その景色は圧巻だとのことです。

 

島の散策

 

モンサンミッシェルの主な見所は修道院ですが、その他に島内にはいくつかの見所があります。15世紀に百年戦争の時にイギリス軍に対抗するために、城壁が作られました。現在は展望スポットとなっています。ここからはモンサンミッシェル湾を見渡すことができます。

 

またモンサンミッシェルにはメインストリートと呼ばれる道があります。こちらではお土産などを購入することができます。モンサンミッシェルには日本人の観光客が多いので、店員さんには日本語で話しかけられることも。また商品の説明など日本語で表記されているので、購入しやすいかと思います。モンサンミッシェルの名物、プラーおばさんのクッキーなどが購入できますよ。

 

モンサンミッシェルの名物オムレツ

 

モンサンミッシェルには名物のオムレツがあります。以前橋のなかった時代、島に渡るのはかなりの重労働でした。そんな島を渡る巡礼者のために、プラーおばさんが作ったのが、巨大オムレツです。お値段が45ユーロ(2017年2月現在約5500円)と、かなり高価なオムレツなので、筆者は試していません。オムレツを実際に試した方によりますと、ふわふわなオムレツだそうです。記念に食べてみるのもいいのではないでしょうか。

 

モンサンミッシェルへの行き方

 

モンサンミッシェルへは車で行くことがベストです。モンサンミッシェルの周辺にはサンマロやディナンなど、ぜひ観光で訪れたい街があります。モンサンミッシェルを訪れるついでに、他の街を散策するのもいいと思います。しかし、もし車がなければ、フランスの新幹線TGVでレンヌまでいき、そこから直行のバスに乗って行くことも可能。時間さえしっかり確認しておけば、日帰りで訪れることもできるのです。こちらのサイトではバスの運行時刻が日本語で案内されているのでチェックしてみてください。http://www.destination-montsaintmichel.com/?lang=jp

 

モンサンミッシェルはパリからでも日帰りでいける街ですが、周辺には観光スポットが多く存在します。モンサンミッシェル行きの起点となるレンヌ海賊の街サンマロ美味しい牡蠣が食べられるカンカルなど、訪れるべきところが盛りだくさん。日帰りではなく、できれば何日か滞在してみることをオススメします。




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