パリの島、シテ島からサンルイ島へ




パリに島があるのはご存知でしょうか。セーヌ川の中洲部分であるシテ島とサンルイ島は歴史が古い地区。シテ島とサンルイ島はそれぞれ雰囲気も違いますが、どちらも見応えのある小さな島。それぞれの魅力を紹介したいと思います。

 

シテ島

 

シテ島はパリの発祥地と言われている場所。その起源は紀元前200年頃、ガリア族の漁師が住み着いていたといわれています。シテ島はパリの中でも中心地の役割を果たし、歴史的に重要なモニュメントが多数あります。小さい島なので徒歩で見て回れるほど。フランスの歴史を一挙に垣間見ることができる島なのです。

ノートルダム大聖堂

ノートルダム大聖堂はパリの中でも一番人気の観光地です。毎年1400万人の観光客が訪れます。初めてノートルダム大聖堂を訪れた時は細部にまでこだわった繊細な美しさに感動を覚えました。その絶対的な美に言葉を失って眺めたほどです。実際にノートルダム大聖堂は中世建築の最高傑作と呼ばれています。この美しい大聖堂は一、二年単位で造られたものではありません。そこには長い歴史があるのです。4世紀頃に建てられたサンテティエンヌ聖堂ノートルダム寺院の前身です。その後1163年頃にノートルダム大聖堂の改築工事が行なわれ、約170年の歳月を費やし、1330年頃に完成しました。多くの人の手によって造られたノートルダム大聖堂は色んな人の想いもこもり、それ故にその魅力を形成しているのだと思います。

 

ノートルダム大聖堂内は観光客が溢れている外とは違い静けさが漂います。この静けさは単に騒音がないというのではなく、どこか心を穏やかな気持ちにしてくれる静寂さ。そしてノートルダム寺院のステンドグラスは心に染み入るような美しさ。思わず見とれてしまいます。頭ではなく心で感じる美をノートルダム大聖堂にはあるのです。

 

ノートルダム大聖堂

6 Parvis Notre-Dame – Pl. Jean-Paul II, 75004 Paris

http://www.notredamedeparis.fr

Metro :4番線 St Michel

花市場

シテ島の地下鉄シテ/Citéを下りるとすぐ見えるのが、花市場。こちらの花市場はシテ島の名物となっています。この花市場では街の花屋で売られているようなブーケではなく、観葉植物や鉢植えの花などを取り扱っています。フランスの街を歩いていてよく目につくのが、ベランダがなくてもアパートの窓辺で花を育てている家がとにかく多いこと。美しい花の街というコンセプトの地域もあるほどです。花市場はそんなフランス人の生活スタイルを垣間見できるような場所です。日曜日は一部で鳥市が開催され、動物好きの子どもたちが集まります。

歴史的名所

サントシャペル、コンシェルジュリーなどシテ島には歴史的名所が集まっています。サントシャペルステンドグラスが美しいと有名。光の洪水と形容詞されるほどです。毎日そんな美しい教会を見ようと多くの観光客が訪れます。コンシェルジュリーマリーアントワネットが処刑になる前の数ヶ月間、収容された場所。シテ島はどこかフランスの歴史の重みを感じさせられるようで、厳格な雰囲気がここからは感じられました。どこか背筋を伸ばして歩きたくなるような、シテ島は筆者にとってはそんな場所なのです。

シェイクスピア・アンド・カンパニー書店

シテ島のすぐ前にあるシェイクスピア・アンド・カンパニー書店近代アメリカ文学の発祥地と呼ばれる場所。本来シェークスピア書店はオデオンにありましたが、店主シルビアビーチの死後、ここシテ島の前にあった英文学の書店の店主がシェイクスピア・アンド・カンパニー書店の名前を引き継ぎました。このシェイクスピア・アンド・カンパニー書店は2代目です。この書店にはヘミングウェイやフィッツジェラルドが通い、その後傑作を生み出していくこととなります。店内にはアメリカ文学のファンでいつも溢れかえっています。シェイクスピア・アンド・カンパニー書店はファンにとってメッカのような場所。店内に一歩足を踏み入れると静けさが漂います。薄暗い店内はここはまるで戦前のパリではないかと思わされるほど。過去の空気感を肌で感じることができます。

 

シェイクスピア・アンド・カンパニー書店

37 Rue de la Bûcherie, 75005 Paris

https://shakespeareandcompany.com

Metro :4番線 St Michel

 

サンルイ島

 

サンルイ島には17世紀の貴族の館が立ち並びます。シテ島が厳格な雰囲気ならここサンルイ島は自由で落ち着いた雰囲気。ノートルダム大聖堂側からサンルイ島へ渡る橋があります。大道芸人やミュージシャンたちがここに集まります。いつも陽気なパリがここにはあるのです。

 

美しいセーヌ川を眺める

 

パリの真ん中を流れるセーヌ川ですが、サンルイ島から眺めるセーヌ川が個人的にはおススメです。セーヌ川は眺める場所によってどこか違う印象を受けます。高級住宅地の1区や7区を流れるセーヌ川はどこか厳格で完成された美しさが感じられます。シテ島を流れるセーヌ川は穏やかで優しいように思えるのです。それはサンルイ島がどこか自由でのんびりとした雰囲気だからでしょうか。そんなセーヌ川を眺めようと夏場は多くの人が集まります。とりわけ夕方になればシテ島のセーヌ川沿いには若者たちがワインやビールを片手に暮れゆく夕日が映るセーヌ川を眺めながら時を過ごすのです。

 

パリプラージュ

 

夏場パリではパリプラージュというイベントがおこなわれます。セーヌ川沿いに砂がひかれ浜辺に変身するのです。夏場バカンスに発てないパリジャンたちが少しでもバカンスのようなひとときが過ごせるようにとパリプラージュが始まりました。パリプラージュは日光浴をするスペースだけでなく、バーやイベント会場もあり、夕方から夜にかけてブラブラとここを散歩するだけでも特別な雰囲気を味わうことができます。パリ在住の筆者も毎年パリの夏の風物詩を体験するため一度は訪れます。特別なことをするわけではないですが、夏のパリの思い出としてその景色が心に焼き付いています。




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