パリの運河を歩く サンマルタン運河からウルク運河へ




サンマルタン運河は緑溢れる美しい場所。絵画や映画の舞台地にもなった所で、訪れるものを惹き付ける魅力が溢れています。サンマルタン運河を上がっていくとヴィレット貯水池に辿り着きます。こちらは再開発の進む地域です。パリの運河とはどういった場所でしょうか。ご紹介します。

 

サンマルタン運河の簡単な歴史

 

パリの10区と11区の間に位置する全長4 ,55メートルのサンマルタン運河。9つの閘門や、アーチ型の歩道橋、緑のある歩道があり、特別な景観のある場所です。そんなサンマルタン運河は19世紀初頭、パリの水不足と不衛生の問題を解決する為にナポレオン一世によって建設されました。穀物や建設材料などをパリ市内に運ぶ運搬船が行き交うようになり、活気ある運河となったのです。その後サンマルタン運河を埋め立てて高速道路にする計画などが建てられましたが、住民の反対により、現在もその景観を保ち続けています。

 

芸術家や映画の舞台地となったサンマルタン運河

 

サンマルタン運河は建設以来、芸術家たちに愛された運河です。 アルフレッド・シスレーが絵画で描いたり、作家ウージェーヌ・ダビはこの運河のほとりにある「北ホテル」を舞台にして小説を書きました。この「北ホテル」はフランス映画の巨匠マルセル・カルネが映像化し、サンマルタン運河はパリの下町の象徴的な場所として、世界的に有名となりました。映画はセットを組み運河も再現して撮影されましたが、幸運にもこの映画の舞台地「北ホテル」は現在も残っています。ホテル業は廃止されましたが、レストランとして営業され、映画のファンが現在も跡を耐えません。また映画「アメリ」の中で、アメリが川辺に石を投げるシーンではサンマルタン運河が舞台になっています。映画の中の世界がここにはあり、訪れる度映画の気分に浸ることができます。

散歩やピクニックが楽しいサンマルタン運河

サンマルタン運河の楽しみと言えばやはり運河沿いの散歩ではないでしょうか。春から夏に向けて緑の葉っぱが運河を覆い、晴れた日は水辺にそんな美しい景色が映ります。秋は紅葉された葉っぱに彩られより美しい運河の光景を見ることができます。運河特有のゆったりとした空気に包まれ、穏やかな気分で散歩することができるでしょう。

また夏場運河沿いは夜のピクニックスポットとしても有名。若者が集まり、運河沿いに腰をかけながらビールやワインを飲み、ワイワイと夜のピクニックを楽しみます。筆者も夏場ここで過ごす時間が好き。ここで時を過ごすと水辺特有の静けさが心に染みわたってきます。日が暮れて運河に夜が訪れる瞬間は息を呑むほど美しい風景。そんな景色を眺めながら過ごすのは最高のひとときです。

お洒落なブティックやカフェが集まるエリア

近年サンマルタン運河周辺にはお洒落なブティクやカフェが集まり、若者たちに人気のエリアとなりました。パリジャンに人気のカフェや個性的なブティックが集まります。サンマルタン運河を上がっていくとPoint Éphémère/ポワンエフェメールというカフェバーがあります。ここは倉庫を改造し、バーだけでなくアーティストが集まるアパート、アトリエでもあるのです。文化イベントも開催され、若いパリジャンで賑わっています。ここを訪れる度パリの新しい波を感じます。新しいことをやってみようという勢いがここにはあるのです。

 

Point Éphémère/ポワンエフェメール

200 Quai de Valmy, 75010 Paris

http://www.pointephemere.org

Metro :2,5,7bis番線 Jaurès

夏は運河沿いのクルーズを!

サンマルタン運河でクルーズができるのはご存知でしょうか。サンマルタン運河のクルーズはCanauxrama/カノラマParis Canal/パリカナルがあります。どちらも夏は毎日運行しており(冬場は要予約)、サンマルタン運河のゆったりとしたクルーズを楽しむことができます。例えば、カノラマだと約2時間のクルーズで、出発地であるバスティーユからこの運河までの長いトンネルを抜けたり、閘門式水門を通ったりと、他のクルーズでは体験できない一種のアドベンチャー気分を味わうことができますよ。

 

Canauxrama/カノラマ

http://www.canauxrama.com

Paris Canal/パリカナル

http://www.pariscanal.com

 

サンマルタン運河からウルク運河へ

 

運河沿いを上がっていくとウルク運河に辿り着きます。ウルク運河沿いには映画館ができたりお洒落なカフェができたり、ここ何年かで急速に再開発が見られるエリアとなりました。以前は倉庫が建ち並んでいたそうですが、それを全て取り壊し新しいウォーターフロント開発が進んでいます。サンマルタン運河には下町情緒が残りますが、ここには自由な空気感が漂います。新しい運河の姿が見られるようで、ここを訪れるのが楽しみであります。

ミニクルーズのできるウルク運河

ウルク運河といえば、ミニクルーズ。パリでミニクルーズができるのはここだけではないでしょうか。ミニクルーズはウルク運河からヴィレット貯水池の20キロの間を自由に行き来することができます。免許もなく運転することができるので、気軽にクルーズを楽しむことができるのです。船を借りて自由にクルーズを楽しむなんて特別な経験ですよね。中にはこのミニクルーズで軽くおつまみを食べながらお酒を飲むアペロやピクニックをする人たちもいるほど。以前、子どもの誕生日パーティーをミニクルーズでおこなっているのを見かけました。船で誕生日を祝うなんて子どもにとっても特別なこと。とても楽しそうで、なんとも微笑ましい風景でした。

ウルク運河沿いおススメのカフェ

ウルク運河沿いにあるLe Pavion des canaux/ルパヴィオンデカノーはパリの中でも人気のカフェのひとつ。このカフェはただのカフェとは違い、建物そのものがカフェとなっているのです。例えば、お風呂場や台所もテーブル席として開放されています。この建物全体がカフェというコンセプトが面白くて、パリジャンが注目するカフェなのです。店内はデコレーションが可愛くて、まるでパリジャンの部屋をのぞいているような気になれるのです。またここはフリーランスで働く人がパソコンを持って何時間も仕事をすることができるノマドカフェでもあります。自由な空気がここには流れています。

 

Le Pavion des canaux/ルパヴィオンデカノー

75019, 39 Quai de la Loire, 75019 Paris,

http://www.pavillondescanaux.com

Metro :7番線 Riquet




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