カルティエラタンからモンパルナスへ




カルティエラタンとモンパルナス地区はそれぞれ五区、六区、十四区と隣り合わせの地区。ソルボンヌなどの大学が集まりアカデミックな地域で、モンパルナスは1920年代エコールドパリの画家たちが集まった場所。徒歩でいける距離なのにそれぞれの歴史の違いから雰囲気も全く別です。各の地区の魅力を見ていくことにしましょう。

 

カルチエエラタン

 

カルチエラタンとはカルチエはフランス語で「地区」、ラタンとは「ラテン語」のことで、「ラテン語地区」を意味します。フランス語が統一されてなかった頃、学生や学者などの共通言語がラテン語であった為、この地域はカルチエラタンと呼ばれるのだそうです。カルチエエラタンにはソルボンヌ大学郡やグランゼコールが集まる学生街。街の至る所には書店などがあり、アカデミックな香りのする地域です。

リュクサンブール公園

この地域にあるリュクサンブール公園はパリの中でも一番大きな公園。学生街にあるこの公園は17世紀にアンリ4世の妻、王妃マリー・ド・メディシスによって造られました。故郷のイタリアの宮殿を建ててここに住んだのだそうです。その為、フランスとイギリス式の庭園が混じり合っています。幾何学的な庭園でありながらも、植物は自然な形で植えられています。リュクサンブール公園には池やマロニエの並木、彫像があります。池の周りやマロニエの木下には椅子があり、パリジャンの憩いの場となっています。リュクサンブール公園は25ヘクタールというかなり大きな公園で、散歩を楽しめます。公園内を歩き回っていると、意外な発見をすることも。以前、散歩していると庭園内に養蜂園を見つけました。リュクサンブール公園は奥深い魅力のある公園です。

歴史的名所の集まるカルチエラタン

カルチェラタンにはパンテオン、サンミッシェル広場などの歴史的名所も集まっています。個人的にはパンテオンの隣りにあるサン・エティエンヌ・デュ・モン教会がおススメ。ここは映画「ミッドナイトインパリ」のロケ地だった場所。主人公ジルがパリの夜の街を歩いていると1台の車が現れ、1920年代のパリへ連れて行くシーンの撮影地がこちらで撮影されました。映画のロケ地をこうして目の前にするのは感慨深い思いがありました。夜訪れると映画の中の世界を体験できますよ。映画のようにもしかしたら1920年代から車が現れるかも?

 

サン・エティエンヌ・デュ・モン教会

Place Sainte-Geneviève, 75005 Paris

Metro :5番線Cardial Lemoine

ムフタール通り

学生街のカルチエエラタンで学生たちが集まる飲屋街といえばムフタール通り。ムフタール通りは安くお酒が飲める場所として毎日のように学生たちで賑わっています。またこの通りはラクレットやチーズホンデュを出すレストランが並びます。ムフタール通りのレストランは感動するような美味しさの料理を出すレストランはあまりありません。しかしこの通りはそれでも人を惹き付ける何かがあるのです。初めて訪れた時は安いだけが取り柄というどこか時代錯誤のようなレストランが多いなぁという印象を受けましたが、いつの頃からか時が止まっているようで、それが面白みになっているように思われます。

 

モンパルナス

モンパルナスは1920年代、画家たちの集まった地域。ピカソやモリディアーニ、藤田嗣治などエコールドパリの画家たちの生活の中心地となりました。とりわけカフェは芸術家たちの溜まり場となりました。そんな当時のモンパルナスの様子はヘミングウェイの「移動祝祭日」の中で描かれています。1930年代世界恐慌が始まると、モンパルナスから芸術家たちは離れることになります。現在はそんな狂乱の時代の面影はなく、モンパルナスは静閑な住宅街となっています。

モンパルナスのカフェ

1920年代芸術家たちが集まったカフェはLe Dôme/ル・ドーム、La Closerie des Lilas/ラ・クロズリ・デ・リラ、Le Select/ル・セレクト、La Rotonde/ラ・ロトンド、La Coupole/ラ・クーポールなどです。これらのカフェには当時のような熱気はもう感じられませんが、あの時代の華やかさはこれらのカフェで見られます。

 

ご紹介するのはLa Coupole/ラ・クーポール。この老舗カフェは1927年に創業を開始しました。300席もある店内にはエコールドパリの芸術家によって装飾された33本の柱が立ち、店内の中央にはルイ・デレプレの「大地の像」があります。丸天井は華やかに装飾されています。初めて店内に足を踏み入れた時は、開放された空気感を感じました。1920年代当時にタイムスリップしたようで、どこかあの自由で狂気であったベルエポックのかけらを肌で感じることができました。このラ・クーポールで朝食を取ったのですが、隣りの女性たちは朝からシャンパンでカフェを楽しんでいました。ここラ・クーポールはそういった自由な雰囲気が今でも残っているのです。

 

La Coupole/ラ・クーポール

102 Boulevard du Montparnasse, 75014 Paris

http://www.lacoupole-paris.com

Metro :4番線Vavin

モンパルナスタワー

高層ビルがあまりないパリでは210mというかなり目立つタワー。モンパルナスタワーの最上階はパリの街が一望できる場所として観光客に人気です。エッフェル塔やアンバリッド、オペラ座などパリの名所をここから見ることができます。360度のパノラマのパリの景色を楽しむこともできます。ここからパリを見ると改めてパリの街は高い建物がないのだなぁと実感させられます。何も遮ることのない空があり、街はどこまでも広がります。おススメは夜で、夜景が絶景でロマンチックです。

 

モンパルナスタワー

33 Avenue du Maine, 75015 Paris

http://www.tourmontparnasse56.com/fr/?utm_source=Google&utm_medium=Local&utm_campaign=Visite-local

Metro :4,6,12,13番線 Montparnasse Bienvenüe

サンジェルマンデプレ

サンジェルマンデプレと言えば戦後芸術家、文化人たちの集まりの場となりました。サルトルや映画監督のゴダールやトリュフォーなどがこの地で議論をおこないました。Les Deux Magots/レ・ドゥ・マゴやCafé de Flore/カフェ・ドゥ・フロールなどのカフェが溜まり場でした。現在はサンジェルマンディプレには高級ブティックが立ち並び、1950年代のような熱気は見られません。しかし、あの時代に憧れを持った世界中の観光客はこられのカフェで昔のパリに想いを馳せます。パリのカフェの象徴的な存在になっています。




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