アリとキリギリスの寓話は通用しない!のんびりと過ごすのがイタリア流バカンス

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日本人とイタリア人の暮らし方の大きな違いのひとつは、バカンスの過ごし方です。バカンスという言葉が、無を意味する言葉から来ているように、普段の忙しい暮らしから離れて、ゆっくり過ごすのがバカンスの基本です。

子供のときから3カ月もの長い夏休みを、遊んで過ごして育ったイタリア人は、バカンスのエキスパート。大人になっても最低2週間の連続休暇は当然のこと。寒い冬のために、暑い夏頑張って働くアリとキリギリスの寓話は、イタリア人にはナンセンスです。ここでは、イタリア人のバカンス事情についてご紹介します。

 

大人だって楽しみたい!年に一度の長いバカンスは人生に必要不可欠

 

イタリア人にとって、1年で一番の楽しみはおそらく夏のバカンスです。最低でも2週間休むのは当たり前、1カ月の休みだって珍しくありません。個人営業のお店だって、夏の暑い時期は、2週間から1カ月休むのは当たり前です。

日本人は、1カ月も休むと遊び癖がついて仕事に戻れなくなると言いますが、イタリア人は、1カ月のリラックスは絶対に人生に必要不可欠。夏休むからそのあと元気に働ける、と言います。

その代りイタリアには、夏のボーナスは存在しません。ボーナスをもらうために働いている日本のサラリーマンと同じような感覚で、バカンスをするために働いている、というところでしょう。イタリア人は、お金より、自由な時間のほうが大切なようです。

 

秋まで待って!夏の間すべてが停滞するイタリア社会

 

各自が1カ月近い休みをローテーションで取るイタリア社会。夏の間、当然、会社や役所で慢性的に人手不足が続きます。休むときに、他の人に迷惑がかからないように、とは思わないのがイタリア人。ほぼすべてのイタリア人が夏休みをとるのですから、すべての業種で社会の動きが停滞します。ややこしいことや大事なことは、秋になってから、というのがイタリア社会の暗黙のルールです。

担当者が休みだからとたらい回しされるのは、当たり前。暑い中、らちが明かないことばかりなので、夏の間は、こちらもしばらく休み、という考えでいる方がいいでしょう。

医者もバカンスを取るので、病院だっていつものお医者さんはお休み。同じ担当の医者に、定期的に診てもらいたい妊娠中などは、特に苦労することになるのです。

 

イタリアの子供は夏休みが3カ月!バカンスの過ごし方も教育の一環?

 

イタリアの小、中、校は、9月中旬に始まって6月の初旬まで。そして3か月の長い夏休みが始まります。週休2日に加え、日本の冬休みに相当するクリスマス休暇、春休みに相当する復活祭休み、そして、ゴールデンウィークのころにプチ連休に加えて、この長い夏休み。実質、最低でも1年の3分の1以上は、学校は休みです。

イタリア人いわく、イタリアの夏はあまりにも暑いので、とてもじゃないけれど、集中して勉強はできない。逆に太陽の輝く夏には、家の中にいるより、外に出ていっぱい遊んで体を鍛える時期。9月になれば少し涼しくなって、勉強に最適なシーズンが始まる、そうです。

特にうらやましいのは、日本の入試に当たる卒業試験などは、学校が終わった後の6月下旬ごろにある点です。受験にあたる学年だって、7月8月は、試験が終わっているので、心ゆくまで楽しむことができるのです。もちろん、登校日なんてものは存在しないし、宿題だってほとんどなしに等しいものです。なんといっても、夏のバカンスは、普段の学校生活から離れてゆっくりするためにあるのです。

共働きには頭が痛い!長すぎる子供の夏休み

 

学校だけではなく、普段のおけいこごとであるスポーツやだって、6月にはいったん終了します。学校主催の無料の部活なんてものはもともと存在しないので、夏の間は、子供たちは、まったくフリーです。夏期講習で勉強なんてあり得ません。

イタリアの子供は中学生まで、子供だけで過ごすことが禁じられています。実際は、中学生は、子供だけで行動してますが、小学生までは、必ず親が付き添います。子供だけで家にいることも禁止されています。日本の子供は、よっぽど自立しています。

さすがに子供と同じ3か月も休める職業はほとんどないので、共働きの多い現在のイタリアの家庭では、長すぎる夏休みは、本当のところ頭が痛い悩みです。

夏期講習なんて存在しない。サマースクールで歌って踊ろう

 

親たちのバカンスが始まるまでの子供たちの一般的な過ごし方が、チェントロエスティーボというサマースクール。教会やスポーツクラブなどで、アニマトーレと呼ばれる10代後半くらいの学生たちの指導の下に、歌ったり踊ったり、スポーツをしたりというエンターテイメントな遊びをメインに1日を過ごします。

場所によって異なりますが、1週間で60ユウロから100ユウロくらいまで。設備や昼食の内容次第で様々なコースがあります。また、美術館や動物園が開くサマースクールも人気です。普段はできない体験ができるのが特徴ですが、こちらは、1週間120ユウロくらいからです。こうしたサマースクールも、通常6月中旬から7月のみの開校で、ここも8月は休みです。

また、トスカーナ州などで乗馬スクールや英語スクールなどへ泊りがけで1週間過ごすサマーキャンプなども人気があります。

 

夏休みは子供天国!ローマの街にいるなんてかわいそう

 

イタリア人にとって、ローマの夏は暑すぎて子供が過ごすのはかわいそう!というのが一般的な考え方。ローマ近郊に海や山の家がある人は、夏休みになるとすぐに移り住み、その期間親はローマまで仕事に通う。もしくは、田舎のおじいちゃんたちに子供を預け、週末だけ親が田舎へ通う、というのもよくある話です。

夫婦や親戚、友人同士で休みを調整して、子供たちを預かり合ってでも、海や山で過ごさせたい、というのがイタリア人の大人たち。なるべく、暑い街の中で子供たちを過ごさせないように、努力するのです。遊び癖が付く、なんて、誰も考えません。まさしく子供天国!

バカンスは、のんびりゆっくりリラックスが基本

 

子供の時から、こうやってバカンスの重要性をしっかり教育されたイタリア人ですから、のんびりゆっくりバカンスのエキスパートです。海や山など自然の中で、好きなことだけをして過ごすのが主流です。自分の田舎の家だったり、別荘だったり、ホテル、または1か月単位の賃貸だったり、各自の事情は様々ですが、友人や家族など大勢の人でゆったりと過ごします。

日本から1週間の休みでミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマをめぐる旅行に来ているというと、必ずイタリア人が驚く理由が少しご理解できたでしょうか?

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