ウィーンへの空からの窓口、ウィーン国際空港(Flughafen Wien-Schwechat(フル―クハーフェン ウィーンシュベヒャート))。この空港は、ウィーンの中心地からたった16キロメートルしか離れていないため、街まで出るのがとても便利です。今回はウィーン国際空港と、空港から市内へのアクセスの仕方についてご紹介したいと思います。
1.飛行機を降りたら
ウィーンまでの長旅、お疲れ様でした!飛行機を降りたら、まずは荷物受け取り所を目指して下さい。トランクのマークが書いてある矢印に従って進みましょう。
■入国審査
シェンゲン国外から入国してきた場合は、入国審査があります。パスポートを提出して、必要があればいくつかの質問に英語又はドイツ語で答えて下さい。(旅行ですか?どこに泊まりますか?などの簡単な質問です。)
■荷物の受け取り
預けた荷物は、荷物受け取り所でベルトコンベアーにやってきます。受け取り所のモニターで、自分が乗って来た飛行機の便名を確認し、荷物が何番のベルトコンベアーに回ってくるのか確認しましょう。スキーなどの大きな荷物は、どの便でも関係なく1番のベルトコンベアーで回ってくることがあるので、荷物が見つからない場合は1番を確認してみると良いかもしれません。ベビーカー程度の大きさならば、普通のベルトコンベアーで回ってきます。
■税関
荷物を受け取った後、外に出るために二つ出口があることに気づくかと思います。税金を申告するべきものを携帯している場合は、赤いマークの出口を、何も申告する必要がない場合は緑のマークの出口を出てください。
2.ウィーン国際空港
扉を抜けたら、そこはモダンで広々としたホールになっています。たくさんのお店やサービスコーナーがあり、大抵の物はここで揃えることができます。
■両替所
ユーロを全く持っていなければ、少し交換しても良いかもしれません。残りは、街中でレートが良い場所を探すとよいでしょう。
■インフォメーションセンター
ウィーンの地図や観光名所の情報などが手に入ります。ただし、混んでいることが多いため、急ぎでなければウィーン市内のインフォメーションセンターを利用しても良いでしょう。
■ショップ、カフェ、レストラン
空港内には、Spar(シュパー)やBilla(ビラ)などのスーパーマーケットが入っています。ウィーン市内のスーパーマーケットは19時頃に閉まってしまうことが多いので、夕方にウィーンに到着するような場合には、空港内のスーパーマーケットで必要な物の買い出しをしてしまっても良いかもしれません。
スーパーマーケットの他にも、化粧品やシャンプー、歯磨き粉などの日用品、ベビー用品などが揃うBipa(ビーパ)というドラッグストアや、薬局(Apotheke(アポテケ))、本やハガキなどが買えるTabak(タバック)と呼ばれる小さな売店など、一通りのお店は揃っています
カフェ、レストランも充実しています。ゆっくり座って食べる時間がなくても、Anker(アンカー)というパン屋さんや、マクドナルドなどでは軽食をテイクアウトすることも可能です。
3. 空港からウィーン市内へのアクセス
ウィーン国際空港からウィーン市内へ移動にはいくつかの手段があります。
■City Airport Train(CAT)(シティエアポートトレイン キャット)
空港からノンストップでウィーンの中心Wien Mitte(ウィーンミッテ)駅まで走る電車です。所要時間16分。トランクを置く場所もありますし、乗り降りもバリアフリーなのでとても快適です。空港のエントランスホールから、ゆるやかなスロープを降りて少し進んだ先が乗り場。CATの表示を辿っていけばよいので、わかりやすいと思います。
料金は次の表の通りです。
チケットの種類 | オンライン | 自動券売機 |
片道 | 11ユーロ | 12ユーロ |
往復 | 17ユーロ | 19ユーロ |
4枚以上購入で1枚につき | 9,25ユーロ | 38ユーロ |
15歳までは無料で乗車できます。
■Schnellbahn(シュネルバーン) S7
オーストリア国鉄の普通列車で、空港からウィーン市内まで、片道4,4ユーロと少ない費用で移動することができます。バリアフリーでないタイプの車両ですと、乗降時に数段、狭い階段を上り下りしなければなりません。所要時間はWien Mitte駅まで37分です。CATの乗り場の隣がシュネルバーンの乗り場になっています。電車マークの表示を辿って行きましょう。
■Inter City Express(ICE)(インターシティエクスプレス)
オーストリア国鉄の特急電車で、費用は普通列車と変わらない4,4ユーロでウィーン市内へ行くことができます。所要時間はWien Mitteまで29分。1時間に2本運行しています。乗り場は、シュネルバーンと同じ場所です。空港からは電車マークを辿って移動してください。
■空港バス
Vienna Airport Lines(ヴィエナエアポートライン)
オーストリア国鉄によるバスサービスです。エントランスホールから外にでると、すぐにバス乗り場になっています。
・旧市街Schwedenplatz(シュベーデンプラッツ)行き(所要時間約22分)
運行時間: 4:50〜0:20 30分おき。及び1:20, 2:50, 4:50
・Westbahnhof(ヴェストバーンホーフ)行き(所要時間約45分)
運行時間: 6:05〜0:40 30分おき。
・Donauzentrum(ドナウツェントルム)行き(所要時間約42分)
運行時間: 7:10〜20:10 1時間おき。
費用は片道大人8ユーロ。6歳までは無料で、6歳から15歳は4ユーロです。チケットは運転手から購入することができます。
Vienna Airport Linesの利点は何といっても運行時間でしょう。飛行機がウィーンに深夜に到着しても、旧市街行きのバスならばほぼ1日中運行しているため、深夜早朝でも市内に辿り着くことが可能です。
Air-Liner(エアライナー)
ブラグス社による空港バスサービス
空港のバスターミナル3番から、Erdberg(エルドベルク)のバスターミナルまで運行しています。Erdbergは地下鉄3号線に接続しています。所要時間は15分で、運行時間は5:30〜22:30の間に14便あります。費用は大人片道5ユーロ、12歳までの子供は2,5ユーロ。6歳までは無料です。チケットは運転手から購入することができます。
Eurolines(ユーロライン)
空港のバスターミナル5番から、こちらもErdbergのバスターミナルまで運行しています。毎日5:00,7:05,8:35,9:50,11:00,12:45,13:45,14:45,16:50,17:50,19:45,21:15,22:15,23:45の14便が運行。所要時間は15分です。費用は大人片道5ユーロ、3~12歳2,5ユーロ。3歳までは無料です。
■タクシー
一番便利な移動手段はやはりタクシーでしょう。荷物を持って歩くことなく、ホテルまで直接行けるということは、とても魅力です。ただし、気になるのが費用。その値段はタクシー会社によって違うので、心配な場合は市内まで固定料金で走ってくれるタクシーを利用するとよいでしょう。そのようなタクシーは空港内のカウンターで予約することができます。固定料金で市内までですと、最も安くて36ユーロなため、複数人で乗るならば他の移動手段と比べても、そこまで高くはないのではないかと思います。乗り場は空港のエントランスホールを出たらすぐ目に入る場所にあります。
まとめ
ウィーンの窓口、ウィーン国際空港。バスや電車などのアクセスの表示もとてもわかりやすいので、迷うことはあまり無いのではないかと思います。市内への移動は、予算と時間、そして体力と相談して、自分の旅スタイルにあった移動手段を選択してみてくださいね。
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