英国流プチ贅沢:カントリーホテルの贅沢をロンドンで満喫しよう!




忙しいロンドナーの間で流行しているのが、週末のカントリーホテル・ステイ。イギリスの田舎にあるラグジュアリーなホテルで、特別な事はせずただのんびりと心身をリフレッシュする週末の過ごし方です。

ここでは、ロンドン市内にありながらカントリーホテルの雰囲気をたっぷり楽しめるホテル2をご紹介します。気軽にアフタヌーンティーやランチに訪れて、贅沢な時間を経験してみてはいかがでしょう。

 

カントリーホテルってどんなホテル?

 

カントリーホテルは古くから存在しましたが、戦後、都市部の住人が週末を過ごすリラクゼーションの場として注目されるようになりました。近年では気忙しくてかえって疲れてしまう海外ホリデーより、カントリーサイドの散歩やラウンジでの読書などでゆったり過ごすカントリーホテルへの週末小旅行が人気となり、田舎にある大きな邸宅が次々とホテルに改装されているのだそうです。但し、カントリーホテルは宿泊費が高く、車でしか行けないような場所にある事が多いので、気軽に訪れる訳にはいかないのが難点です。その点、ここでご紹介する2軒のホテルは、ロンドン市内にあるので気軽に利用できるのが良いですね。

 

静謐な住宅街の隠れ家:ウォーレンハウス

 

ウォーレンハウス(Warren House)は、静かな住宅街にある私道の奥にひっそりと佇んでいます。ホテルと会議場および結婚式場として営業していますが、ここのレストランやカフェをゲスト以外も利用できることは殆ど知られていません。周辺の住民が人や車の往来が増えるのを嫌い、ホテルが積極的にレストランやカフェを宣伝するのを禁じているからです。また、ホテル側もゲストに快適な空間を提供するのを優先しているため、レストランが混雑し過ぎないように一般客の人数を調整しているのもその一因です。

 

緑豊かな高級住宅地・クームに潜む館

 

ウオーレンハウスのあるクーム(Coombe)はビクトリア時代初期にロンドンから馬車で1時間という地の利から、裕福な実業家や銀行家、政治家達が好んで住むようになり、現在も大きなお屋敷が並ぶ高級住宅地です。ウオーレンハウスの前の道を含め、私道が多く車の往来を制限しているため、ロンドン市内とは思えない静けさと澄んだ空気に包まれています。また、古来より清澄な湧き水の地として知られ、ここからハンプトンコートへ水を供給した水路の一部が、遺構として今でも保存されています。

 

社交界の中心となった館と庭園

 

ウオーレンハウスは、1860年に裕福な銀行家ヒュー・ハマースレイの館として建てられました。そのお隣は、ビクトリア時代の有名な園芸家でチェルシー・フラワーショーの祖であるハリー・バーチがこの地の水源を利用して造園した植物園で、美しい日本風の庭園や世界中から集められた珍しい植物が植えられていました。

バーチは当時計画していたキューガーデンの資金繰りのためにハマースレイに植物園を売却します。美しい庭園を併せ持ったウオーレンハウスは、その後のオーナーである裕福なアメリカ人でエドワード7世の友人でもあったマリー・パゲットが、王族や各国大使、政治家をもてなす華やかな社交界の中心として名を馳せました。

 

今日のウオーレンハウスを訪れる

 

現在では植物園の殆どは売却され、宅地となってしまいましたが、館と庭の一部はホテルと会議場として残りました。都心の高級ホテルのように格式張らないリラックスした雰囲気が魅力で、カントリーホテルを訪れたような気分にさせてくれます。

ウオーレンハウスのカフェやレストランを利用するには、当日ふらりと訪れる事も可能ですが、大きな会議や結婚式のある場合などは入場できない場合もありますので、やはり予約を入れてからお出かけになるのをお勧めします

ウオーレンハウスで贅沢アフタヌーンティー

アフタヌーンティーは美しい庭を眺める開放感のあるカフェで頂けます。お天気の良い日は屋外のテーブルも良いですね。ウオーレンハウスではケーキやスイーツの代わりに甘くないタルトやカルツォーネ等が供されるセイバリーアフタヌーンティーも同料金で頂けます。甘味が苦手の方や、食事としてアフタヌーンティーをご希望の方は、3日前までに申告すればこのメニューが選べます。

アフタヌーンティーの時間は正午から午後5時まで、料金は月曜日から木曜日が28.95ポンド、金曜日から日曜日が35ポンドです(2017年5月現在)。

バーメニューで気軽にランチ

ウオーレンハウスではゲスト以外でもでテーブルを予約できますので、特別な日にご利用なさってはいかがでしょう。ペルシャ風の部屋か中庭に面した部屋で召し上がれます。尚、ランチタイムはお値段お安めのバーメニューからサンドイッチ等を選ぶこともできます。食後は美しい庭を散歩するのをお忘れなく。

Warren House Conference Centre, Warren Road, Kingston-upon-Thames, Surrey, KT2 7HY

0208 547 1777

http://www.warrenhouse.com/

 

ウオーレンハウスへのアクセス

地下鉄Putney Bridge駅またはナショナルレイルPutney駅からバス85に乗りWarren Roadで下車。来た道を少し戻りWarren Roadに入って進むと左手にウオーレンハウスの入り口があります。

車の場合は、Kingston HillからWarren Roadに入ってください。Coomb Laneからは入れませんのでご注意を。敷地内に駐車場があります。私道の入り口で乗り入れを制止される事がありますが、ウオーレンハウスへ行くと言えば通してくれます。

 

侯爵夫人の館・カニザロハウス

 

カニザロ・ハウス(Cannizaro House)はウインブルドンコモンの縁に18世紀くらいに建てられました。建築当時はWarren Houseと呼ばれ、ジョージ三世やウイリアム・ピット首相らの貴族と政治家が集まる社交場であったそうです。

その後、1817年に、スコットランド貴族ソフィアを妻に迎えたイタリア人のアントニオ伯爵フランシスが入居し、ウエリントン公爵やジョージ六世らも足を運んだそうです。ところが、1832年にイタリアでカニザロ公爵のタイトルを受け継いだフランシスは、妻をこの屋敷に残してイタリアに帰ってしまいます。残された公爵夫人は1841年に亡くなるまでこの館に住み続けました。公爵夫人の没後から、この館はカニザロ・ハウスと呼ばれるようになったそうです。

植物ハンターウイルソンの作った庭



オリジナルの館は19世紀の火災でほぼ消失し、現在の姿へと再建されました。新館にはオスカー・ワイルドやインドのマハラジャらも訪れたそうです。その後、著名な植物ハンターのウイルソンの所有となり、しゃくなげやツツジなど当時珍しかった植物が植えられた美しい庭園が整備されます。

1947年に屋敷と庭はウインブルドン区に売却され、庭はカニザロ公園として一般市民の憩いの場となっています。館は養老院として使われていましたが、1980年代にホテルとなり、現在はブテイックホテルチェーンDu Vin Hotelの傘下にあります。洗練された雰囲気を持ちながら、カントリーホテルの親密さを感じる人気ホテルです。

オランジェリーでアフタヌーンティー

ホテルにはカフェとビストロがありますが、庭を一望できる明るく開放的なカフェ「オランジェリー」がお勧めです。カジュアルなカフェなので、予約なしでもふらりと立ち寄れるのが魅力ですね。本格的なアフタヌーンティーだけでなく、スコーンと紅茶だけのクリームティーがメニューにあるのも嬉しいです。アフタヌーンティーは正午から午後5時まで。料金は25ポンド、クリームティーは8.5ポンドです(いずれも2017年5月現在)。

庭を眺めながらお洒落ランチ

オランジェリーでは、バーメニューから調理された暖かいサンドイッチやボリュームたっぷりのサラダを注文できます。目の前に広がる美しい庭を眺めながらゆったり食べるランチは最高のご馳走です。ウインブルドンテニスの時期は込み合う事もありますので、予約を入れておくと安心ですね。

 

カニザロハウスへのアクセス

地下鉄、ナショナルレイル、トラムのWimbledon駅からバス93番に乗り、Marryat Road下車。High Streetに入るとやがて見えてくるビレッジグリーンの向こうにカニザロハウスの門があります。ウインブルドン駅から直接歩くと約30分で到着します。

車の場合は、ホテルの駐車場を利用できます。お帰りの際にレセプションで駐車場のゲートを開く暗証番号を聞くのをお忘れなく。

Hotel Du Vin Wimbledon

Cannizaro House, West Side Common, London, SW19 4UE

03300240706

 

終わりに

 

ロンドンでカントリーホテルの贅沢を味わえる二つのホテルをご紹介しました。どちらのホテルでも、カントリーホテル特有の心のこもったおもてなしを体験できます。豊かな緑の中でゆったり頂くアフタヌーンティーやランチは、自分へのご褒美として最適ですね。お友達やご家族と、ぜひプチ贅沢な時間を過ごしてください。




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