今が旬!変化するロンドンを象徴するブリクストンマーケット




ロンドン東部にあるスピタルフィールドやバラのように、昔からあるロンドンのマーケットがどんどんお洒落でトレンディな観光名所化していますが、ふと、昔ながらのマーケットが懐かしくなったりしませんか?南部にあるブリクストンマーケットは、昔ながらの食品や雑貨を扱う店とトレンディなお店が混在し、常に変化し続けるロンドンを象徴するかのようなマーケットです。今こそが旬のマーケットへ出掛けてみませんか?

 

郊外の住宅地から危険エリアへの変遷

 

ブリクストンは、19世紀後半に郊外にあるミドルクラスの住宅地として発展しました。1877年に開店した、ロンドンで初めてデパートの為に建築された「ボン・マルシェ」というエレガントな建物からも、裕福なミドルクラスの居住区であった事が窺えます。この頃からマーケットも開かれ、1925年頃には南ロンドンを代表するショッピング街として賑わうようになりました。その後、第二次世界大戦後の移民政策により、アフリカとカリブ海周辺からの移民がブリクストンに集中するようになります。そしてイギリスが不況に喘いでいた1980年頃から、暴動や犯罪が多発する、ロンドンの中でも最も危ない地域と認識されるようになります。

 

ユニークなエリアへと今まさに変容中

 

ロンドンの「no-go zone」(行ってはいけない場所)と呼ばれていたブリクストンですが、都心に近い地の利と家賃の安さからミドルクラスが再び住み始める一方、独特の無国籍でボヘミアンな雰囲気に惹かれる若者が集まるようになり、ここ数年で「行ってはいけない場所」から「独特の雰囲気のあるトレンディな街」へと、今まさに変容している過程にあります。街の中心であるマーケットで特にこの兆候が顕著で、昔ながらの店と新しいお洒落な店が軒を連ねるとてもユニークな場所になっています。あと数年ですっかりお洒落なマーケットになってしまう可能性もありますから、変化の過渡期の今の時期に訪れて、その独特の雰囲気を味わってください。

 

ブリクストンマーケットの構成

 

ブリクストンマーケットは、道路上にある3つの屋外ストリートマーケット(エレクトリック・アベニューポープス・ロードストリート・ロ―ド)と1920~30年代に建築された3つの屋内にあるアーケード(リライアンスマーケット、マーケットロウ、ブリクストンビレッジ)から成ります。2007年、これらのマーケットは再開発で取り壊しの危機に瀕しますが、地元民の反対運動により再開発は中止となり、2010年には許可なしでは手を加えられないグレードⅡの建物に指定されました。更に2015年に、仮設マーケットのブリクストン・ポップが加わりました。まるで迷路のように複雑なので、初めて行かれる方は下記URLの地図をご参照ください。

https://brixtonmarket.net/wordpress/wp-content/uploads/2016/06/market-map.pdf

各マーケットの特徴

ブリクストンの屋外のマーケットは、アフリカとカリビアンの食品、衣類、雑貨の出店がメインになっています。珍しい食品や色鮮やかな洋服は、見ているだけでも楽しいものです。ステーションロードは週末を除く昼時にストリートフードの屋台が並ぶ他、曜日によって異なる市が立ちます。アーケードの中でも特にブリクストンビレッジはトレンディな店が増えているのと、座席に座って食事ができるレストランが多いのが特徴です。レストランの種類と数では、おそらくロンドン中のどのマーケットより勝るのではないでしょうか。ヨーロピアン、オリエンタル、南アメリカ、カリビアン等、世界各地の料理をマーケット価格で楽しめるのが嬉しいですね。

ブリクストンビレッジおすすめレストラン1

Okan

大阪出身の女将さんが、お好み焼きの味を世界に広めたいという願いを込めて開いたお好み焼きレストランです。和食と言えば寿司ぐらいしか知られていなかった開店当時は、寿司メニューがないと聞くと帰ってしまう人も多かったとの事ですが、現在ではイギリス人の間でも大人気のレストランとなっています。イカと海老にキムチも入ったおかんスペシャルお好み焼きがおすすめです。(月曜定休、火~日:正午~22.00)

http://www.okanbrixtonvillage.com/

ブリクストンビレッジおすすめレストラン2

El Rancho De Lalo

家族経営のコロンビア料理店。スペイン語が飛び交う陽気な店内は、ラテンアメリカを旅行している気分になります。10ポンド未満でスープとメインにソフトドリンクまで付くランチセットは超お得。お肉をがっつり食べたい方は金曜日以外に、魚料理がお好みの方は金曜日に行くのがお勧めです。具沢山のスープはそれだけでお腹一杯になりそう。メインは日本では珍しいPlantainという主食のバナナのソテーとご飯にサラダが添えられます。とにかく量が多いので、女性が完食するのはかなり難しいかもしれません。お腹を空かせて行ってくださいね。テーブルに備え付けのソースは激辛ですのでご注意を。(日曜定休、月~水:9.00-17.00、木~土:9.00-22.00)

https://www.facebook.com/El-Rancho-De-Lalo-156815314336773/

 

ブリクストンの新名所ブリクストン・ポップ

 

ブリクストン・ポップは2015年に期限限定で設営された仮設マーケットですが、人気を集めたために期限が延長され、現在では2018年までの営業が認可されています。貨物コンテナを利用したお洒落な空間に先鋭的なブテイックやバーが集まる、ブリクストンの新しい顔と言えるでしょう。二階にゆったり座れるコーナーが設営されているので、1階で購入したストリートフードや飲み物を持ち込んで、落ち着いて食事ができます。新しいだけあって、キャッシュッデイスペンサーやトイレがあるのも便利ですね。

https://www.popbrixton.org/find-us/

ブリクストン・ポップのおすすめレストラン

Koi Ramen Bar

ロンドンの金融関係で働いていたラーメン好きの店主は、ロンドンで自分の好みに合うラーメンを食べるには自分で作るしかないと自作で味を追及しているうちに、ついにラーメン屋を開くに至ってしまったのだそうです。店名のKoiはラーメンに恋してしまった店主の思いが込められているのです。12時間以上かけて作るこってりクリーミーな豚骨スープは飽きのこない美味しさ。細い麺に紅ショウガと胡麻のトッピングで気分はすっかり日本。チャーシューや味玉も完璧な火入れ加減です。ベジタリアン向けの味噌ラーメンもあります。イギリス人にも人気の客足の絶えない人気店です。(定休日なし11.00-23.00)

http://www.koiramenbar.co.uk/

 

ブリクストンを訪れたらこちらへもどうぞ

 

ブリクストンに行くのなら、ぜひ、デビッド・ボウイ―の壁画もご覧になってください。2013年にオーストラリアのアーティスト、ジミーCさんが制作した壁画は、2016年にボウイーが亡くなった際にファンが集まるフォーカルポイントとなり、数多くの花束が捧げられていました。現在でも世界中からファンが訪れています。ブリクストン生まれのボウイーは街の誇りで、この場所にメモリアルを構築する計画も進んでいます。駅を出て道路の向かい側、Morleys というデパートとボディショップの間のTunstall Roadを入るとすぐ左手にあります。

 

おわりに

 

怖い所だと思い込んで、今まで足を向けた事がなかったブリクストン。行ってみたら、国際色豊かで、ロンドンの今昔を同時に体験できるとても賑やかでエキサイティングな場所でした。いろんな国の料理をカジュアルにマーケット価格で楽しめる、食いしん坊なフーデイにとってはアミューズメントパークのような場所です。ロンドン中心部のビクトリア駅から地下鉄で4駅8分というアクセスの良さも魅力ですね。但し、安全になってきたとは言え日本とは安全のレベルが違いますから、気を緩め過ぎないように気を付けながら、今が旬のブリクストンマーケットを大いに楽しんでください。




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