現地校に入れる・入れない?イギリスあるある!イギリスの小学校の特徴




イギリス在住で小学生のお子様のいらっしゃるご家庭で、まず問題になるのは日本人学校か現地校かの選択でしょう。ご滞在期間やお子様がどちらの国で進学する予定なのかでお決めになる方が多い事と思います。この記事では、現地校をお考えの皆様に、イギリスの小学校の特徴をお知らせします。

 

イギリスの小学校の構成

 

Ibstock Place Preparatory

日本の小学校に当たるプライマリースクールでは、4~5才の新入生はまず「レセプション」と呼ばれる学年に入学します。この学年は「アーリーイヤーズ」と呼ばれ、幼稚園と同じ指導要領に沿って授業が行われます。幼稚園児を小学校に慣れさせる意味合いの大きい学年です。この後、1年生から6年生まで小学校で過ごします。1・2年生はインファント(キーステージ1)、3~6年生はジュニア(キーステージ2)と呼ばれ、敷地が別になる学校もあります。私立校では2年生までをプレ・プレパラトリー、3年生からをプレパラトリー(プレップ)と呼びます。

 

イギリスの小学校の種類

 

Granard Primary School

イギリスの小学校には公立校と私立校があり、公立校の中には、宗教性のないコミュニティ・スクール特定宗教に属するボランタリーエイデッド・スクールがあります。ボランタリーエイデッド・スクールには、英国教会に付属するチャーチ・オブ・インブランドスクール、カソリック教会に付属するカソリック・スクールがあります。また、イスラム教やユダヤ教の学校もあります。この他、アカデミー財団の運営するアカデミー・スクール、教育省が直接出資し父兄が運営するフリー・スクールがあります。

 

イギリスの小学校を選ぶメリット

1:英語の基盤

第二言語を習得するには10歳頃までが肝心と言われます。小学生はまさにこの年齢。せっかくイギリスに住んでいるのですから、現地校に通わせて英語の基盤を作らせてあげたいと思う親御さんも多い事でしょう。

その一方で、英語が全く話せないお子さんが、イギリスの学校に馴染めるのか、いじめの対象にされないかと心配なさるのも当然です。しかし、最近の調査によると、イギリスの小学生の7人に1人は家庭で使われている言語が英語ではないそうです。このため各学校では、英語の特別授業や、個別に補助教員(Teaching Assistant)を付けるといった対応がなされています。

2:自主的に考える力

Bugs Hotel

静かに授業を聞き、ワークブックで学習する日本の授業に対し、イギリスの小学校では積極的にプロジェクト学習を取り入れています。与えられたトピックに対し、自分でテーマを決め、それに関する資料を読み、まとめ上げる過程で、受け身ではなく自主的に考える能力が身に付きます

また、算数でも、抽象的なドリル式の問題集ではなく、プロブレムソルビングと呼ばれる具体的な事象を扱う問題が中心で、問題解決能力と数学リテラシーの向上を目指しています。

3:デイベート能力を高める

日本では先生が教壇に立ち、児童は先生の方を向いて机に付く形式ですが、イギリスでは児童の席はいくつかのグループに分けて設置され、グループ単位で学習します。議論(ディベート)する能力は最も重要な能力の一つであると考えられているので、与えられたトピックに対して児童が議論する機会も多く設けられており、人前で自分の意見を堂々と言える能力の向上が期待できます。

 

イギリスの小学校を選ぶデメリット

1:体系的でない科目が多い

Tudor Day

イギリスの小学校では英語(国語)と算数が学習の二つの柱です。その他の科目は設定されたトピックに対する学習が主で、体系的ではありません。例えば、歴史については、イギリス史の中のチューダー時代、ビクトリア時代、二つの世界大戦と特定時期のみを限定的に学び、大きな歴史の流れとしては学習しません。また、音楽は歌が主で、他の楽器や五線譜の読み方は学習しません。

このため、日本の小学校に再入学する予定でしたら、日本の教科書を取り寄せ、特に国語や社会等の足りない分をサポートしてあげる、楽器を習わせて五線譜の読み方を覚えさせる等の対策が必要になるでしょう。日本の教科書は在英領事館に申し込めば無料で受け取れます

http://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index_000057.html

 

イギリスの小学校にないもの

教科書がない!

イギリスの小学校はトピック形式で授業を進めるため、教科書がありません必要資料はコピーを渡されます。ノートは学校から支給され、絵具や粘土等の教材は学校で準備されます。そのため、学校の名前入りの通学バックは図書館の本と体操着程度といつも身軽です。

宿題がない!

BoE Ground

イギリスの小学校は宿題の量が少なく、特に学校の休み期間は全く宿題がでません。夏休みの最終日に必死で宿題を終わらせるなんて事はなく、ホリデイ中は勉強しないのがイギリススタイルのようです。夏休み、冬休み(クリスマスホリデー)、春休み(イースターホリデー)に加え、各学期の中間には「ハーフタームホリデー」と呼ばれる一週間のお休みもありますが、やはり宿題は出ません。日本の小学生と比べて、かなりのんびりした印象です。

クラス替えがない!

イギリスの小学校は概して規模が小さく、各学年1クラスか多くて2クラスといったところです。たとえ2クラスあったとしても、クラス替えはありません。レセプションから6年生までの7年間、ずっと同じクラスメイトと過ごします。

 

イギリスの小学校にあるもの

ハイテクな教室!

すべての小学校の教室には、コンピューターの画面を投影し、更にボード上での作業も電子的に処理できるインタラクテイブ・ホワイトボード」が導入されています。授業はこのボードを活用し、映像やスライドを取り入れて視覚的に進められます。タブレットも積極的に使われるなど、かなりハイテクです。

目白押しの楽しいイベント!

School Disco

イベントが多いのもイギリスの小学校の特徴です。運動会やサマーフェア、クリスマスフェアの他、本の主人公のコスプレをするワールドブックデー、学習している内容に合わせてコスプレするチューダーデーやビクトリアデー、チャリテイイベント、ハロウイン、スクールディスコ、英語以外の言語を学ぶワールドランゲージデー等、楽しいイベントが目白押し。コスプレの日は、先生方も気合の入った姿を見せてくれます。クリスマス時期は、教会系の学校のみならず一般の学校でもクリスマスの劇やキャロルなどが行われます。このようにイベントの多いイギリスの小学校は、児童にとっては楽しい経験に違いありませんね。

送り迎えの義務!

Parents’ Evening

イギリスでは10歳までは学校の送り迎えが義務付けられています。お迎え時刻にはクラスの児童のお母さんと立ち話をする機会が多く、必然的に親しくなります。また、子供を送った後に喫茶店でコーヒーモーニングと呼ばれるおしゃべり会や、学期に一度は、誰かの家に料理とお酒を持ち寄りで集まったり、或いはパブに集まるペアレントイブニングと呼ばれるパーティもあります。イギリス人の友達を作り、実際の生活を知る良い機会ですので、積極的に参加してみてください。

 

終わりに

 

Mad Scientist

イギリスの小学校の特徴をご紹介しました。お子様の小学校選びの選択肢に現地校もお考えでしたら、どうぞご参考になさってください。本格的にアカデミックな勉強が始まる前の小学生の時期は、英語の基盤を作りつつ、イギリスらしい生活を体験するのに最適なのかもしれませんね。




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