バンクーバーは世界一住みやすい都市って本当?気候や交通事情・生活費を比較解説

カナダ

日本の方がバンクーバーを渡航先として選んだ理由として「バンクーバーは住みやすいと聞いて。」というのをよく耳にします。

実は筆者が留学先としてバンクーバーを考え始めたのも、バンクーバーオリンピックが話題になった頃にテレビ番組で「バンクーバーは世界一住みやすい都市」として紹介されていたのが印象に残っていたのがきっかけになりました。

バンクーバーで実際生活して思うことを留学生、移民としてカナダに移り住んできた方やもともとカナダで生まれ育ったカナディアンから意見を集めて、実際にどれほど住みやすいのかをリアルに考えてみました。

比較的過ごしやすい気候

まず、バンクーバーを選んだ理由としてこれまたよく聞く「日本の気候と似ていて、トロントや他のカナダの都市より気候が温暖だから。」というもの。

これは大体が正解で、バンクーバーはカナダの中でも最も温暖な地域と言われており降雪量も東京と同じくらいしかありません。

しかし、この温暖という性質によりホームレスにとって生活しやすい都市になっているというのも事実。

ダウンタウンはもちろん、バンクーバーには至るところで浮浪者やホームレスがいます。

彼らが通行人に対して何か悪いことをするようなことはほとんどありませんし生活している中で困ることはまったくありませんが、気になる人にとってはバンクーバーが快適な街とは言えないかもしれませんね。

先程大体正解と言いましたが、お世辞にも快適といえないのが冬の雨。

降雪量が少ない代わりに毎日のように雨が降るバンクーバーでは降雨量がとんでもない数値になります。夏場がカラッとしていて日本の夏より過ごしやすいのに比べ、寒い中で雨に当たることになる冬場はカナダに滞在中の外国人にとってもカナディアンにとってもとても憂鬱なもの。

日照時間の少なさから体内時計が狂って朝が辛かったり、免疫が落ちて風を引きやすくなる、気分が落ち込むなどの症状が出るケースも少なくありません。

対策としてビタミンDを十分に摂取するのが有効だそうですので、バンクーバーで冬を過ごす方はぜひお気をつけてくださいね。

 

交通面は一長一短

バンクーバーはSkytrainという公共の電車に加えてバスも充実しており、公共交通機関はかなり充実していると言えます。

Skytrainにいたっては時刻表がいらないほどたくさんの本数が走っており、なんとすべて無人運転となっているんです。バスもさまざまなルートが走っているのでバンクーバーでの生活には欠かせない存在となっています。公共交通機関の充実から、バンクーバー周辺での移動は車なしで困ることはありません。

しかし、どうしても車があった方が便利という場面も出てくるのがカナダ。

この国、カナダでは何もかもが大きなサイズやまとめ売りで販売されています。

ということもあり、食料品や日用品を買い出しした時に公共交通機関を使って手持ちで家へ持ち帰るのが大変ということがよく起こります。

カナディアンは若いときから車を運転している人が多いのでから困る人は少ないかもしれませんが、免許を持っていない留学生や国際免許証はあってもカナダで使える車がない方にとっては毎週の買い出しも一苦労。

そのような側面もありますが、バンクーバーで車が便利に使えるかと言うとそうではないのが現実。渋滞が激しく運転がとてもストレスフルなこととダウンタウン周辺での駐車場を探すのが困難であり高価なのが相まってバンクーバーでのドライブは決して快適とは言えません。

このように、バンクーバーの交通事情は良い点も悪い点もあり一概に良し悪しを決めることはできなさそうです。

 

バンクーバーでの生活費は高い?

バンクーバーに住むカナディアンの友人が口を揃えるのは”Living in Vancouver is so expencive.(バンクーバーに住むのはとってもお金がかかる!)”ということ。

土地価格が劇的に引き上がったことによりバンクーバー周辺の家賃も急上昇。家賃の高さが大きな要因となり、独身の若者の一人暮らしは珍しくシェアハウスやルームシェアの方が主流となっています。実際に日本から来てバンクーバーに滞在しているワーホリ、留学生の方たちのほとんどがシェアハウスで生活しています。

留学生向けのお手頃な家賃のシェアハウス物件を探すことができ、相場は$500~$700といったところ。

カナダのシェアハウスは光熱費込でwifiは完備、家具は備え付けというケースが多いですが、まれに光熱費は別だったりwifiが含まれていない、家具が備え付けられていない物件もあるのでよく家主に確認しトラブルを防ぐようにしましょう。

生活費とは少し離れてしまいますが、家のトラブルは日本よりもストレスフルになるといえるでしょう。水道や電気などの故障やトラブルはどこに住んでいてもつきまとうものですが、修理などの対応は日本よりはるかに遅いのがここバンクーバー。一週間〜二週間自宅でシャワーが使えない!なんて話もよく聞きます。

もちろん修理の依頼も英語になりますし、突然のハプニングへの対応はもちろん、生活に不自由が出るのはとてもストレスフル。バンクーバーでの住まいの悩みは絶えませんね。

カナダの中では物価が高いと言われているバンクーバーですが、日本円から換算するとそこまで高いとは感じないというのが本音ですのであまり気にする必要はないでしょう。

ほぼ自炊で節約に気を使えば食費は$150~$250ほどで生活ができます。

もし田舎の方へ出向いて買い物することがあれば、食料品などが少し安いのに気がつくかもしれませんね。

物価が高いといっても留学先、ワーホリ先として選ばれるイギリスやアメリカなどの英語圏の中では安い方だと言えるので留学生がカナダ、バンクーバーを選ぶのにも納得がいきます。

 

あなたがバンクーバーで住まう理由は何ですか?

留学先、ワーホリ先として強い支持を持つカナダ西海岸最大都市バンクーバー。バンクーバーにやってきた方はみんなそれぞれバンクーバーに住んでみてバンクーバーが好きになったお気に入りポイントがあると思います。

今回は実際にバンクーバーに住んでみて思う、生活の質を左右する気候・交通・生活費の3つの要素を考えてみました。

これからバンクーバーでの生活が待っている方、留学先・ワーホリ先を迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。 

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